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更新日:2019年11月1日

臨時会見 2019年(平成31年)1月9日

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発表項目

英国スコットランド・アバディーン市との覚書の締結

職員:
それでは、定刻が来ましたので、ただいまよりスコットランド、アバディーン市と神戸市との覚書の締結式並びに会見を始めさせていただきます。
会見の出席者は、アバディーン市、バーニー・クロケット市長、神戸市長久元喜造です。
初めに、覚書の概要をご説明いたします。
このたびのアバディーン市長の神戸ご訪問を契機に両市の連携・協力を進めるために、テーマを掲げ、覚書を締結するものです。
主なテーマは、1つ目は、両市の間の海洋に関する産業の振興、人材育成での連携等に関すること、2つ目は、水素・再生可能エネルギーの発展に向け、両市が協力するとともに、アバディーン市の支援によりWorld Energy Cities Partnershipに加盟し、積極的な役割を果たすこと、3つ目は、両市の間の文化面での提携や活動に関することです。
それでは、両市長からご挨拶をいたします。
初めに、久元市長、お願いいたします。

久元市長:
バーニー・クロケット市長、ようこそ神戸市にお越しをいただきました。
今日は、クロケット市長ともども、この覚書の締結に伴う両市の今後の交流につきましてお話をさせていただきたいと思います。
アバディーン市につきましては、後ほど市長からご紹介があろうかと思いますが、北海油田に面した港湾都市です。資源掘削などの海洋開発に関するビジネス、人材育成の機会に恵まれてきました。また、近年は水素エネルギーの利活用も盛んであります。
神戸市は、次世代の産業として海洋産業の集積を目指していきたいと考えています。海洋産業クラスターの形成を目指しているわけです。あわせて、水素の分野につきましても積極的な取り組みを行っておりまして、これらの分野について非常に積極的な政策の展開を行っているアバディーン市からはさまざま学ぶことがあるのではないかというふうに感じておりました。
こういう観点から、2016年から交流を進めまして、昨年の6月には私が、神戸市会、神戸大学、それから関係する企業3社の皆さんとともにアバディーン市を訪問させていただきました。そして、クロケット市長と連携に関する意思確認書を締結いたしました。また、あわせまして、北海油田や海底の掘削などに関して人材育成では定評のあるロバートゴードン大学で海洋産業セミナーも開催をいたしました。このセミナーにはクロケット市長にもご出席をいただきました。その後、昨年の9月には、神戸の若い世代がロバートゴードン大学で海洋産業について学ぶサマープログラムを実施いたしまして、そのときには、クロケット市長が神戸からの参加者をアバディーン市の市役所にお招きいただいたと聞いております。改めて感謝を申し上げたいと思います。
今日は、クロケット市長におかれましては、海洋分野で国内を代表する企業であります川崎重工、三菱重工を訪問していただきましたし、また、ポートアイランドで実施をしております水素・、天然ガスを燃料としたガスタービンによる水素発電実証実験施設をご覧いただきました。また、今年はラグビーワールドカップが開催されるわけで、その会場となりますノエビアスタジアム神戸をご視察いただきました。
今、覚書を締結することができたわけですけれども、この連携項目につきまして、これから具体化を進めていきたいというふうに考えております。
また、WECP(World Energy Cities Partnership)の加盟につきましても、アバディーン市からご支援がいただけるというふうに承知をしております。これを契機といたしまして、アバディーン市と神戸市との交流をさらに強化し、海洋産業関連のビジネス交流や人材育成をはじめとしたエネルギー、文化など幅広い取り組みを進めていきたいと考えております。今後、両者で協議を進め、具体的な成果につながっていくことを期待しております。
WECPにつきましては、クロケット市長が副会長をされておりまして、神戸市を推薦していただくということは大変ありがたく感じております。このWECPに加盟することを通じまして、再生可能エネルギーなどに関する世界の取り組みを吸収することができる、また、神戸の水素分野におけるこの取り組みを、アバディーン市の協力をいただきながらグローバルに発信していきたいと考えております。

職員:
続いて、バーニー・クロケット市長、お願いいたします。

クロケット市長:
久元市長、ありがとうございます。私としましても、市を代表してこのように来神することができたことは、非常にうれしいことです。
ずっと生涯通してこれまで感じてきたことなんですけれども、イギリスと日本のかけ橋になるような役割を何か果たしたいとずっと思ってきました。その中でも、特にアバディーン市と神戸市は、その共通点からも非常にすばらしいパートナーになるのではないかと確信しています。
ニューヨーク・タイムズは、アバディーンは片足を海に置いたような町であると、アバディーン市のことを紹介しています。神戸市も同じく海に近い都市として、多くの共通点をアバディーン市と共有していると思いますし、それ以外にも数多くの共通点があると考えています。また、久元市長のほうからも言及がありましたけれども、今後、水素であるとかニュー新エネルギーの重要性はますます高まってくるであろうと思います。
本日、覚書を締結させていただきましたけれども、私の考えとしましては、これは氷山の一角というんでしょうか、一番上の見えている部分であって、実は海の海水の下にはさらに我々の関係性が広がる可能性を秘めているのではないかというふうに感じています。
これは世界共通で言えることだと思いますが、さまざまな変革を遂げていかなければいけない時期に来ていると思いますが、エネルギーの転換ということもその1つであると思いますし、政治家はそこでリーダーシップを示すことが求められていると思います。そういった点で久元市長は日本側からそういったリーダーシップをお示しになられていると思いますし、久元市長のそうした動きは必ず世界に影響をもたらすのではないかと考えています。
最後に、本日はさまざまなおもてなしをいただき、ありがとうございます。その中でも政財界で活躍されている三菱重工さんや川崎重工さんを訪問することができ、さまざまなことを学びました。今後、久元市長及び神戸市とのパートナーシップを通じまして、さらにさまざまなことを学べることを期待しています。どうもありがとうございました。

質疑応答

記者:
久元市長に伺いたいんですけれども、今回はどちらかというとアバディーンのほうからいろいろ学びたいというようなことになるんでしょうか。

久元市長:
相互に情報交換をするということを目指しています。ただ、去年アバディーン市に参りまして、アバディーン市からの、まず自治体としての取り組みの分野で学ぶべき点はたくさんあるというふうに思いました。
例えば水素を活用したFCVですよね、燃料電池自動車は、アバディーン市は既にバスあるいはごみ収集車、そのほかの公用車にも使われています。これは明らかに神戸よりも進んでいます。ただ、水素発電ということから見ると、これは神戸が世界で初めて行っていますから、相互に学ぶべきことはたくさんあるというふうに思います。
同時に民間企業のレベルの取り組みは、これは既に先ほどお話ししました企業の皆さんはアバディーン市でビジネスを展開されている方々もいらっしゃるわけで、これから自治体が介在することによって民間企業同士の交流ということも、さらにこれはアカデミアの世界にも広がっていく、産学官連携をこの両国間の国際的なレベルでさらに大きく広げることができるのではないかというふうに感じています。

記者:
クロケット市長に伺いたいんですけれども、今回のこの覚書で神戸市からどういったことを学びたいと考えておられるでしょうか。

クロケット市長:
まず、水素の利用ということに関しまして、神戸市のほうで計画されているその大量の水素を神戸に世界から回収して持ってくるといった取り組みというのは世界初だと思いますし、また、世界の国々が学ぶことも多くあるのではないかと考えています。
また、アバディーン市としまして神戸市から学びたいこととしましては、大手企業さんも多く活躍されていますので、そういった神戸に拠点を置いておられるような大手企業の取り組みや活動内容についてもさらに知りたいと感じています。
また、三菱重工や、また、三菱グループに関しましては、歴史的にアバディーン市と強いつながりを持っているという経緯もありますので、そういったことも踏まえまして、日本企業、特に神戸を拠点に活動されている企業に関しましては、アバディーン市のほうから積極的にサポートをしたいと考えています。その分野に関しましては、エネルギーの転換ということで、エネルギーチェンジということに関して企業がもし来られることがあれば、積極的にサポートしたいと思っています。
また、神戸市のほうでWECPへの加盟を今検討されているということで、ぜひ加盟していただけるとうれしいなと思っておりますし、もし神戸市がWECPに加盟されましたら、加盟国になるということだけではなく、多くWECPに対して貢献されるという役割を担われるのではないかと期待しています。現在ですと、従来的な石油ですとかガスといったものが主なエネルギー源となっていますが、これは変わる必要があります。そういった点から、今、神戸市が行っておられる取り組みはWECPにとっても大きな学びになると思いますので、ぜひそういった点でもリーダーシップをとっていただけるのではないか、また、とっていただきたいと期待しています。

記者:
久元市長は昨年6月に現地に行かれたということなんですけども、それぞれ、クロケット市長とお互いの町を訪問し合った印象、今回お越しになった印象なんかを短く端的に教えていただけるとありがたいです。

久元市長:
先ほどクロケット市長が、「神戸とアバディーンは同じ海洋都市としての共通の基盤がある」とおっしゃいました、そういう面があります。ただ、アバディーンを初めて訪れまして印象的だったのは、確かに同じように埠頭に船が着いているんですけれども、船の形とか種類がかなり違う、見たことがないような船があるんですね。これは、専門的な分野なので必ずしもよくわかりませんが、やはり同じ海洋都市といってもアバディーン市は北海油田のいわば前線基地でありまして、北海油田、海底のオイルを探索する技術、そこにさまざまに探索をする人材育成をしているという、そこに集積されている技術とか、あるいは人材というもの、それから、ロバートゴードン大学の教育研究プログラムの内容というものも、かなりこれは違う世界だなと感じたわけです。
同時に違う世界だからこそ、双方が結びつくことによって、新たなビジネスチャンスが生まれるのではないだろうかと。神戸は、先ほど川崎重工、三菱重工のお話がありまして、造船技術など、あるいはエネルギーの分野での技術というものがあるわけですが、神戸のほかの企業も海洋土木のノウハウというものがあるわけですね。ただ、神戸は周辺に別に海底資源が眠っているわけではなく、眠っているかもしれませんが、そういう分野の取り組みはしてきませんでした。
ですから、神戸の企業に蓄積された知見やノウハウということと、アバディーンの企業に蓄積されているノウハウというもの。それから、神戸大学の副学長も参加されましたけれども、ロバートゴードン大学と神戸大学は似たような問題意識を持ちながらも、その教育内容というのはかなり違います。これが、交流することによって、新しい分野、海洋産業に関する新しい知恵というものが広がっていくのではないだろうかと今感じます。そういうことを去年、アバディーンにおうかがいをいたしまして、まず、産業の技術、テクノロジーという分野ではそういう印象を持ちました。

クロケット市長:
神戸市はアバディーン市と比べますと規模的にははるかに大きな都市です。そういったこともあるんですが、ただ、さまざまな課題を過去から乗り越えてこられたということで、神戸市の皆さんの勇気であるとか、耐久性というんでしょうか、そういった困難をはね返す力については尊敬するものが非常にあります。
主要産業の経済的な変革ということもあったと思いますし、また、古い記憶をたどりますと第2次世界大戦からの復興、そして、復興後、大分間はあいていますけれども、神戸で起こった阪神・淡路大震災などといったような、経済を大きく変えるような天災はありましたが、それらも克服してこられました。
私、個人的に、アニメの映画で第2次世界大戦中をテーマにしたもの、「火垂るの墓」を見たんですけれども、そういった映画を通して、大戦後の困難さということも理解しているつもりですが、また、先ほど申されたような大震災に関しましても全て乗り越えてこられたという勇気と、そしてまた、それをはね返す力、また、それをするための政治的なリーダーシップを持っておられる神戸市には、我々は学ぶことが多いのではないかというふうに感じています。
アバディーン市は、反対に400年間戦争もありませんし、侵略をされたということもありませんし、大きな天災に見舞われたということもなく、幸運にして、非常に安定して平和的な時代をずっと築いているんですけれども、それによって繁栄を享受できている部分もありまして、そうした歴史的な成り立ちから、我々が持っている力や技術を神戸市にお伝えできる部分があればお伝えしたいと思いますし、また、先ほど申し上げたような神戸市のそういった困難や課題なんかも全てはね返してしまうような力やそういった技術などを逆に我々のほうでは学びたいなと思っています。
海洋都市として我々2つの都市は共通点を多く持っていますが、それ以外でも、アカデミックな大学を我々2つの都市は有していますし、また、メディカル(医療)の分野に関しましても、両都市、同じく深い知識を有したような企業や施設を持っています。なので、産官学連携して、両都市それぞれ3つの分野に関して、今後さらに関係を深めていくことができればいいなというふうに考えています。
もう1つ、アバディーン市は、通常と少し異なる点として、大手企業のほとんどが外資系であり、イギリス系の企業が非常に少ないという点が挙げられると思います。ですので、そういった環境ですので、日系企業に来ていただいた場合には、ビジネスがしやすい環境が整っているのではないかと思います。
アバディーン市には、石油・ガス関連の外資系企業が1,000社近く拠点を置いています。そういった点についても、皆様のほうから、ぜひ日本の皆様にメッセージとして伝えていただければありがたく思います。

記者:
クロケット市長にお伺いしたいんですが、日本企業がアバディーン市に投資するに当たってのアピールしたいポイントというか、アバディーンに投資するメリットみたいな、ぜひ訴えたいことがあれば、お伺いしたいと思います。
ちょっと個人的なことで恐縮ですが、アバディーン市にちょうど10年前ですが、1回行ったことがありまして、空港から出ると日本企業の大きな看板があって非常に親しみを覚えたのを覚えております。今日はようこそ神戸へお越しくださいまして、ありがとうございます。

クロケット市長:
今、ちょうどご質問いただいたんですが、質問とあわせて答えも言っていただいたような気がします。
日本企業の看板を見て親しみを感じていただいたということですが、そういった環境が確かに整っていると思いますし、また、国際的なビジネス環境にアクセスしやすくなるといったメリットが挙げられると思います。久元市長のほうからも北海油田に隣接した都市であるといったご紹介をいただきましたが、北海油田によるエネルギーの割合は40%です。それ以外のアバディーン市におけるエネルギー関連というのが60%を占めていますので、その内訳としましては、オイル、ガス、その他エネルギーということになりますが、そういった企業が集積しているという点が1つメリットとして挙げられるのではないでしょうか。
ですので、企業の中に、アフリカであったり、ブラジルであったり、中東であったり、さまざまな国籍の企業が拠点を置いているんですが、アバディーンから世界のそうした国際ビジネス環境にアクセスすることができるということがメリットだと考えています。川崎重工のほうもまたアバディーン市に拠点を置かれるということですが、アバディーンを拠点にして世界を変えようとしているということが言えるのではないでしょうか。

職員:
それでは、以上をもちまして、覚書締結式の会見を終了させていただきます。

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