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更新日:2020年2月19日

山と海のあいだ「第10回 拠点としての神戸」

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先日、豊岡に向かうために神戸駅から特急「かにカニはまかぜ号」に乗った。

山と海のあいだ1

冬限定の臨時列車。蟹に浜風・・なんてそのまんまのネーミング。関西出身の先輩が、毎年冬になるとカニを食べるためだけに城崎の方に行くと聞いたとき驚いたけれど、まさにそれが目的の列車。神戸に住んでから、日本海側の近さを知り、今年こそまた城崎で蟹と温泉したい、と私も毎年思うように。まあ今回は残念ながら仕事なのだけれど。

年期の入ったかにカニはまかぜ号は、なかなかの揺れ具合。列車に揺られていると、兵庫中部あたりから外は雪景色に。今年は暖冬ということもあり、初めて見る雪。車窓から山々や川、集落にしんしんと降り注ぐ雪を見ていると、脳内には童話「雪の降る街を」のカバー曲がリフレインされる。

山と海のあいだ2

そんな外の静けさとは裏腹に、車内に乗り合わせたグループのおじさまおばさまの大人たちはいたって賑やか。「ごっつ降ってきたわあ」「見てぇあそこ真っ白なってるわ〜」なんて明るい関西弁が聞こえてくる。気づけば満席になった車内は、旅に向かうお客さんの高揚感に満ちて、なんだかそれが温かい。外と中のコントラスト。

山と海のあいだ3

途中、しばらく停車した駅では、雪の積もったホームにおばさま達が出て、窓越しにわーきゃー言いながら雪合戦をし始めるではないか。ちょっと呆気にとられた。

振り返ると、昨年のゴールデンウィークには渋滞を避けて目的もなく京丹後から西へ、ひたすらドライブをした。神戸からは、山に里に、海に島に、いろいろなところへアクセスできる。新幹線や神戸空港、港もすぐだ。関東、関西近畿エリア、四国、瀬戸内の島々、九州にも。

我が家はあまり計画性がなく、目的のない旅、思い立って動くことも多い。あるとき「讃岐うどんが食べたい」と思い立ち、週末四国まで車で走らせる。明石海峡大橋を渡れば旅感満載、寄り道したくなる淡路島を抜けて、徳島に入り高松へ。讃岐うどんと仏生山温泉に入るのもお決まり。ある時は船に車も積んで小豆島に渡ったり、目的もなく神山まで走らせてみたり。奈良や京都にも行ける距離。関東にいた分、神戸を拠点に西の色々な土地に行けるのがいい。

普段はよく関東に行き来する。交通手段は、時間変更できることも相まって、新幹線が大半。もちろん飛行機もLCCも飛んでいるし東京へも便利。

新神戸駅の何が好きかって、駅のホームから生い茂る布引の森の緑が見えること。駅に降り立ったら目の前に緑ってなかなかないのではないだろうか。さらにロープウェイまで見える。新緑、真夏の緑、冬の静かな緑と、季節ごとに移り変わり、都会から降り立つと、緑の匂いに包まれて、小さな豊かさを感じるのだ。「銀河鉄道999」の発着音も何気に好きだ。「さあ行くんだ その顔を上げて 新しい風に 心を洗おう」と歌詞を呟きながら、ああこの町に帰ってきたんだなあ、と毎度あたらしい物語が始まる予感をさせてくれる。

かつて港町として外から異文化が入り栄えてきた神戸。各地との拠点になることで、今も人や文化が交差する。そして決まって外から神戸に戻ってきた時には、六甲山の山々や海を見て「帰ってきたなあ、ただいま」という気持ちになるのだ。

文と写真 岩崎雅美

2年前から神戸に暮らし、ときどき横浜・東京との二拠点生活を送る主婦。 編集したり書いたり、人やコトやモノをつなぐ仕事をしています。

プロジェクトディレクター/地域コーディネーター/編集者/ライター
東京では、CSR・SDGs関連のコンサルティング・レポート制作会社の株式会社クレアンにて企画編集を担当。その後、株式会社umariにて地域や分野を横断する0→1を作るさまざまなプロジェクトデザインに携わる。雑誌「TURNS」の企画・地域コーディネーター・編集を担当後、神戸に移住。移住後はフリーランスで活動中

 

 

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