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小原副市長会見 2022年10月6日

最終更新日:2022年10月6日

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小原副市長会見の模様をお届けいたします。



神戸の特色ある子育て応援共創プロジェクト

会見資料はこちら(PDF:2,897KB)

神戸の特色ある子育て応援共創プロジェクト
質疑応答

 神戸の特色ある子育て応援共創プロジェクト


司会:

ただいまより、神戸市とパンパース、ファミリアとの共創プロジェクト発表会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。

本日、会見時間は質疑応答を含めて約1時間を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。

まず初めに、会見出席者を御紹介いたします。

P&Gジャパン合同会社社長、スタニスラブ・ベセラ様です。

株式会社ファミリア代表取締役社長、岡崎忠彦様です。

神戸市副市長、小原一徳でございます。

それでは、神戸市副市長、小原より、発表にあたり御挨拶申し上げます。よろしくお願いします。


小原副市長:

失礼いたします。本日はP&Gジャパン合同会社のスタニスラブ・ベセラ社長と、それから株式会社ファミリアの岡崎忠彦社長にお越しをいただき、神戸の特色ある子育て応援共創プロジェクトの発表会見をさせていただくことになりました。ベセラ社長、岡崎社長、お忙しい中、本当にありがとうございます。

皆さんも御存じのとおり、両社は神戸市に本社を置く、神戸を代表する企業でございますが、ともに子どもに関する事業を展開いただく企業として、これまでも様々な社会貢献活動等を展開いただいております。このたび、両者のほうから、神戸市とともに3者で協力して、神戸の特色を生かした子育て支援に取り組みたいとの御提案をいただき、本プロジェクトを実施することになりました。

神戸は、皆さんも御存じのとおり、自然に恵まれた立地、また整備された社会インフラ、そして、先進的に異文化を取り込んできた歴史、風土等、子育てには非常に恵まれた環境でございます。それに加えまして、今回こうした御提案をいただいた企業も存在するということ、これは神戸の何よりの強み、恵まれた点でございます。

今回のプロジェクトにつきましては、まず1つ目は仕事と子育ての両立支援、それから、2点目ですけども、子どもの創造的学びの場づくり、そして、3点目でございますが、神戸の特色ある子育て支援の情報発信、この3点を考えております。これまで3者がそれぞれ培ってきた子育て支援に対する取組について、それぞれの特徴、また、神戸の環境を生かして協働することによりまして、神戸の特色ある子育て応援施策がさらに充実したものになっていくと期待しているところでございます。

特に全国の子育て世帯への情報発信、これにつきましては、両者は最も得意とされる分野でございまして、神戸の子育てに関する情報発信に御協力いただけるということは非常にありがたいものでございます。このたびの共創プロジェクトの実施を機に、神戸の官民一体となった子育て支援に係る取組を全国に発信し、特色ある子育てのまち神戸をPRしていきたいと考えているところでございます。

改めまして、P&Gジャパンの皆様、そしてファミリアの皆様の御協力に対しまして感謝を申し上げて、私からの御挨拶とさせていただきます。


司会:

続きまして、P&Gジャパン合同会社、ベセラ社長より御挨拶賜ります。よろしくお願いいたします。


ベセラ社長:

皆様、こんにちは。小原副市長様、弊社への温かいメッセージと、P&G及びプロジェクトに対する御期待の言葉を頂戴し、本当にありがとうございます。本日この場で、P&Gジャパンにとって特別なパートナーである神戸市、そしてファミリア社との間に、パンパースブランドで初となる3者共創プロジェクトの発表ができますことを心から喜ばしく思っております。

パンパースは、国内で発売開始以来、パパ、ママに寄り添いながら、赤ちゃんの健やかな成長を応援し、赤ちゃんのことを一番に考えて製品開発を行い、また、子育て世帯を応援する活動を実施してきました。その活動拠点である神戸市は、P&Gそしてパンパースブランドにとっても特別な場所であります。その神戸において、パンパースがコミュニティのためにできることはないか。その結果として、日本中の子育て世代の家族、そして子どもたちにプラスになることはできないかと考え、たどり着いたのがこのプロジェクトです。

神戸市の2025年に向けたアクションプラン、神戸ビジョン2025におきまして、仕事と家庭、家事を両立できる環境づくり、そして、安心して妊娠・出産をできる環境整備を基本目標に掲げられているということを知りました。こういった取組をパンパースのマーケティング力、ブランド力を活用しながらお伝えすることで、全国にも活動の輪が広がり、結果としてパンパースをお使いいただいているより多くのパパ、ママ、赤ちゃんにプラスの影響を与えることを願っております。

そして、ファミリア様につきましても、深い感謝の意を申し上げたいと思います。絶大なる人気を博す赤ちゃん・子ども服ブランドであるファミリア様、岡崎社長に、今回のプロジェクトでの共創を御快諾いただけたことに、心から感謝申し上げます。ファミリア様が創業当初から大切にされている、母の愛の籠もった質のよい子ども用品を作ること、またデザインへのこだわりは、パンパースが大切にする価値観にも通じるところがあります。そうしたこだわりを大切にされる、同じ神戸を地元とするファミリア様と共同して、今回のプロジェクトに関われることを大変光栄に思っております。また、ファミリア様が参加してくださったことで、このプロジェクトはより強固で確実なものになると信じてやみません。

また、今回のプロジェクトは、これまでの神戸市との関係をさらに深め、神戸市のさらなる発展のため、また神戸市民、そしてその先にいる多くのパパ、ママ、子どもたちに対して貢献できる活動であると信じております。

すばらしいパートナーである神戸市とファミリア様と、このプロジェクトを立ち上げることができたことは大変光栄であると思っております。この連携をきっかけといたしまして、神戸市のますますの発展に寄与できることを最大の喜びであることを申し上げて、私からの御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。


司会:

ありがとうございました。

続きまして、株式会社ファミリア岡崎社長より御挨拶賜ります。よろしくお願いいたします。


岡崎社長:

ファミリア岡崎でございます。このたびこのプロジェクトに関わることができて、非常にうれしいなというふうに思っています。

まず、今日出席の副市長の小原さん、それからP&Gのベセラさん、本当にありがとうございます。ファミリアは1950年にここの神戸でスタートした会社で、今、非常にベビー服、子ども服で皆さんにお世話になっているんですけども、そもそも僕らの会社の原点が、育児法からスタートした会社ということで、戦後、4人の女性が、これから日本がよくなるためには、いかに子どもたちが健やかに育たないといけないかというところから、そこで育児法を広めていこうというところでスタートした会社であります。ちょっと前で言うと、「べっぴんさん」のモデルにもなったりとかそういうことで、神戸からファミリアというのがすごく、やっぱり全国にも結構出ているイメージはあるんですけども、今回その中でも、僕らの一番大事にしていることといえば、会社の理念を「子どもの可能性をクリエイトする」という理念にしておりまして、そこからいろんなプロジェクトを会社から発信しているんですけれども、洋服ももちろん大事なんですけども、いろんなプロジェクトを通じて、教育であったりとか、子どもの将来のことをいろいろ考えていくということが、どんどん今、会社の中でもキーワードを変えることに発展しているかなと。そのおかげで、社内では新しくプリスクールを経営したりとか、それから小児科をやらせていただいたりとか、それからKIDSLABOということで、いろいろ学びの場を発信させていただいています。

内容としては、例えば、全国にいろんなクリエーティブなクリエーターがいるんですけど、そういう方と僕らが組んで新しい教育内容を考えたりとか、子どもたちに端ぎれを使ってファッションの作り方を教えて、その子どもたちが描いた絵を実際にちゃんと洋服で作ったりとかする、いろんなそんなことを僕らでやらせていただいていて、今回の話、ちょっとそれちゃったんですけども。

あともう1個大事にしているのが、最初の1,000日間ということで、妊娠をされてから2歳までの、ここのコンテンツ、サービス力を、やっぱり世界で最高なコンテンツ、サービスを持った会社にしたいなということで、いろいろ全部の一環としてやっております。特に今回のプロジェクトでいうと、そこの最初の1,000日間の新たな発信ができるかなというふうに思って、非常に期待しています。

実はうちの会社は長年、紙おむつをやっていなくて、環境を考えたことで布おむつをずっとやっていたんですけども、やっぱりお母様の利便性のことを考えると、今回、本当にP&Gがすばらしいパートナーになっていただいて商品開発ができたことが、非常にうれしいなというふうに思っています。

育児法からスタートした会社なので、あとはこういったすばらしい商品もそうなんですけれども、もう1個やっているのが、マタニティセミナーということで、これからお父さん、お母さんになられる方に対しての、リアルな体験ができるセミナーを本店のほうとか全国でやっているんですけれども、その中でもこういうプロダクトが使えるとか、それから、最終的にはこの神戸というキーワードでいったときに、ここまで山と海が近くて住みやすいまちはないのではないかなということなので、今回そういう意味も結構込めて、僕らのデザインのエレメントに落とし込んだりとか、この神戸の持っている美意識をやっぱりいろいろ全国にも展開させていきたいですし、グローバルパートナーと組めたことによって、何か次のステージに行ければいいのではないかなというふうに、僕らもチャレンジしていきたいなというふうに思っています。

今回、本当にこういう機会をいただきまして、どうもありがとうございます。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

私の方は以上です。


司会:

ありがとうございました。

続きまして、今回の共創プロジェクトの内容について説明させていただきます。

では、説明をよろしくお願いいたします。


藤岡連携推進担当部長:

それでは、神戸市企画調整局の産学連携を担当しております藤岡でございます。私の方から、今回のプロジェクトの内容について簡単に説明をさせていただきたいと思います。座って説明させていただきます。

お手元にも資料を配っておりますし、前の画面にも映し出しておりますが、それを見ながら御説明をさせていただきます。

まず、今回のプロジェクトの背景について御説明をさせていただきます。

先ほどお話もありましたように、子育てをめぐる環境が大きく変化しております。神戸市でも未就学児の共働き世帯の割合がこの2年間で約4ポイント増加しておりまして、仕事と子育ての両立を支える重要性がますます高まっておるところでございます。

他方で、先ほど岡崎社長からも話がありましたように、情報技術、AIなどの飛躍的進化によって産業構造が劇的に変化しており、将来が予測困難と言われる社会を迎える中で、感性を働かせて問題解決に向けてクリエイティビティーを発揮、新しい価値を生み出していけるような人材づくりが求められているところでございます。

神戸市では既に、株式会社ファミリア様のような企業を中心に、子どもたちのクリエイティビティーを醸成する先進的な取組をしていただいておりますが、ポストコロナを見据えまして、新しい時代に向け、行政や企業だけでなく大学など、地域の産官学が連携しまして、子どもたちのクリエイティビティー、創造性を育む学びのプラットフォームづくりを進めていたところ、P&Gジャパン合同会社様、株式会社ファミリア様から、神戸の特色を生かした子どものクリエイティビティーを育む環境づくりにつきまして、神戸市と一緒に取り組みたいというお声かけをいただきまして、本プロジェクトの支援につながっていくことになりました。

プロジェクトの推進に当たりましては、神戸の自然豊かな環境や異文化を積極的に取り入れてきたデザイン都市・神戸の風土を生かして、子育てしやすいまち神戸の情報発信の強化に取り組んでまいりたいと考えております。

引き続き、P&Gジャパン合同会社の担当者様から説明させていただきます。


武田シニアマネージャー:

P&Gジャパンで広報を担当しております武田と申します。よろしくお願いいたします。

それでは私から、パンパースブランドそしてパンパースの社会貢献活動についてお話しいたします。

パンパースは1977年に日本で発売を開始して以来、45年間にわたり、生まれてくる全ての赤ちゃんの健やかな成長を応援し、そしてママやパパに寄り添ってまいりました。赤ちゃんのことを一番に考え、日々イノベーションを重ね、消費者の皆様が今ニーズとして持っているものをかなえるべく、製品開発を日々取り組んでおります。現在、さらさらケアシリーズをはじめ、肌へのいちばんシリーズ、そして、夜用おむつ、おやすみパンツ、そしてこのたび神戸市様、ファミリア様とコラボレーションさせていただくことになりました超吸収スリムパンツなど、様々な製品を展開しております。

P&Gの本社が約30年間神戸市にあることもありまして、この地、神戸で製品企画、そして日々、ママ、パパがどういう考えを持っているか、どのように我々が応援、支援、貢献できるかを考え、情熱を持って活動しております。

また、2007年より、赤ちゃんの発育ニーズを考えたミニマルハンドリングをテーマとした病産院向け低出生体重児用製品を発売しております。実は、パンパースは世界で初めて低出生体重児用の製品を作ったブランドでもあります。赤ちゃんにとって睡眠を妨げないように、NICUそして病産院の方々とも共同し、研究開発を行いました。現在500グラムまでの赤ちゃんにも使用していただけるおむつもございます。

そして2020年には、多様な子育て、また多様なママ、パパの在り方を認められる未来を目指すべく「あなたらしい子育てが、いちばん。」プロジェクトを立ち上げました。おむつ替え台の寄附、コロナ禍での子育て支援、そして低出生体重児のママ、パパ応援支援活動や母乳バンクへの寄附、独り親家庭への製品提供など、様々な支援活動を行っております。


小山課長:

株式会社ファミリアの広報を担当しております小山と申します。よろしくお願いいたします。

私からは、弊社の紹介と社会活動について御報告をさせていただきます。座らせていただきます。

まず、株式会社ファミリアですけれども、先ほど岡崎からもありましたように、1950年、今でいうママ友4人で創業した会社でございます。育児法を共にお伝えさせていただいたということですけれども、難しいことではなくて、戦後間もない、素材がない時代に、素材をどうやって大切に使うのかということであったり、成長に伴ったそのときのケアの仕方であったり、しっかりと子育てをサポートできるような具体的な方法をお伝えしながら物を販売してきた会社でございます。2015年には、企業理念を「子どもの可能性をクリエイトする」という言葉を掲げ、モノ・コト・マナビに関する商品を展開しております。

続いて、社会活動について2つ御説明をさせていただきます。

1つ目は、子育てのサポートについてです。

私どもは、妊娠から2歳までの誕生日の赤ちゃんにとって最初の1,000日を「forthefirst1000days」というふうにネーミングいたしまして取り組んでおります。この期間というのは、将来の五感の発達に非常に大きな影響を与えるというふうに言われています。女性の就業率が7割を超えてくる今、働きながら出産・子育てを迎える方たちにとっては、非常に大きな不安を抱えておられ、大きな仕事に向き合うということになります。それをサポートさせていただくために、全国57か所で育児セミナーを開催し、また、このコロナ禍においては、チャネルも閉ざされておりますので、オンラインでもサポートをさせていただいております。

2つ目は、子どもの未来の環境を守っていくという取組でございます。

ファミリアが考えるSDGsを未来につなげたい「これからも大切にしたい12のコト」というふうに、今までももちろん継続的に取り組んでおりましたが、カテゴライズをして、新たに発信しております。

具体的に申し上げますと、神戸の本店、元町に位置しているんですけれども、非常にアクセスのいい場所に立地をしておりまして、2018年9月にオープンをいたしました。そちらでは、アトリエというアートスペースを設けております。お洋服を生産するときに必ず生地の端材が出てくるんですけれども、そちらをアートワークの材料として提供させていただき、毎日、いつでも、どのお子様でもアートワークに従事していただけるということを進めております。

ここで伝えたいことは、環境を守るということが、期限が決まったからできることではないということです。日常の身の回りのものをどうやって活動して意味のあるものに変えていくのか、環境のことにそれをきっかけに触れていただくということを定着させていくということが私たちの考えでございます。12もありますので、いろんなものを掛け合わせて、全国にさらに拡大していく予定となっております。


藤岡連携推進担当部長:

それでは、私の方から引き続きプロジェクトのお話をさせていただきます。

今回のプロジェクトは、この3項目となっております。仕事と子育ての両立支援、以下3項目でございます。

まず1つ目、仕事と子育ての両立支援でございますが、先ほどファミリア様からお話もあったように、妊娠が分かってからの生活を、暮らしを楽しんでいただくための体験型イベントとしまして、従来から実施されているプレママフェスにおきまして、御夫婦で参加いただきやすい基礎マタニティセミナー枠を2週にわたり土日に開催いただく。通常の2倍の枠数を確保いただく予定でございます。また、働いていらっしゃる方も参加しやすい時間帯の平日枠を追加していただく予定でございます。

P&G様は、育児支援を目的として、ファミリア様のセミナーであるとか、神戸の子どもたちを支援する産官学連携の活動でございます「BEKOBEミライPROJECT」に対しまして、パンパースを提供いただく予定になっております。

次に、2点目の子どもの創造的学びの場づくりでございます。

本年9月に、神戸ウォーターフロントエリアの総合的人材の育成交流拠点でございますデザイン・クリエイティブセンター神戸、愛称KIITOでございますが、この3階に、子どもたちのクリエイティビティーを醸成するための創造的学びのプラットフォーム「KIITO:300」を開設いたしております。ここでは、NPO団体様や民間企業様など、多様な団体様が子どもを対象としたワークショップやプログラムを展開されています。

例えばこの一番下の画像にございますが、これは、KIITOが2年に1回開催しております、今週末に開催を予定しておるんですが、子どもたちが、神戸のクリエーターや建築家など、プロの皆さんと一緒に子どもたちだけの夢の地域社会をつくるプログラム、御存じの方いらっしゃると思いますが、ちびっこうべのアウトリーチ事業で、作るとか発表するなどの体験を通じて、既成概念にとらわれないアイデアづくりの重要性をプロの建築家の方々から学ぶプログラムでございます。具体的には、世界のユニークな建築物、これを勉強しまして、模型づくりのチャレンジを通じまして、クリエイティビティーを育む内容となっております。このプログラムでございますが、小学校の総合的な学習の時間とも連動するなど、公教育の広がりも見せているところでございます。

次に、ファミリア様でございますが、就学前のお子さんの、心が動く体験を通じて、その好奇心を知識や教養、自己探検につなげていく独自の教育法、ファミリアメソッドなどのプログラムを実施する拠点でございますキッズラボを神戸本店などで運営されておられます。本年5月の神戸本店でのイベントにおきましては、壁画をデザイナーの皆さんと子どもたちが自由にペイントし、作品を創作するプログラムを実施されております。子どもたちには大変好評であったと聞いております。今後も神戸の子どもたちにクリエイティビティーを育む、豊かな学びのプログラムを提供いただく予定でございます。

次に、グローバル企業であるP&G様、デザイン経営を実践されていらっしゃるファミリア様それぞれに、多様かつ多彩な専門スキルを持つ多くの社員の皆さんがいらっしゃいます。こういった社員の皆様と子どもたちが出会い、その方々から教わる機会を提供いただくと、それによって子どもたちの関心や興味につなげて、クリエイティビティーを育んでまいりたいと思っております。あわせて先ほどのKIITOに限らず、市内の様々な場所を創造的学びの場として活用していきたいと思っております。

具体的には、本年8月に、神戸の魅力の1つでございます、豊かな自然環境を持つ里山でのイベントを西区の学園都市で実施しました。P&G様、ファミリア様、神戸市とともに、地域活性化に取り組む神戸市外国語大学の学生団体、LearnBoの学生の皆さんもスタッフとして参画いただきまして、公募を通じて参加された子どもさんたちが、市内の里山の間伐材などを使って、鳥の鳴き声に似た音を出しますバードコールづくりにチャレンジしました。参加した子どもたちが、それぞれクリエイティビティーを発揮しまして、オリジナリティあふれるデザインのバードコールが出来上がったと聞いております。また、里山に生息する野鳥を中心に、様々な鳥をテーマにP&G様のネイティブの社員の方の発音による英単語クイズにチャレンジいただきました。このイベントも、参加した子どもさんには非常に好評でございました。

今後も、今回の共創プロジェクトの一環として、里山が身近にあります神戸ならではの恵まれた環境を生かしまして、間伐材や野鳥など、里山にあるものを使ったワークショップや、里山での学びのワークショップなどを実施してまいりたいというふうに思っております。

最後、3つ目でございますが、神戸の特色ある子育て支援の情報発信というところの中で、今回は神戸市のふるさと納税限定の、ファミリアデザインのパンパースを企画いたしております。この前にございます。ファッション都市・神戸のイメージを感じていただけるこの2つの柄が入りましたパッケージを制作いただいたところでございます。こちらの返礼品は本日より受付を開始します。ファミリア様の高品質でデザイン性が豊かな神戸セットなど、オリジナル商品を神戸市のふるさと納税返礼品として提供し、広く全国に神戸の子育てをプロモーションしてまいりたいと思っております。

最後になりますが、具体的には、ファミリア様、P&G様がそれぞれ持つ情報媒体やネットワークを活用し、広く全国の子育て世帯の皆様に向けて、神戸の良好な、良質な子育て環境について情報発信を行いたいと思っております。神戸市ふるさと納税の情報と併せて発信することで、市外の子育て層の皆様に、例えば王子動物園などの観光施設や、子連れで泊まりやすい宿泊施設などを紹介し、子連れで旅行しやすい街としてもPRしてまいりたいと思っています。

なお、今回のプロジェクトでございますが、実効性を重視して運営をしていくために、まずは、この開始から2年間をめどに取り組みながら、その都度状況に合わせて柔軟に見直しをしてまいりたいというふうに思っております。

私からの説明は以上でございます。

 

 質疑応答

記者:

基本的なところなんですけど、今回、3者の連携は初めてということでよろしいんでしょうか。

これまでそれぞれ、神戸市とファミリアさんだったり、神戸市とP&Gさんだったりで連携はされてきたかと思うんですけど、この3者だからこそできることという点で期待をされることをそれぞれ教えていただけたらと思います。よろしければ皆さん一言ずついただけたら。


小原副市長:

今回は両者からお申入れがあって実施しているわけですけども、神戸市としては、基本的にはこれまでも待機児童対策等子育て支援にはずっと力を入れてきたわけでございますが、さらに神戸での子育てのライフスタイルをより魅力的なものにしていくという取組について、私ども行政だけではなかなかできない中で御提案いただくようなこれからの取組、こういったことが神戸での子育てライフスタイルがより上質なものになっていく、すばらしいものになっていく。これが今後、全国からも憧れを持って見ていただけるのではないかと期待しているところでございますので、そういった取組を期待してまいります。


岡崎社長:

今回、P&Gさんと組ませていただいて、本当に普段1番使っているもの、身近にあるもののデザインができたということは、僕らにとっても非常にいい経験だったなと思っていますし、やっぱり日々の子育ての中でいかに楽しんでいただくかというところが、デザインを通じてコミュニケーションできたらいいなということを、今回、僕らは思っております。


ベセラ社長:

まず第1に、この3者でありますけども、理念というところで非常に共通するものがあったということであります。赤ちゃんの健やかな成長をサポートしていくということ、そしてまた、子どもの創造性の可能性でありますけども、これをやはり広げていくということ、そしてまた、子育て世帯を応援していきたいということ、このことに関しましての理念がこの3者で合致したということが、まず、このプロジェクトに行き着いたところではないかと思っております。

そして、このプロジェクトをやろうということになったのは、ただ、理念を一にするだけではなくて、活動を通じてそれを実現していきましょうということで、3者の心が一致したというところが背景にあるんだと思います。


記者:

ありがとうございます。

続いて、中身でお伺いしたいんですけど、里山を生かした学びの場ということで、このワークショップは、例えば近々決まっている日程ですとか、何か具体的なものはありますでしょうか。


職員:

まだちょっと日程とか場所とかという具体的なところは今検討中なのでお伝えできる段階ではないんですが、引き続き進めていきたいと考えております。


記者:

ありがとうございます。

あと、オリジナル商品の開発ということで、今置いていただいている超吸水スリムパンツのほうでお伺いしたいんですけど、これはふるさと納税限定ということで、非常にかわいらしいデザインかと思うんですが、市民の方は買えないということになりますかね。


職員:

はい。


記者:

ふるさと納税の限定ということですか。


職員:

プレミアムをつけてということですね。


記者:

分かりました。

ファミリアさんにお伺いしたいんですが、今回のパンツのデザインに当たってこだわった点、また、おむつのデザインは初めてになるのでしょうか、そのあたりをお伺いしたいと思います。


岡崎社長:

私ども紙おむつをデザインするということは70年間やっていなかったので、多分初めてです。でも、赤ちゃんの使い心地とか現代のお母様のポイントに立って考えたときには、非常にやっぱり紙おむつというのも1つの大事な選択肢かなというふうに僕らは思っています。

デザインのポイントでいうと、結構、本当の日常品で一番よく目に触れるものなので、いかに楽しく見ていただくかというところで、結構キャラクターとか柄とかということを、どういうふうに決められたプロポーションの中に入れるかということは非常に社内でも検討しまして、僕も結構、クリエイティブディレクターということで会社ではデザインのチェックをするんですけども、非常に現場ともやり合って、非常に最終的にはいいものができたことについては満足しています。どうもありがとうございます。


小山課長:

少し補足をさせていただこうと思います。先ほど、やり合ってというお話がありましたけれども、デザインのテーマをまずどういうふうに設定していくのかということは、回数を重ねてディスカッションをさせていただきました。

今回の目的で、神戸市の豊かな子育てを多面的にPRしていくという目的を果たすために、こちらは弊社で販売をさせていただいている神戸ノートシリーズと呼ばせていただいている港町神戸のアートを模したものなんですけれども、比較的神戸というのは港町ということのイメージは周知されていると思うんですが、今回、私たちもこのプロジェクトに参画をさせていただきまして、里山の環境であったり、やはりデザイン都市・神戸というところも非常にPR価値のあるところだと思っています。今回は3サイズ、デザインをさせていただいているんですけれども、中身に関しましては2柄ずつそれぞれ入っております。

成長に伴って、まず1つは、里山というか、山の豊かさをテーマにしたもので、小さいサイズから大きくなるにつれて木が成長しているアートというものを採用させていただいています。それは、子どもの成長を見守るということも1つテーマにしておりまして、楽しんで成長を心待ちにしていただくということもお伝えしたいと思っています。

もう1つは、先ほどのファッションということなんですけれども、今回の超吸収スリムパンツの特徴といたしまして、ちょうど赤ちゃんの活動が活発になってきたときに、体が少しスリムになってきます。その頃には上下別々のお洋服を選ばれる時期に入ってきておりまして、親子でスタイリングを楽しんでいただけるという時期に差しかかってまいります。そのときにファッションを楽しんでいただくように、おむつ、日常品も楽しんでいただきたいという気持ちから、少しファッション性の高いもの、お洋服とコーディネーションしやすいという視点でデザインを採用させていただいております。


記者:

ありがとうございます。

すみません、関連なんですけど、このおむつの下にあるファミリアの神戸セットというのは、これも同じくふるさと納税になるんでしょうか。


小山課長:

こちらは弊社でオリジナルで企画をさせていただいているものでして、現在、神戸市の店舗で、さんちか店と神戸本店なんですけれども、2店舗でも販売をさせていただいております。こちらをふるさと納税返礼品のPR品として特別にセットにさせていただいて、今回、掲載をしていただいております。


記者:

分かりました。こちらの商品も今日からになるんですかね。


小山課長:

いえ、こちらのセットのご提供は9月1日からスタートしておりまして、後日になるんですけれども、また少し企画を変えて提案をさせていただくつもりでございます。


記者:

分かりました。ありがとうございます。

すみません、最後に副市長にお聞きしたいんですけども、大きな目的として、神戸市外に子育てしやすいまちというのをPRしていくというのが1つあるかと思うんですが、最後におっしゃった、子連れで旅行しやすいまちということとしてのPRと、また、実際住んでほしいという意味でのPRも兼ねているということでよろしいんでしょうか。


小原副市長:

説明では、神戸へ遊びに来ていただく、楽しんでいただくと言っていますが、当然、神戸へのお住まいを考えていただく、移住というのも当然ターゲットとして考えたいと思っています。やはり憧れの神戸での子育てライフスタイル、こういったものが訴求していって、全国から注目されるということが私どもの狙いでもございます。


記者:

分かりました。ありがとうございます。

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