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今西副市長会見 2022年(令和4年)9月1日

最終更新日:2022年9月1日

ここから本文です。

今西副市長会見の模様をお届けいたします。

神戸市パブリックアートによる観光誘客事業「KOBE Re:Public Project」共同記者会見

会見資料はこちら(PDF:8,655KB)

神戸市パブリックアートによる観光誘客事業「KOBE Re:Public Project」
質疑応答

 神戸市パブリックアートによる観光誘客事業「KOBE Re:Public Project」


司会:

 皆さん、こんにちは。本日は、「神戸市パブリックアートによる観光誘客事業『KOBE Re:Public ART Project』-人新世に吹く風-」記者会見に御参加いただきまして、誠にありがとうございます。

 神戸市が主催するパブリックアートによる観光誘客事業「Re:Public ART Project」は、観光誘客の促進を目的に、これまでの枠組にとらわれない新しい形のパブリックアートを創出する試みです。神戸市内にはアートやモニュメントが多数存在し、また、国際貿易都市として発展してきたその長い歴史と多様性、人と自然の営みとが共存するモノ・コト・バショを豊富に有しています。

 こうした背景を踏まえ、本プロジェクトでは、既存のモノ・コト・バショをメタ資源として捉え、これらにアーティストが新たな視点で新しい価値を加えていくことで、物理的なアートに固執しない新しい概念のパブリックアートを作り出すことを目指しております。

 本日は、今年度の実施内容とスケジュールを御紹介するとともに、関係者の皆様にも御登壇いただき、お話を伺ってまいります。

 それでは、まず初めに主催者を代表して、神戸市副市長、今西正男より皆様へ御挨拶と本プロジェクトの概要について御紹介いたします。よろしくお願いします。


今西副市長:

 皆さん、こんにちは。ただいま御紹介いただきました神戸市副市長の今西でございます。本日は、「KOBE Re:Public ART Project」の記者会見に多くの皆様方にお集まりをいただきまして本当にありがとうございます。心から感謝を申し上げたいと思います。

 まず、私のほうから本プロジェクトの概要、そして背景について少しお話をさせていただきたいというふうに思います。今、前のプロジェクターに出ておりますのが、観光の数値、国内観光の数値が出ておりますけれども、御承知のとおり、この長期化するコロナの影響ということで、人々の移動というものが制約を受けておりまして、日本中、そして神戸も同様の傾向になっておりますけれども、観光事業が大変厳しい状況が続いてございます。ようやくワクチン接種、そして感染防止対策を行った上で、感染者数の状況というのを見ながらということにはなりますけれども、宿泊を伴うような旅行も回復しつつあるという状況で、観光事業にも少しずつ光が見えてきたと、そういうような状況ではないかというふうに思ってございます。

 そういうような状況の中で、従来とは違う切り口で神戸での新しい観光を楽しんでいただけるような、今回、パブリックアートを活用した新たな事業を企画させていただきました。本事業の目的、この真ん中に掲げておりますけれども、神戸の多様性を生かして、神戸のモノ・コト・バショに新たな価値を生み出すパブリックアートを推進することで、神戸市に多くの方々に来ていただくということを目的としているものでございます。

 パブリックアートにおける神戸市の現状ということですけれども、神戸は、様々な美術館、そしてこの今映っているところにありますように、BE KOBEのモニュメント、あるいは六甲ミーツ・アートなど市内のいろんな場所に多くのパブリックアートが点在をしているアートの町だというふうに思ってございます。

 これまでも、こういったパブリックアートを活用して観光客の誘客というものに取り組んできましたけれども、やはり点としての存在であるということ、あるいは期間限定の存在という形になっておりまして、それぞれのつながりが弱いということが課題になっていたということでございます。

 そのため、ポストコロナということをにらみますと、そういった観光事業を考えるときに、もっとアートを面的なつながりとして生かす観光を進めることが重要であるというふうに考えまして、今回、神戸の多様性を生かした新たな視点でのパブリックアートを活用して、神戸にゆっくり滞在をしていただけるような観光につなげたいと、そういうような形を考えているところでございます。もちろん、その際には既存のパブリックアートとのシナジー効果というのが大変重要ですので、そういった点も考慮して、神戸らしいパブリックアートを展開できればというふうに考えているところでございます。

 そして、今、先ほど申し上げましたように、神戸には多様性があるということを申し上げましたが、このパブリックアートを推進する神戸の魅力は多様性ということでございます。国際貿易都市として古くから発展をしてきた神戸市は、歴史と多彩な芸術文化、そして多様性を感じることができる風景、場所、建物など、パブリックアートのベースになり得るモノ・コト・バショが数多く存在をしているということでございます。こういった資源を生かして、モノ・コト・バショに対してアーティストが新たな視点と感性で新しい価値を加えていくことで、物理的なアート作品に固執することなく、新しい概念のパブリックアートを作り上げていきたいと考えております。そういったものを神戸の新たな魅力としてアーカイブしてパブリックアートに活用していくことが将来の神戸の価値を高めることになる、つくることになるというふうに考えているところでございます。

 本プロジェクトを推進するパブリックアート事業は、先ほど申し上げたように既成概念にとらわれない、神戸らしい新しい形のパブリックアートを創出する試みでございます。アートによる観光客の誘客ということを申し上げますと、モニュメントとか記念碑、そして彫刻といった作品というのが思い浮かびますけれども、この事業ではそういった物理的な作品にこだわらずに、新しいアプローチとして、アーティストの自由な発想、表現、手法を用いて神戸の町、いわゆるパブリックをリサーチしていただいて、アートによる新しい価値を加えて再配置、Re:Publicを行うということにしてございます。そして、そういった仕組みとともに、そこに周遊の仕組みを組み入れることで、多くの観光客の皆さん方に神戸を訪れていただきたいというふうに思っているところでございます。

 今回、後ほど登場いただきますけれども、キュレーターとして森山未來さん、山峰潤也さん、そして山本浩貴さんに御参画をいただいておりますけれども、皆さん御承知のとおり、我が国有数のすばらしいアートの専門の皆様方でございます。キュレーターの皆さん方の監修の下、様々なアーティストが神戸に滞在をしていただいて、神戸の新たな魅力を発掘していただき、それぞれの思いで魅力を発信していただけるものというふうに期待をしているところでございます。こういった取組は、全国的に見てもあまり類を見ない取組だというふうに思ってございますので、この新たな取組によって、新しい神戸の価値を生み出して、多くの方々に神戸を訪れていただきたいというふうに考えているところでございます。

 簡単ですけれども、私のほうから概要を説明させていただきました。どうぞよろしくお願い申し上げます。


司会:

 今西副市長、ありがとうございました。

 ただ今、今西副市長より御紹介いただいたように、本プロジェクトの主催は神戸市経済観光局になります。また、プロジェクトの運営に関しましては、エイベックス・エンタテインメント株式会社が行います。そして、プロジェクトの中心として、コンセプトメイキングやアーティストのキュレーションを行うメインキュレーターには神戸出身で俳優、ダンサー、クリエーターとして活躍されております森山未來さん、クリエーターとして山峰潤也さん、山本浩貴さんに参画いただいております。本日は、会場に森山さんと山峰さんにお越しいただきましたので、今西副市長とともにお話を伺っていただきたいと思います。

 それでは、御登場いただきましょう。今西副市長、森山未來さん、山峰潤也さんです。御登場ください。

 ありがとうございます。それでは早速、森山さんから一言、皆様に御挨拶をお願いします。


森山メインキュレーター:

 皆さん、今日は雨の中お越しくださりましてありがとうございます。森山と申します。神戸という場所で、こういうアートイベントのメインキュレーターという形で関わらせていただけることを本当に光栄に思っています。今日はよろしくお願いします。


司会:

 森山さん、よろしくお願いいたします。そして、山峰さんからも一言御挨拶をお願いします。


山峰キュレーター:

 山峰潤也と申します。アートに関わる展覧会の企画であったりとか、アートプロジェクトの企画運営というところをさせていただいておりまして、今回、森山さんと様々な形で御縁をいただいた中でお声がけいただいて、御一緒させていただくことになりました。非常に魅力のある、この神戸というまちで御一緒させていただくことをとても楽しみに思っております。


司会:

 山峰さん、よろしくお願いいたします。そして、今西副市長も引き続きよろしくお願いいたします。


今西副市長:

 引き続きよろしくお願いいたします。


司会:

 ありがとうございます。それでは、おかけいただきまして、ゆっくりとお話を伺ってまいりたいと思います。

 まずはメインキュレーターの森山未來さんから、本プロジェクトをどのように推進していくのか、その指針となるプロジェクトのステイトメントについてお話をしていただきたいと思います。 こちらがそのステイトメントなのですが、まずは私のほうから読ませていただきます。

 「人新世に吹く風」。地理学、人類学、社会学、歴史学といった多面的な観点から見ても、あるいはその土地から立ち上がった文化を眺めてみても、神戸は風が通り抜ける街なのではないか。

 様々な風が吹き抜けるからこそ、それが神戸という場所の多様性を生み出している、と考えることもできるかもしれない。

 現在に吹く風を受けて、コロナ禍を経た私たちはどのように互いに触れ合い、自分たちを取り巻く世界と新たな関係を構築していくのか。

 今や私たちが立つ土壌には人工物が含まれていない場所はどこにもないとされる地質時代「人新世」。

 そんな時代において、自然物と人工物の境界線は一体どこにあるのか。

 造形物、建造物、さらには都市構造に至るまで、これらを人新世における地層の一部と捉えるのならば、山や川や海と戯れることと、都市や建築物や廃棄物と戯れることとの明確な違いはもはや存在しない時代が到来しているのかもしれない。

 少子高齢化の現在、全国的なトピックとなっている「空き家/廃墟」を現代の遺跡であり、かつ自然物としての地層の一部とみなし、それらをも内包した「神戸という器」に吹き抜ける風に誘われるノマドとして、同時代を生きる私たち人類が生み出すゆるやかな繋がりを慈しみたい。

 風を集めよう。プロジェクトキュレーター、森山未來。

 森山さん、すてきなステイトメントをありがとうございます。中身のお話もこの後お聞きしていきたいのですが、まずは耳慣れない人新世という言葉の意味から教えていただけますでしょうか。


森山メインキュレーター:

 ステイトメントの中でも多少は書かれているとは思うんですけれども、地層がありますよね。そのそれぞれの地層を見て、それがどんな時代だったかというのを調べていく地質の考え方があるんですけども、それの最新の地質、まさに僕たちが今立っている土壌のこの地質というのは何なのかということを考えたときに、それが人新世と呼ばれる、今、地質に立っているのではないかと言われている考え方、概念なんですけれども、それがどういうものかというと、もはや地球上のどの、今立っている僕らの土壌を掘り返してみても、人工物が入っていない場所はどこにもないという考え方を基に提唱されている現代の地質時代なんです。

 だからそれが、じゃあ、プラスチックなのか、プルトニウムなのか、そういう人間が作り出してきた様々な人工物がどこの土壌にもいるんだよ、あるんだよというのが人新世であって、そこに立っている僕らが、この建築物、KIITOという元生糸の検査場であった場所、こういう建築物も含めて、神戸というまちも含めて、そういうものを、今回パブリックアートのイベントということなんですけれども、どういう存在として考えながら、僕らはこの場所で生きていくのか、そしてどういうふうに関わっていくのかということを、人新世という地質を考えながら、アートイベントとして捉えていきたいという考え方があります。

 あとは風ですね。ステイトメントの中で風という言葉を使わせてもらっているんですけれども、去年ですかね、去年の秋頃に神戸市の市長さんとお話しさせていただく機会がありまして、そこで市長さんから直々に、神戸という場所はどういう場所だと、正直思われますかと聞かれたときに、僕は風のまちなのではないかと答えさせていただいたことがあって、そこで市長さんも、まさに同じ考えを持っていますというような話でちょっと盛り上がったことがあったんですけれども、東西の季節風であったりだとか六甲山、そして海があって、そういう陸海風が、常に流れているような風もあり、そして兵庫津があって、神戸港が開港してから国内外、ずっと人だったり物だったりが行き交う場所、ずっと何か流動的に、何かがずっと風の流れの中で動き続けている、文化的な意味でも、物質的な意味でも。その風というものを、この人新世に生きる僕たちがどう受け止めて、そして僕たちが動けば風も動くわけで、どういう風をここで生み出していけるのかということをこのイベントを通して考えていけたらいいなというのが、ステイトメントの中に込めたものではあります。


司会:

 ありがとうございます。ステイトメントに込めた思いも一緒に教えていただきました。

 今西副市長は、最初にステイトメントを御覧になったとき、どのように感じられましたか。


今西副市長:

 「人新世に吹く風」という、そういう切り口で、今回の事業なり、神戸を表現していただいたということで、森山未來さんのこの表現というのは大変興味深く、非常に面白いなというふうに思いました。

 先ほど森山さんからお話があったように、人新世というのは、我々人類の活動の痕跡というか、そういったものが地球の表面を全部覆い尽くしたと、そういうような時代という位置づけになっていますけど、実はこの始まりって、諸説があって、まだ定まってないんですよね。その1つの説には、神戸港が開港したあたりではないかというようなお話もあります。そういうことであるとするならば、神戸に吹いた風というのは、神戸の近代化とか発展、そういったときに吹いた風ですし、今も神戸に吹いている風というような形になるというふうに思います。

 それと、風というのは自由に吹くというものですから、神戸は森山さんの言われたように文化的なこともあったということをおっしゃいましたけども、いろんな方々が自由な風のように神戸に来ていただいて、本当に拒まない文化ですので、そういった方々が足跡、軌跡を残していってくれたと。それが神戸の文化をつくって、神戸の多様性のもとになっているというような形ですので、この「人新世に吹く風」という表現は、神戸の今までのありよう、今後のありようというのを非常にうまく表現されたものじゃないかなというように私自身は感じています。

 今回は多分アーティストが新しい風という形になって、神戸に立ち寄っていただいて、神戸をブラッシュアップしていただくというふうな形になるというふうに思っていますので、新しい風がたくさん吹いてくれるということを本当に期待したいと思います。


司会:

 ありがとうございます。これからの風に期待していきたいですよね。

 続いて、プロジェクトの具体的な概要を見ていきたいのですが、「KOBE Re:Public ART PROJECT」は、今年度、大きく2つのフェーズで推進していきます。

 フェーズ1は「Research」です。参加アーティストの方に神戸市内の宿泊施設に一定期間滞在いただき、リサーチテーマに基づいたまちの散策を行い、魅力や価値の発見を行います。この仕組みをアーティスト・イン・レジデンスといいます。

 フェーズ2は「Re:Public」です。具体的には、フェーズ1で参加アーティストがリサーチした結果やその様子を市内の施設などで展示、シェアを行うとともに、アーティストのリサーチにより生まれた様々なアイデアの中から幾つかを具現化し、作品制作を行っていきます。

 山峰さん、フェーズ1で行うアーティスト・イン・レジデンスという仕組みは、創作にどういった影響を与えるんでしょうか。


山峰キュレーター:

 まず、アーティスト・イン・レジデンスというものをちょっと説明するところからいきたいと思うんですけれども、実際、アーティスト・イン・レジデンスといわれる場所や活動というのは、世界中でたくさんあります。あるところではニューヨークだったりとか、北京だったり、ロンドンのような大都市もあれば、すごく魅力あふれるローカルにあるようなところもあります。アーティストの多くの方々というのは、そういった場所、土地を巡る旅人のような存在で、まさに今のお話の中でいうと、風のような存在であると思うんです。

 そういった様々なところを歩いていくアーティストという存在が来ることによって、その場所と出会い、そこでインスピレーションを感じ、そこの魅力を、そこに住んでいる人たちとは異なる角度で伝えていく、見つけていくということが重要になります。

 長く、やはり1つの場所にとどまっていると、それが当たり前のようになっていって、気づかない魅力というものがたくさんあると思うんです。そういった意味では、ふだんとは違う目線で、そしてすごくユニークでオリジナリティーのあふれた視点でもって、このまちを読み解くような方々が集まってくるということによって、神戸という街がパブリックというふうに書かれておりましたけれども、にある魅力を引き出していく、そんな役割として思っていますが、森山さんも様々なところでレジデンスしたりとかしている経験を踏まえて、どうですかね。


森山メインキュレーター:

 アート、アーティストというものをどういうふうに考えるかって人それぞれなところもあるとは思うんですけれども、僕の中でやっぱり考えるアート、もしくはアーティスト、アートをやる人たちというのは、やはりその人の独自の視点だったりだとか強い美意識でもって世界を見て、その角度が強ければ強いほど、深ければ深いほど、絵だったりいろんな作品に結局消化されていくわけですけれども、その作品の強度にもつながっていく。それを見た僕らが、こういう世界が、こんな世界の見方があるんだという発見をそこで持ち帰ることによって日常生活がより豊かなものに、色彩鮮やかなものに変わっていく。

 そういうものがアートであり、アーティストであり、鑑賞者が享受するアートというものだと思っているんですけれども、アーティスト・イン・レジデンスは僕も個人的にというか、世界各国、日本国内でもいろんなところでやらせていただいているんですけれども、そもそも、例えば神戸であっても、神戸でずっと生活していたら、神戸の魅力とは何なのか、神戸のいいところ、悪いところは何なんだろうというのは、やっぱり灯台下暗しじゃないですけれども、なかなか生活の中で発見していくことが難しくなったりだとか、無自覚的になっていくというのが往々にしてある中で、アーティスト・イン・レジデンスというのは外部から、例えば神戸という場所に来て、一定期間、1か月間なのか2週間なのか、滞在することによって、真っさらな目線で神戸というものを見たときに、ここはこういう魅力があるんだ、こういう特殊性があるんだということを客観的な視点でもって眺めることができる。それをアーティストは自分たちで持ち帰って、そこからインスピレーションを受けて作品にしていく。

 その場所と、そこで生きる人たちとの関わりによって生まれていくプロセスというものがアーティスト・イン・レジデンスという期間だったり、滞在する場所によって生まれるものだと思っているんですけれども、そのアーティストが持つ視点というものによって、神戸という場所がどういうふうに再発見されていくのか、神戸の人たちがそれを受けて、神戸ってこんな魅力的な場所なんだ、もしくはそういう話を聞いて、じゃ、神戸に行ってみようかなという形で神戸に訪れる人たちが増えていくとか。

 もちろん神戸も今まで観光地として、それこそ港だったり、六甲山だったり、すてきな、魅力的な場所で既にあることは御存じだとは思うんですけれども、それをさらに深く掘っていく、さらに新しい発見をしていくということをするために、風に戻りますけど、風を受けて流れてきたアーティストで、ここにアーティストが滞在して、神戸という風を受けて何を得るのか、何を見るのか、それをどういうふうに皆さんと共有していくのかということをこのアーティスト・イン・レジデンスというシステムを使ってやれたらなと思っています。


司会:

 ありがとうございます。

 今、神戸の魅力というキーワードが出てきたんですけれども、森山さん、改めて神戸の魅力ってどんなところにあると思われますでしょうか。


森山メインキュレーター:

 いっぱいあり過ぎるんですよね、ざっくりまず言うと。ぱっと神戸って思い浮かべたら、神戸ビーフと言う人もいるだろうし、ポートタワーをはじめとする湾岸ですよね。港があって、北野だったりの異人館なんて異国情緒あふれる場所というのがぱっと神戸の魅力として浮かび上がるところだと思うんですけれども、今回このイベントに際して、もしくはちょっと今、個人的に神戸での活動が増えているので、いろいろ自分の中でリサーチしていった結果、出身なんですけど、さっきも言ったとおり、やっぱり地元だからこそ無自覚に見過ごしていたものがたくさんあったなということに気づきまして。

 やっぱり今言った異人館だったり、異国情緒だったりというものって、ほぼ中央区に限られているものですよね。だけれども、灘、東灘には阪神間モダニズムという建築だったり文学、そういうものが豊かに育まれていた場所であったりだとか、北区、西区という里山の地域ですよね。そこと自然とがずっと調和しながら生きている山間部の町並みがあったりだとか、長田だったり兵庫だと下町だったり、大衆文化だったり、すごくアクティブにずっと人が動き続けている場所、ものづくりの場所があったりだとか、あとは海、須磨、垂水ですよね。

 やっぱり神戸市というエリアの中だけにこれだけのものが、分散しているとも言えるし、凝縮されているとも言える。だから、これを僕でもそういうふうに感じるぐらいなので、改めてアーティストの方だったりだとかいろんな人たちが神戸という街を再発見していくということになっていったときに、どんなものがここから新たに、改めて発見されていくのかというのは楽しみではありますね。


司会:

 たくさんある神戸の魅力がこれから発見されていくのが楽しみですね。ありがとうございます。

 続いて、リサーチいただく神戸のエリアと宿泊施設について御紹介してまいります。地域ごとに異なる方や散策スポットが存在する神戸の街を5つのエリアに分け、エリアの特性やプロジェクトテーマ「人新世に吹く風」に寄り添ったレジデンスに滞在いただくことで、参加アーティストが自身の興味や安心に基づき、より自由にリサーチ活動を行っていただけます。

 今西副市長、この5つのエリアの特色もお伺いできますか。


今西副市長:

 今、森山さんから大分解説を既にいただきましたので、本当に簡単にだけ、東京からお越しの方もいらっしゃると思いますので、神戸の地理、あまり御存じない方もいらっしゃるかもしれません。

 少し御紹介しますと、Eastと書いてあるところ、これが大阪側に近いほうという形になりますけども、開港後、本当に多くの文化人の方とか財界人の方が好まれて住まれた住宅地のエリアということで、灘の酒というのがこのエリアで造られていますし、また、だんじりみたいな地域の祭りもあります。そしてまた1,000万ドルの夜景と言われている六甲山と摩耶山の夜景もこのエリアにはあるというような形になります。

 それと、Central1と書いてあるところが大体中心部、この辺りということになりますけど、最も開港の影響を受けて、旧居留地ですとか北野とか南京町といった、いろいろ異国情緒のあるようなものがそろっている町というような形になります。そして今、この街を大改造していますので、ウォーターフロントから三宮に続く辺りを、大きな再開発が行われています。そういう変わろうとする神戸を感じられるエリアということにもなると思います。

 それから、少し西のCentral2というのが、森山さんからもお話があった、いわゆる下町という、兵庫であったり、長田であったり。特にぼっかけとかそばめし、神戸発祥のB級グルメなんかも楽しめるような場所ですし、平清盛のゆかりの地でもありますし、兵庫区というところがありますけど、これは兵庫県の発祥の地です。伊藤博文が初代県知事をやった、そういったエリアということにもなります。

 それから、一番大きなNorthというところは市域の70%くらいを占めていますけど、大都市とは思えない、実はかやぶき民家が物すごく多いエリアであったりとか、田園があったりとか、里山があるというような形になります。そしてまた、関西の奥座敷の有馬温泉があるというようなエリアです。

 そして、Southは関西で唯一の須磨の海水浴場があったり、人気のシーサイドプレイスですけれども、実際には塩屋という辺りは意外と洋館がたくさんあったり、外国人が住むような場所があったりしているというような形になります。そしてまた源平であったり、須磨、舞子といったらやっぱり万葉集のときからうたわれたところですけど、そういった歴史も感じるような町並みが広がっていて、本当にそれぞれのエリアが個性的な魅力を持っていますので、アーティストの人がそこで何を感じていただくかというのが本当に楽しみだと思っています。


司会:

 ありがとうございます。

 続いて、リサーチ期間ですが、2022年11月下旬から12月中旬を予定しております。参加アーティストの方は、アーティスト・イン・レジデンスの仕組みを活用して、期間中、4日から10日間を目安に滞在いただき、大きく4つの活動を行っていただきます。

 まず、1つ目は地域の探索です。宿泊を中心に、神戸市内のモノ・コト・バショをテーマに自由に散策し、個々の視点でリサーチを行うことで神戸の魅力を発掘していただきます。

 2つ目は地域交流です。滞在中、ワークショップやトークセッションの実施を通じて、地域と交わることでの神戸の魅力の発見をしていただきます。

 3つ目は発信です。リサーチしたモノ・コト・バショの中で、神戸市の魅力や周遊観光の促進に結びつくものをSNSで発信していただきます。

 そして、4つ目はアーカイブです。滞在期間中にリサーチした内容は、専門のインタビュアーによりますヒアリングやリサーチ風景の撮影などを通じて、リサーチ結果の記録を行います。

 続いて、フェーズ2の「Re:Public」に関してです。リサーチをベースとしたアートの制作、公開及びリサーチ内容の展示を行います。アートの制作に関しては、アーティストによるリサーチにより生まれた様々なアイデアの中から幾つかを具現化、つまり、実際にアート作品を製作いたします。展示に関してはKIITOなどのオープンスペースにて、リサーチの様子やリサーチ結果のアーカイブを集約して、ドキュメントや映像を通して展示します。どちらも2023年から3月にかけて実施する予定です。

 山峰さん、このフェーズ2の取組に関しても御説明いただけますでしょうか。


山峰キュレーター:

 まず、パブリックアートということ、「Re:」がつかないパブリックアートというものについて説明をすると、様々な都市に超巨大なアート作品が置かれていて、それ自体が観光誘客のものになっていったりすることも事例としてはあるんですけども、今、やはりこれだけ環境問題であるとか、象徴主義的な、20世紀的なものが批判の対象になってくる中で、新しく、そういうモニュメントを作るということ自体の在り方というものが、芸術文化の中で非常に問われている中にあります。加えて、モノを作るということから、コトをつくって、その出来事や人と人の関係性をつないでいったりとか、新たな発見というもの、あるいはそれぞれの中で見いだされていくような価値観との出会いといったことが重要視されるような時代になっていきました。

 そういったものが、様々な個々の物語というものがパブリックに配置されて、多くの方々が追体験したりとか、他者の物語に出会っていけるようなことのフレームワークというものを、新しいパブリックアートとして提案することができないだろうかということで考えていくと、パブリックというものの在り方や、パブリックアートというものの考え方そのものを改めて考え直すという意味で、「Re:Public」というところからスタートしていくものになります。

 そういった意味では、従来的なものとは非常に違う形を取りますけれども、全く新しい形で、個と個がその場を通して、あるいはインターネット上のツールを通して出会っていけるような、そういう形での新しい試みを目指していくというものになっていくかと思いますが、いかがですか。


森山メインキュレーター:

 そうですね、さっきのエリアの説明にもあったんですけれども、アーティストの方に、これから神戸に来てもらって、滞在してもらうんですけど、どこに滞在してもらうのかということも非常に重要だと思っていて、僕ら、リサーチをずっと重ねてきたんですけれども、いわゆる新しいホテルだったりだとか、きれいな宿泊施設、それもすばらしいんですけれども、今回僕らが用意させていただこうと思っているレジデンス、滞在場所というのは、基本的にはもともと空き家だったり廃墟だったりしたものをリノベーションして、できるだけその建物、その場所に立ち上がった建築物というものを生かした状態で、今、滞在施設として活動している場所を、さっきの5つのエリアに分けているんですけど、それぞれの場所で見つけさせていただいて、そこに滞在していただくことになります。

 だから、パブリックアートというものを考えたときに、新しく大きなモニュメントみたいなものを立ち上げる、それも1つのパブリックアートなんですけれども、そもそも神戸に存在していた北区、分からないですが、須磨区、南、いろいろなところに、それぞれの土壌だったりだとか文化だったり、それによって立ち上がってきた建築物というものがそもそもあると、それを、公共空間に存在している建築物、パブリックのものと捉え直して、そこに滞在してもらうということを、今回のコンセプトの中に内包されているものとしてやろうと思っています。

 そして、いろいろな方々に、アーティストの方々にリサーチしてもらったものを、これから皆さんと共有していくに当たり、KIITOでそれを見てもらうという形も取るんですけれども、その中で、じゃ、そこでまた彫刻を作るのかとか、絵を作るのかということよりも、やはり、さっきからモノ・コト・バショという言い方になっているんですけれども、モノもコトもバショも立ち上げているのは人なので、この、人というものがアーティストが発見していく、そしてそれに引きつけられるように人が集まってくる、その場所というものを、またそのアーティストたちが発見していった、これまで、このリサーチの中で発見されていく場所だったり、僕たちが今リサーチの中で発見している場所というものを使って、人が立ち上げていくパフォーマンス、それは音楽イベントなのか、パフォーマンスなのかインスタレーションになっていくのかは分からないんですけども、それを神戸市内、もしくは主要な場所で皆さんと共有できるようなイベントとして、2月には展開していければなと思っています。


司会:

 ありがとうございます。

 そして、本事業の目的であるパブリックアートによる観光誘客を促進するために制作したアートや、リサーチ結果のアーカイブを活用して、神戸市内の周遊観光を促進するARコンテンツの制作も予定しております。

 森山さん、こちらについてはいかがでしょうか。


森山メインキュレーター:

 そうですね、1960年代ですかね、神戸百景という、ある版画の作家さんが作った作品がありまして、それは本当に、神戸市内でその作家さんが美しいと思った場所を描いて、それを版画にして、それを神戸百景という形で展開していったというものがあるんですけれども、それを新・神戸百景という形で、僕らが再解釈していこうと思っていまして、それは、アーティストの方が滞在していく中で発見した場所だったり、人も含めてもいいと思うんですけれども、神戸市内に分散している、そういう魅力的な場所というもの、発見された魅力的な場所というものを僕らがアーカイブさせていただいて、それを今、モニターに出ているようにマッピングさせていただくと。そこを回れば、それぞれのアーティストが発見した魅力的な場所、人、バショ・モノ・コト、そういうものがそこに行けば味わえるよ、そしてそこに行けば、テキストだったりだとか、音声的な、ARを活用したアプリケーションでもって体感、追体験できるというようなシステムを、もともとあった神戸百景というものを再解釈しながら展開させていければなと思ってます。


山峰キュレーター:

 僕からも少し補足すると、そういうARを作るということじゃなくて、あくまでもツールとしてこういうものがあって、その場所とか風景とか、面白いのは、例えばここが何とか跡地とかというふうに言われてたりとか、それこそ神戸だったら、ここであいみょんさんがストリートライブをやってたよなみたいなこととかというのがあると、急にその場所の見え方って変わってくるじゃないですか。結構これが大事なことだと思っていて、バショやコトというのもそうだし、人の感情というものも、そこに根づいているストーリーによって大きく変わってくると思うんです。そういった意味では、そこで、誰が、どんな思いでこの風景を見たかということを見ることによって、1つの風景を、1つの場所を、何回も多面的に読み換え直すことができるということは、その1つの自分の中で、この神戸ってこういうふうに思っていたとか、この場所はこうだと思っているというような概念を更新することで、何かをつくることじゃなくて、人と関わることで、あるいは他人の物語を聞くことによって、何度もその街を更新していけるということの可能性をつくっていくということが、このプロジェクトにすごい大きな意義としてあると思うんです。


司会:

 ありがとうございます。

 最後にプロジェクトのスケジュールです。本日、プロジェクトがスタートし、同時にリサーチに参加いただくアーティストの公募も開始しております。その後、11月下旬から12月中旬にかけて、神戸の街のリサーチを行います。そして、リサーチの中で出たアイデアの一部を1月から2月にかけてアートとして具現化し、リサーチ内容の展示とあわせて、2月下旬から3月にかけて、KIITOなど、神戸市内にて公開していく予定です。そして、本日より特設サイトがオープンし、参加希望アーティストの公募がスタートいたしました。

 森山さん、いよいよプロジェクトの公募開始となりましたが、スタートを切った今のお気持ちと、これからの展望をお聞かせいただけますか。


森山メインキュレーター:

 アーティスト・イン・レジデンスという言葉だったりだとか、あまり聞きなじみのない表現がいろいろあるかと思うんですけれども、山峰さんからも説明があったように、これからの神戸、もしくは日本、地球というものをいろいろ見据えた形で、このイベントが今立ち上げようとされていて、だから単年度で終わるものではなく、長い目で見て、ここで生きる私たち、神戸で生きる私たち、日本で生きる私たちというものを考えながら、このアートイベントは展開していければなと思うので、本当にもう、日本国内外からいろんなアーティストの方に集まっていただけるのが理想で、そういういろいろな、魅力的な人たちによって神戸という場所がどんどん更新されていく、再発見されていく、より深化、深くなっていくということを、アーティストの皆さん、そしてこのイベントに興味を持ってくれた方、神戸というものに興味を持ってくれている方々とシェアしていける、長い目で見てどんどん更新していけるものになってくれればうれしいなと思います。


司会:

 ありがとうございます。

 今西副市長、最後になりますが、このプロジェクトへの期待を教えてください。


今西副市長:

 今回、様々なアーティストの方が来られますので、その方々の感性ですとか、それから、先ほど御覧いただいた各地域の魅力というのが、どんな形で融合してアートとして表現されていくのかというのが、本当に楽しみだなということを思っています。

 今回はそういうことを通じて、多くの方々に神戸を知っていただいて、神戸に多くの方に来ていただくというような切り口の事業という形にはなっていますが、芸術家の方々、アーティストの方々にいろいろ地域に入っていただくと、本当に我々が今まで思っていなかったようないろんな発見があります。そういった事柄は、観光だけじゃなくて、この神戸のまちづくりにとって非常に重要な示唆を与えていただけるものだと思っていますので、これをきっかけにした新たなまちづくりというものにもつなげていけないかというふうにも思っています。せっかく来ていただいたアーティストの方々、短期間だけでという形ではなくて、できれば、共感をしていただいた方には、神戸にずっと住んでいただけるような、そういうような仕組みもつくれないかなというようなこともいろいろ考えたりしていますので、今後の展開というのが大変楽しみになっています。


司会:

 お三方とも本日は貴重なお話をありがとうございました。

 まだまだたくさんのお話をお伺いしていきたいのですが、お時間、残り僅かとなってしまいましたので、質疑応答をここで行っていきます。

 まずは私より代表して幾つか御質問した後に、会場の皆様からも御質問をいただきます。

 それでは、まず最初の御質問ですが、こちら、副市長への御質問です。森山さんをメインキュレーターに起用した理由を教えてください。


今西副市長:

 森山さんに関しては、皆さん御承知のとおり、日本有数の俳優、そしてダンサー、そしてクリエーターとして幅広い活動をされておられます。ユーチューブでもアート専門のチャンネルで多くのアーティストの方々と対談をされているというようなことで、アートに関しては本当に造詣の深い方でいらっしゃるというのがまず第1点です。

 そして、神戸出身の森山さんですので、神戸に対しても大変愛着を持っていただいているということが2点目です。

 それと、今回、アーティストを、森山さん自身からお話がありましたように、いろんな地域に入っていただくと。それを、どういうようなアーティストに、どんなところに入っていただこうかというのは考えているということも言われていましたけれども、やはりそれぞれの地域の魅力、空気感みたいなものをやっぱり御存じでない方でないとそういったコーディネートはできないというふうに思っていますので、そういう意味でいうと、森山さん以外には考えられないということでお願いをしたということになります。


司会:

 ありがとうございます。

 続いて、森山さんへの御質問です。現在、森山さんは神戸でたくさんの活動をされているということですが、その活動の中で何か感じられたことがありましたら教えていただけますでしょうか。


森山メインキュレーター:

 本当に恥ずかしながら、神戸で育ってきた人間なんですけれども、神戸というものを改めて見ようと思ったのが本当にこの1年ぐらいの期間で、ずっと基本的には東京で活動をしているんですけれども、やはり自分がアーティストとして、どういう場所で、どういう創作活動を行っていくべきかと考えたときに、東京ではない場所を模索し始めたタイミングというのがあって、それで、出身地としては神戸なので、神戸は地元として帰ってくる場所ではあるんですけども、そういう観点ではなく、日本全国をいろいろ自分で想像していたんですよね、本当に北海道から沖縄まで。それぞれにすごく魅力的な場所というのはもちろん存在しているんですけれども、改めて神戸という場所ってどういう場所やっけなと自分で思いを巡らせたり、この1年ぐらい自分で神戸という場所を本当に歩き倒しているんですけれども、リサーチしていく中で、本当に、さっきもしゃべった内容と重複するんですけれども、やはりここまで山だったり、海だったり、都市だったり、そして下町だったりという、あらゆる魅力というものが凝縮されている場所というのも珍しいなと。海に行くにも、山に行くにも、都会に行くにも、田舎に行くにも、大体車で30分かければどこにでも行けてしまうという、この利便性だったりだとか、本当に多様的な魅力というものに改めて気づいたタイミングというのがあって、本当にそれが今のベースになっていますね。

 あとは本当に風というか、僕自身も、一つのところにとどまれるタイプの人間ではないので、この神戸に流れる風というか、空気感の中にいる自分というのが想像しやすかったというのは、出身地だからということだけではない部分でありましたね。


司会:

 ありがとうございます。

 そして、山峰さんへの御質問です。本プロジェクトへはどんなアーティストに参加していただきたいと思っていらっしゃいますでしょうか。


山峰キュレーター:

 アーティストのタイプといっても、すごくたくさんの方がいて、アーティストといったら、絵を描く人だったりとか、彫刻を作るような方々もいらっしゃると思うんですけれども、今回の場合は非常に広く捉えていて、様々な表現の力というか、を持っている、手段を持っているような人たちが出会い、また、やっぱりこういう新しい場所に来て、新しい人と出会っていくという場であるので、オープンなマインドで新しいことに触れていくということ、自分自身が変わっていくとか、あるいはそういうところに自分の持っている何かを提供していく、差し出していくということに、開かれた人たちとコミュニケーションしながら一緒につくっていくことができると非常に楽しい機会になっていくのではないかなと思っています。


司会:

 ありがとうございます。

 

 【質疑応答(会場より)】

記者:

 森山さんにお伺いしたいんですが、森山さんは既に神戸でアーティスト・イン・レジデンスも始められていると思うんですが、そこで実際にアーティストの方から聞かれる声とか、実際にやられてみての手応えといったところ、そういったのを踏まえて今回のプロジェクトに期待するところを改めて教えてください。


森山メインキュレーター:

 本当に中央区の北野のほうにアーティスト・イン・レジデンス神戸という場所を今年の4月から開設させていただきまして、今、本当にまさしく様々なアーティストの方に滞在してもらっている段階ではあるんですけれども、やはり、KIITOもそうですし、神戸市内に文化施設というのがたくさんあって、日本国内外からいろんなアーティストを呼んで神戸の中で活動を展開させようとする試みをみんなやっていらっしゃるんですけども、やはり滞在施設が予算的にだったり場所的にないという状況が結構周りに多くて、それをうまくケアできないかということで北野のほうに開設したんですけれども、本当に様々なアーティストが、例えば、今だと六甲ミーツ・アートの施行準備のために神戸に来訪されているアーティストの方が滞在していたりだとか、DANCE BOXさん、KIITOさんで創作をするに当たってアーティスト・イン・レジデンス神戸を使っていただいたりだとか、そういう連携が取れてきているのは非常にいいなと思っていて、そして、何よりやはりいいのは、宿泊施設として、個室はもちろんあるんですけれども、リビングだったりキッチンというものが共有のものになっているので、例えば、アメリカから来たアーティストと、じゃ、フランスから来たアーティストが、もちろん寝る場所はばらばらだけれども、料理を食べているときとか作っているときとかリラックスしている時間に、同じ場所にみんなで時間を共有している。そういう中で、それこそみんなスタイルが全然違う、もちろん人間性も違うアーティストたちがそろっているので、その中で育まれていく交流から生まれるインスピレーションがまた神戸という場所に返っていったり、アーティストそれぞれの創作活動に影響を与えていくということを、アーティスト・イン・レジデンス神戸でそれが起こっている、実際に起こっているのを見聞きしているので、神戸という場所でそれが起こっているのはすごくアクティブだし、ポジティブなことだなと受け止めていますし、それがもっと大きな神戸市内という場所でこのイベントを通して展開されていくのだろうと想像すると、本当に、それは、何というんですかね、アーティストのためだけにこのイベントは存在しているわけではもちろんなく、そういうアーティストが滞在して、神戸という場所で、一定期間ですけれども生活をしていくことによって、様々な場所で、様々な人たちとの、神戸の人たちとの交流も生まれていく。その中で神戸という場所がより活性化していったりだとか、自分たちのポジティブなとこだったり、魅力というものをどんどん再発見したりとかしていく時間になっていくというのは、本当にアーティストもしくはここの神戸という場所で生きる人たち双方向にとって非常にポジティブなことだなと思っているので、アーティスト・イン・レジデンスという場所をつくった目的というのが、本当に神戸という場所で、じゃ、自分がアーティストとして作家活動すると想像したときに、いろんな人たちがもっと集まれる場所、アーティストだったり生活している人たち、魅力的にもっとなっていく場所になれば、僕が神戸でもっと楽しく遊べると思ったというすごく個人的な動機から僕は来ているんですけれども、それがこういう形でどんどん広がっていくことによって、神戸自身にとっても、僕自身にとっても楽しめる場所、魅力的な場所になっていくのではないかなと想像しています。


記者:

 森山さんにお伺いしたいんですけども、神戸市御出身ということですけども、もうちょっと、何区とか、何歳までいらっしゃったとか。何区御出身とか、何歳までいらっしゃったとか、神戸で1つ挙げるならここが一番お気に入りのスポットとか、ちょっとそういう関わりのところをもうちょっと教えていただけたらと思うんですけども。


森山メインキュレーター:

 高校を卒業するまでずっと神戸市には住んでいまして、主に育った場所は東灘区です。


記者:

 気に入っているところは。


森山メインキュレーター:

 気に入っているところ? 東灘区というと神戸市内でも東のほうになるんですけれども、今となっては、やっぱり生活範囲が、学生だったこともあるし、そんなに広くなかったので、言ってみれば、本当に三宮ぐらいまでしか行動範囲がなくて、あとは海に行くとか、山に行くとか、そういうのはありましたけれども、だけど、今は結構、神戸市内の全範囲的に自分が見ていたりするので、本当に1つでは、本当に、何というんですかね、絞れないぐらい、面白い場所ってこんなに神戸市内に転がっているんだなというのは、本当にそれぞれの区の中で挙げていきたいぐらいに、今、僕はあるんですけど。


記者:

 ありがとうございました。


司会:

 皆様、ありがとうございました。

 以上で、「神戸市パブリックアートによる観光誘客事業『KOBE Re:Public ART Project』-人新世に吹く風-」記者会見は終了といたします。
 

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