開港150年を経て神戸市は日本を代表する国際都市となり、今やたくさんの外国人の方がこの街におられます。
東灘消防署の管内においても外国の方がおられますが、それらの方々が災害等に遭遇したとき、どのように行動すればよいか分かりやすく示したマニュアルがほしいとの要望をいただいていました。
そこで、このたび六甲アイランドにある「カネディアンアカデミィ」の協力を得て、英語表記での外国人向け防災マニュアルを作成しました。
火災、地震、津波が発生したときの行動要領や119番通報したときに話す内容について、読みやすさを重視し、端的に記載したものとなっています。A4タイプはご家庭等での掲示用に、4つ折りタイプは財布等に入れて携帯していただくことを想定してデザインしています。
東灘区の消防署・出張所でお配りしているほか、ここでマニュアルのデータを印刷することも可能です。
お知り合いに英語を使用する外国の方がおられましたら、これらをお使いいただくよう、ぜひご紹介ください。
A4タイプ(掲示板に貼る等して使用できます。)

火災、地震、津波の安全ガイド

火災
- ステップ1 できるだけ早く人に知らせる。
- ステップ2 できるだけ早く火を消す。
- ステップ3 できるだけ早く避難する。
- 煙には有毒ガスが含まれているので、避難するときは濡れた布で口と鼻を覆い、できるだけ低い姿勢を保つ。
- 避難経路を確保する(バルコニー、廊下、階段など)
- 2つ以上の避難経路を考えておく。

地震
- ステップ1 まず、身の安全を守る。
- あわてて外に飛び出さない。屋内のほうが安全な場合もある。
- ベッドやテーブルなど頑丈な家具の下にもぐりこむ。
- クッションで頭をカバーする。
- トイレや玄関のような、四方が4本の柱で囲まれている部屋に移動する。
- ステップ2 火の始末をする。
- 可能ならすぐに火を消す。地震の間に火災が発生した場合は、揺れがおさまるのを待つ。
- 「火を消せ!」と大声で叫ぶ。
- ステップ3 出口を確保する。
- 地震で破損したらドアが開かないことがあるので、揺れを感じた時点で玄関ドアを開けておく
- マンションなどでは、バルコニーからの脱出も考える。
- ステップ4 ブロック塀、崖、川べりに近づかない。
- 地震のあとはブロック塀、崖、川べりが崩れやすくなっている。

津波
- 長時間揺れが続いたり、津波に関する警告が出た場合
- すぐに高台(堅牢な3階建て以上の建物)に避難する。
- 津波警報が出た場合
- 海岸や河川から離れる。
- 津波は何回も押し寄せるので、警報・注意報が解除されるまで安全なところに留まっておく。
- 津波浸水想定区域にいたときは
- 津波の到達予想時刻までに区域外に避難する。
- それが不可能なら、堅牢な3階建て以上の建物に避難する。
これは、カネディアン・カデミィと東灘防火安全協会が作成しました。
イラストはアライリリさんの作品です。
火災、地震、津波の安全ガイドの印刷用ページ(PDF:2,114KB)
4つ折りタイプ(財布等に入れて携帯できます。)

119に電話して
消防車や救急車の呼び方について

このカードを携帯し、指示に従って下さい。
神戸市消防局では、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語の通訳が利用できます。

日本語
- たすけて
- 火事
- 危ない
- (★)を呼んでください。
- 警察
- 消防車
- 救急車
英語
- Help
- Fire
- Dangerous
- Please call the ★
- Police
- Fire Truck
- Ambulance

火事の場合は119番に電話し、次のように伝えます。
- 1)火事が起きていること
- 2)火災の場所
- 3)燃えているもの
- 4)けが人の有無
- 5)あなたの名前と電話番号
救急の場合は119番に電話し、次のように伝えます。
- 1)救急要請であること
- 2)ケガか病気か
- 3)要請場所(正確な住所)
- 4)症状
- 5)傷病者の性別と年齢
- 6)あなたの名前と電話番号
4つ折りタイプの印刷用ページ(PDF:887KB)