更新日:2019年11月1日

そのごみ、運んでいいの?(収集運搬業の許可と排出者についてのはなし)

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普段何気なく捨てている「ごみ」。
そのごみを運べる人が厳格に決められていることをご存知ですか?
運べる人に処理を依頼してしまうと、依頼を受けた人も、依頼した人も罰則を受けることがあります。
ごみを運んでいい人、だめな人、それを判断するには、そのごみを出したのが誰か?すなわち「排出者(排出事業者)」についての考え方を理解する必要があります。
今回は、それらのルールについてご紹介します。

ごみを運べる人、運べない人

ごみの運搬や処理の方法について定めている「廃棄物処理法(正式名称:廃棄物の処理及び清掃に関する法律)」の中で、ごみを運ぶこと(収集運搬)が認められているのは、排出者自身か、都道府県あるいは市町村から収集運搬業の許可を受けた者に限定されています。

排出者自身=ごみを捨てた人ですから、ごみを捨てた人以外にごみの収集や運搬(収集運搬)を任せる場合、任される人(業者)は必ず収集運搬業の許可が必要となります。

また、ごみは産業廃棄物(法が定めた20品目)※と、一般廃棄物(家庭ごみもしくは、事業系ごみのうち産業廃棄物以外のごみ)に分かれており、これらそれぞれに収集運搬業の許可が必要です。
※産業廃棄物は更に廃棄物の品目ごとに許可が分かれています。

もし、許可のない業者にごみの収集運搬を委託してしまうと、運搬した業者はもちろん、委託した側も罰則の対象となってしまいます。
ですから、収集運搬を委託する場合は、委託先の収集運搬業の許可の有無や、許可の種類を必ず確認する必要があります。

一方、排出者自身がごみを運搬する場合は前述の許可は必要ありません。

たしかに、排出者自身=ごみを捨てた人なので、「そんなの考えるまでもない」と思う方もいるでしょう。
でも実際はそう簡単にいかないことも多いのです。

次は、より実践的な例から、「排出者」について考えてみます。

排出者は誰だ

ここからは、実際に市役所に寄せられたご質問から、より実践的な例について一緒に考えてみましょう。

Q1.複合ビルなどの共用部分の清掃業務を清掃業者などに委託した場合、清掃業者が集めたごみは清掃業者のごみになるのでしょうか?それともビルの所有者のごみとなるのでしょうか?

A.ビルの所有者のごみとなります。

清掃業者は「元々そこに存在したごみを集めただけ」と考えるため、この場合、ビルの所有者がごみの排出者となります。
ですので、清掃業者は集めたごみを運搬する場合、(一般廃棄物の)収集運搬許可業の許可が必要となります。

許可がない場合、清掃業者はごみを運搬することはできませんので、ビルの所有者自身が運搬するか、ビルの所有者が(一般廃棄物の)収集運搬許可業者に収集を委託する必要があります。

<応用>ビルメンテナンスに伴い発生した床ワックス剥離廃液などの(産業)廃棄物については、"メンテナンス作業により発生した廃棄物"との理由から、メンテナンス業者が排出事業者となっても構わないことになっています。
ただしこの場合は、あらかじめメンテナンス業務の契約の中で、廃棄物の排出事業者責任の所在や費用負担を定めておくようにしてください。

Q2.亡くなった方の遺品の整理を遺品整理業者にお願いしました。そこで不要と判断されたもの(ごみ)は遺品整理業者のごみと考えてもよいのでしょうか?

A.遺品整理の依頼主のごみとなります。

遺品整理業者は、遺品整理サービス利用者の作業補助という立場ですので、ごみの排出者は利用者となります。「遺品整理作業に伴って発生したごみ」という考えは成り立ちません。

ですので、遺品整理業者は利用者宅の敷地を越えて廃棄物を運搬する場合、(一般)廃棄物の収集運搬業の許可が必要となります。
許可がない場合、遺品整理業者はごみを運搬することはできません。

通常、家庭ごみは市が収集しますが、遺品整理や引越しに伴う大量のごみ(一時多量ごみ)は収集できませんので、その場合は、利用者が(一般廃棄物の)収集運搬許可業者に収集を委託する必要があります。また、利用者自身で運搬することも可能です。

排出者自身がごみを運搬する場合は、運搬車両に排出者自身が乗車している必要がありますが、必ずしも運転の必要はありません。また、運搬車両が排出者の所有する車両でなくても構いません。

なお、遺品整理の中で「買取りが可能なもの」があった場合、その場で買い取れば、廃棄物とは見なされません。

Q3.不用品回収業は廃棄物収集運搬業にはあたらないのか。

A.有料での収集であれば、その業者が一般廃棄物の収集運搬業の許可を有している必要があります。

「廃棄物」とは「占有者が自分で利用したり、他人に有償で売却できたいために不要となったもの」と定められています(廃棄物処理法第2条第1項)。
ですので、もしその業者が「不用品を買取ります」としている場合は、「他人に有償で売却できるもの」となり、廃棄物とみなされません。

廃棄物とみなされなければ廃棄物処理法が適用されませんので、収集運搬業の許可も必要ない、ということになります(中古品として転売する目的であれば、別途、警察(都道府県公安委員会)に対し古物営業法に基づく届出が必要です)。

同様に「無料回収」としている場合も、法律上は、廃棄物とはみなされません。

一方で、回収が有料の場合、あるいは、買取りまたは無料でも、運搬料を合わせると結果的に有料となる場合は、廃棄物の収集運搬となり、(一般)廃棄物の収集運搬業の許可が必要となります。

近年、「不用品回収」と称し、廃棄物を収集運搬業の許可なく収集している業者が存在します。
こうした業者の一部は、回収したものの不要となった廃家電や粗大ごみを不法投棄したり、正しく保管・処理をせず事故を発生させたりするなどの問題を起こしています。また、「買取り」あるいは「無料回収」とうたっておきながら、運搬料などの名目で高額な料金を請求する悪質業者も存在します(前述したとおり、結果的に有料となる場合、廃棄物の収集運搬業の許可が必要となります)。

費用はかかりますが、廃棄物の処理は自治体が許可した収集運搬業者を利用するようにしてください。

正しくごみを運ぶために

ごみを排出する場合、或いは収集運搬を委託する場合は、排出者は誰なのか、自己運搬にあたるのか、委託にあたるのかをよく確認するようにしてください。

「排出者は誰か」を考えるにあたっては、その物体が、どこで、どの時点で「廃棄物」となったかを考えるとわかりやすいのではないかと思います。

もし許可を持たない業者がごみを運搬した場合、運搬した者には5年以下の懲役、もしくは1千万円以下、法人であれば3億円以下の罰金のいずれか、またはその両方が科せられることになります。

また、運搬を委託した側についても、上記と同様の罰則が科せられてしまいますから、十分な注意が必要です。

一般廃棄物の収集運搬を委託する場合は、必ず市が許可した一般廃棄物収集運搬許可業者と契約してください(業者一覧はこちら)。
どこの業者と契約してよいかわからない場合は、許可業者の組合である「神戸市環境共栄事業協同組合(通称「共栄会」)」(078-331-3470)にご相談下さい。

産業廃棄物の収集運搬・処分の委託につきましては、兵庫県産業廃棄物協会(078-381-7464)へご相談下さい。

また、ここまでご案内したルールでご不明な点などがありましたら、神戸市環境局事業系廃棄物対策部(078-322-6432)までお問い合わせください。

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電話 078-333-3330 Fax 078-333-3314

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