古紙の分別と紙を使わないオフィスづくりで紙ごみ削減!

ここから本文です。

私たちが日常的に使い、生活にとって欠かせない存在になっている「紙」。当然ながら、使い終われば「古紙」や「ごみ」として出すことになりますが、日々の量は膨大なものになります。今回は、そんな古紙や紙ごみの現状や、減量に役立つアクションをご提案します。

事業系ごみはピーク時の6割程度に

神戸市では、市内事業者から出される事業系ごみの処理を行っています。ごみは市の指定袋に入れ、指定業者を通じて回収。紙をごみとして出す時は、可燃ごみとして分別いただいています。
神戸市の事業系ごみ量は、平成13年度の32.4万トンをピークに、市内事業者のみなさまのご協力が奏功し、平成29年度は19.3万トンまで減少。ピーク時の6割程度にまで減少しました。しかし、ここ数年は横ばい傾向が続いており、更なる取組みの推進が求められています。

神戸市の事業系ごみ量

ピーク時からのごみの減量に大きく貢献したのが紙ごみの資源化です。事業系可燃ごみ袋の中身を見てみると、12年ほど前の平成18(2006)年度は、可燃ごみの中に、リサイクルできる紙が約34%も含まれていました。それが平成28(2016)年度には、可燃ごみの中のリサイクルできる紙の割合は約10%まで減少しています。これは今まで可燃ごみとして排出されていた紙ごみが、資源として分別されているためと考えられます。みなさまが協力してくださった一つのアクションの積み重ねが、ごみを減らし、リサイクルによって環境にも良い影響を与えていることは言うまでもありません。

事業系可燃ごみの中身(平成18年度、28年度)

紙ごみの分別で価値ある再生原料に

紙ごみと一口に言っても、コピー用紙や新聞紙、段ボールなどその種類は様々です。まずは「可燃ごみとして捨てる」紙ごみから、リサイクルできるものを古紙として分別することになりますが、あわせて「新聞」「雑がみ※」「段ボール」「紙パック」とあらかじめ種類別に分けてまとめ、回収業者へ引き渡していただけると効率的です(分別の詳細は回収業者へお尋ねください)。
少し手間に感じられるかもしれませんが、これは再生原料として利用するために必要なアクションといえます。紙は種類ごとにつくる工程が大きく異なり、他の種類の紙が混ざると再生原料として使えないからです。たとえば紙パックからトイレットペーパーをつくる際に、段ボールを入れてしまうと、せっかくの段ボールが不純物となってしまう、ということがあります。また、特殊な加工を施していたり(例:アルミ箔などで防水加工を施した紙)、他の素材を複合したりした紙(例:粘着物のついた紙)については、再生原料として利用できないものもあります。こうしたものは、事業系の可燃ごみとして出していただくことになります。
※「雑がみ」とは、新聞、段ボール以外の、大小さまざまなリサイクルできる紙のことを言います。
さて、こうした分別の話をすると「とても手間がかかって面倒」とイメージされる方がいるかもしれません。しかし、分別による企業メリットもあります。ここで、いくつかご紹介しましょう。

分別によってコストが下がる

紙ごみの分別が進めば、可燃ごみ袋の使用枚数を少なくすることができます。このことで、少なからず、コストを圧縮することができます。
また、市全体で事業系ごみの減量が進めば、ごみ処理に充てている市の財源も他の施策に活用することができます。

分別で可燃ごみ袋使用枚数減!

地球環境の保全に貢献できる

製紙メーカーの多くは従来から、紙ごみを分別した古紙と木材チップをバランス良く使いながら、紙をつくってきました。紙ごみの資源化は、地球温暖化の原因である二酸化炭素排出量の削減や、森林の保護等、環境に与える負荷を軽減できる効果があり、地球環境の保全にも貢献するアクションといえます。

会社でチャレンジ!「紙ごみを減らす2つのアクション」

ここまで、分別の話題に触れましたが、そもそも「紙ごみの発生を抑える」という視点も大切です。ここでは、みなさんの会社でチャレンジしていただけそうな2つのアクションをご紹介します。

(1)「本当に必要?」紙の使用をゼロベースから考える

近年では環境意識の高まりもあって、過剰な包装紙の使用を控えたり、使い終わった紙の裏面をメモやコピー用紙に使ったりする光景をよく目にするようになりました。でも、日常の業務を振り返ると、まだまだ紙の使用を抑える方法があります。
たとえば、ある広告会社の営業チームでは、営業資料のペーパーレス化に取り組んでいます。従来は資料をすべて紙に印刷して配布していましたが、その量が膨大で「持ち歩きも不便だし、そもそも営業で使っているタブレットPCを活用しては」と社員の一人が提案したことがきっかけでした。その後はペーパーレス化によって資料の配布漏れもなくなり、最新情報を常に共有しながら業務を進められるようになりました。
私達、神戸市役所でもペーパレス化の取組みを進めています。
たとえば、各部署の打合せスペースに液晶モニターを設置し、パソコンに保存した会議資料などをモニターに表示し参加メンバーと共有するようにしています。
資料を印刷する必要がなくなるだけでなく、軽微な修正や、当初の資料に含まれていなかった他のデータをその場で確認することが可能となるなど、会議の効率アップに繋がるほか、写真の拡大表示や映像の再生など、紙の資料ではできなかったことが可能になるなど、いくつもの効果を感じています。

タブレットPCや液晶モニターの導入は費用がかかりますが、お使いのパソコンの各種設定を見直したり、無料のサービスなどを利用することで、コストがかからない紙の使用量削減アクションもありますので、いくつかご紹介します。

紙に印刷せず、データのままFAXを送る

お使いのパソコンやネットワーク環境にもよりますが、OS(Windows等)によっては、FAX送信ソフトが標準で入っている場合もあり、また複合機にパソコンから直接FAX送信を行う機能が付いている場合もあります。
パソコンから印刷指示をし、席を立ち、印刷された紙をFAXで送信するといった作業を、席に座ったまま行うことができるため、時短にも繋がります。

パソコンから直接FAX送信ができる場合も

紙に印刷する前に余白や行数の調整を行い、印刷枚数を減らす

日頃、Wordなどの文書作成ソフトをお使いのみなさん、余白や1ページあたりの行数の設定をそのままにしていませんか。余白や1ページあたりの行数を調整すると、今まで2ページ必要だった文章を、1ページに収められる場合もあります。紙の使用量削減のために、1ページに複数ページを印刷する方法もありますが、字が小さくなりすぎるのがデメリット。余白や行数の調整であれば、文字の大きさを変えずに、1ページあたりの情報量を増やすことができます。ぜひ一度試してみてください。

余白・行数の調整で印刷枚数を減らす

社内の連絡や情報共有にWebサービスを利用する

スケジュール共有や、簡単な日報などができる、いわゆるグループウェアを提供するWebサービスを利用すれば、これまで紙ベースで行ってきた業務を電子化することができます。少人数の事業所なら、無料版でも、ある程度使えるものもあります。紙の使用量の削減をしながら、スマートフォンから確認ができたりと、利便性の向上にも繋がります。

(2)機密書類の処理方法を見直してみる

企業や個人の大切な情報が記載された機密書類は、情報漏えいを防ぐために「使用後すぐにシュレッダー裁断」というのがまだまだ一般的です。そもそもシュレッダー機は、細かく裁断することで情報の目視を不可能にするものですが、小さく裁断することで、紙の繊維を短く切ってしまい、繊維が絡み合ってできる紙のリサイクルを困難にしています。そのため、会社ではシュレッダーした後の紙ごみが大量に出ても、資源化が難しく、可燃ごみとして出すというケースも少なくありません。
そこで、機密書類をシュレッダーにかけず、再生原料としてリサイクルできる方法がいくつか誕生しています。たとえば、専用ボックスに機密書類を入れ、会社内で封印し、箱のまま製紙会社へ運び溶解処理するというサービスがあります。情報漏えいを防ぎながら、リサイクルできる、ユーザーにとって使いやすいサービスをいくつかの企業が提供しています。一方で、少量しか機密書類が出ない場合には、漏えいさせたくない情報の一部分だけを隠してしまうスタンプや、機密情報が印刷された箇所だけ細かく切るハサミなども発売されています。機密書類をシュレッダーにかけるのも量が多いと、その手間は相当なものです。ぜひ一度、社内の処理手順を見直しされてはどうでしょうか。

シュレッダー処理していた機密書類の処分方法を見直しましょう

さいごに

神戸市では、循環型社会の形成・推進を目指したごみの減量、資源化と適正処理に関する施策を推進していく「神戸市一般廃棄物処理基本計画」の第5次計画を、平成28年度から平成37年度までの10年間で実施しています。事業系ごみについては、厨芥類(食品残さなど生ごみ類)と紙類の資源化促進により、2万トンを削減するとの目標を立てています。この目標の達成、また神戸市を次世代まで美しい循環型都市としていくために、どうか市内事業者のみなさまのさらなるご協力を心よりお願い申し上げます。

市では、紙ごみを資源として再生利用できるよう呼びかけを行っており、市のホームページでは相談先を掲載しています。ぜひご覧ください。

紙ごみのリサイクル相談先につきましては下記をご覧ください。
神戸市:事業系ごみの減量・リサイクルのページ

また、古紙に関する様々な情報は、「古紙再生促進センター」にも掲載されています。あわせてご覧ください。
公益財団法人 古紙再生促進センターのホームページ(外部リンク)

 

<記事一覧にもどる>

お問い合わせ先

市政、くらし、各種申請手続でわからないことは神戸市総合コールセンターにお電話ください

電話 078-333-3330 Fax 078-333-3314

このページの作成者

環境局事業系廃棄物対策部  

〒651-0086 神戸市中央区磯上通7-1-5 三宮プラザEAST 2階