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更新日:2019年11月1日

めざすはここ!先進企業に聞く減量・資源化メソッド~ユニー(株)における環境関連事業者とのパートナーシップの構築について(その3)~

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減量・資源化はすべての事業主、そして、その担当者にとって頭の痛い問題です。
地道な取組みが必要で、かつ、取り巻く状況によってアプローチ方法も異なります。
なかなか問題が前に進まない中、ほとんどの担当者がそれ以外の業務にも同時に取り組まなければならないはずです。
そこで、ここでは、問題解決の一助となるような、先進的な取組みを実施している企業のメソッドを紹介していきます。

前々回よりお届けしてきたユニー株式会社 百瀬則子氏のお話しは、今回が最終回です。


ユニー株式会社は、平成29年12月発表の「第5回食品産業もったいない大賞」※において、農林水産大臣賞(大賞に相当)を受賞されました。
これまで本特集でもご紹介いただいた、持続的な食品リサイクルループや、店舗での徹底した分別・リサイクルなど、ユニーでの様々な取り組みが高く評価され、今回の受賞となりました。

※「食品産業もったいない大賞」とは...多くのエネルギー消費、廃棄物発生を伴う食品産業において、それらの削減や再利用、教育・普及等の観点から、顕著な実績を挙げている食品関連事業者や、それらの取り組みを推進・支援している企業、団体、個人を表彰している。(主催:一般社団法人日本有機資源協会、協賛:農林水産省、後援:環境省、消費者庁)
「第5回食品産業もったいない大賞」について(農林水産省プレスリリース)(外部リンク)


ユニー株式会社の百瀬です。
前回は、食品リサイクルループの具体的な事例や、構築したリサイクルループを継続していくために必要な社内での役割分担についてお話しさせていただきました。
最終回である今回は、ユニーが実際に廃棄物処理・再生利用事業者との信頼関係を構築するために実施している取り組み(各事業者と交わしている廃棄物処理・リサイクルの契約書について、ユニーが関係者向けに開催している「環境関連事業者連絡会」など)についてお話しします。

廃棄物処理・リサイクルの契約書と覚書

ユニーの廃棄物処理契約条件(優先順位)ユニーでは、廃棄物処理・リサイクルに関する契約書を、環境担当部署がと廃棄物処理・再生利用事業者との間で直接取り交わしています。
ユニーでは、2003年より順次廃棄物計量機を設置し、店舗から排出される全ての廃棄物を排出場所ごとに(売り場・テナントごとに)19種類に分別・計量※していますので、ここでの数値を基に、廃棄物処理・再生利用事業者との間で適正な料金を協議し決めています。
※前々回の記事を参照
契約書には処理方法もしくはリサイクル方法が明記され、重量あたりの単価・運搬費も記載されています。
また、許認可証などの確認は本社の環境担当部署が行い、その際、計量結果や市町村の料金改定などによる料金の見直しも行っています。
 

優良で適正な事業者とパートナーシップを組む

ユニーでは、店舗の一般廃棄物収集運搬事業者などの選定基準を設け、事業者認定を行っています。
料金を選定の主たる条件にはせず、品質と信頼を重要視しています。
特にリサイクル推進がユニーの重要課題なので、食品リサイクルルーフを構築しているハートナー事業者を優先しています。

環境関連事業者連絡会

ユニーでは、年2回、一般廃棄物・産業廃棄物・再生利用事業者(食品だけではなく)・排水管理・汚泥処理などの関係者を集めて勉強会を開催しています。
その目的は、国や行政の担当者や環境法令の専門家の講演、先進的事例の視察などを通じ、法令順守や技術向上を図ることにあり、ユニーが目指す事業の方向性や取り組むべき課題などの情報を発表しています。また、この連絡会は事業者相互の情報交換の場にもなっています。
昨年(2017年)は、環境法令勉強会として、食品廃棄物不適正処理防止に関する愛知県環境部の方のご講演や、先進施設(バイオマスガス発電施設)の見学会などを実施しました。
また、同連絡会における最近の成果としましては、2012年に全店に電子マニフェストの導入を発表し、2014年には全事業者が対応を完了した点などが挙げられます。

環境法令勉強会の様子 先進施設見学の様子

パートナーシップの構築が信頼関係の基本

以上のような取り組みにより、ユニーと廃棄物処理・再生利用事業者との信頼関係が成り立っています。
これまでご紹介した取り組みは以下のとおりです。

  1. 廃棄物分別・計量システムにより、数値を確認する
  2. 契約書、覚書を作成し、お互いの役割・責任を確認・遵守する
  3. 事業者は選定基準に従って決める
  4. 日ごろからコミュニケーションを図り、さらに品質向上のために、互いに法令や技術について学ぶ

【終わりに】食品リサイクルループの環を回し続けるのは消費者です

これまで、3回に渡り、ユニーの食品リサイクルループをはじめとした減量・資源化のとりくみについてお話ししてきました。
食品リサイクルループは食品関連事業者と再生利用事業者、農業生産者との信頼関係、それぞれの役割と責任を果たすパートナーシップの構築により成り立っています。
しかし、リサイクルループは、リサイクルループの最終製品である野菜や肉・卵を店頭で販売し、消費者が購入することで完結します。
また、できるだけ近隣の農業生産者とパートナーシップを組むことで、地産地消や地域循環型農業が実現でき、安全安心で新鮮なおいしい野菜を販売することで、消費者にも喜んでいただいています。これらの活動を消費者に知っていただき、支援していただくことが小売事業者であるユニーの役割でもあると考えています。
たとえば、ユニーでは次世代の子どもたちに、「私たちは命をいただいて生きている」ことを、食品リサイクルループ、地域循環型農業体験などを通して伝えており、こうした活動が、食品ロス削減につながるものと考えています。

私共ユニーの取り組みが、皆さまの減量・資源化のヒントになれば幸いです。

百瀬則子氏プロフィール

百瀬則子氏プロフィール画像百瀬 則子(ももせ のりこ)
ユニー株式会社 上席執行役員 CSR部 部長
消費生活アドバイザー・環境カウンセラー(環境省)地球温暖化防止コミュニケーター

  • 1980年4月 ユニー株式会社入社
  • 1996年5月 中京本部東浦店副店長
  • 2003年2月 環境部長
    日本チェーンストア協会環境委員
  • 2005年 愛知県 愛知環境学習推進協議会委員
  • 2006年 環境社会貢献部部長
  • 2009年 日本ショッピングセンター協会環境対策委員
  • 2010年 農水省 食料・農業・農村政策審議会専門委員(食品リサイクル小委員会)
    環境省 中央環境審議会専門委員(食品リサイクル)
    経済産業省 産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会委員
  • 2013年 環境省 政策評価委員
  • 2014年 ユニーグループ・ホールディングス株式会社 執行役員
  • 2017年 ユニー株式会社 上席執行役員 CSR部長
    環境省COOL CHOICE推進チームメンバー

 

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