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更新日:2019年11月1日

めざすはここ!先進企業に聞く減量・資源化メソッド~ユニー(株)における環境関連事業者とのパートナーシップの構築について(その2)~

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減量・資源化はすべての事業主、そして、その担当者にとって頭の痛い問題です。
地道な取組みが必要で、かつ、取り巻く状況によってアプローチ方法も異なります。
なかなか問題が前に進まない中、ほとんどの担当者がそれ以外の業務にも同時に取り組まなければならないはずです。
そこで、ここでは、問題解決の一助となるような、先進的な取組みを実施している企業のメソッドを紹介していきます。

今回は、前回に引き続き、ユニー株式会社 上席執行役員 業務本部CSR部長の百瀬則子氏にお話しをお伺いしました。


ユニー株式会社の百瀬です。

前回は、ユニーの環境への取組みの概要や、食品リサイクルループの概要などについてお話しさせていただきました。
今回は、食品リサイクルループの具体的な事例や、構築したリサイクルループを継続していくために必要な社内での役割分担についてお話しします。

食品リサイクルループの事例

ユニーでは、現在(執筆時点)、営業店舗所在地1府19県下において、16件のリサイクルループを構築しています。
以下にその具体例をご紹介します。

リサイクルループ一覧

【事例その1】愛知県ヒラテ産業・JAグループ

愛知県ヒラテ産業・JAグループによる食品リサイクルループイメージユニーが再生利用事業者ヒラテ産業と、農業生産者JAあいち経済連との間で2005年に構築した、最初の食品リサイクルループです。
まず、愛知県内のユニーで排出された食品残さのうち、魚のアラ、野菜クズを分別計量し、腐敗を防ぐため冷蔵保管しておきます。そして、堆肥製造者であるヒラテ産業へ、熱処理機を搭載したトラックで一次処理しながら運搬し、ヒラテ産業の堆肥場で3ヶ月かけて発酵させます。完成した堆肥はJAあいち海部・JAあいち中央の会員に販売し、ユニーの販売計画に基づき農作物を栽培してもらいます。そして、生産された農作物を全てユニーが買い取り、ユニーの店舗で「リサイクル堆肥で栽培した、生産者の顔の見える安全安心な野菜」であることを表示して販売しています。
このリサイクルループは、2007年に、全国で初めて食品リサイクル法再生利用事業計画に認定されました。これは、食品循環資源排出者であるユニーが、リサイクルループで生産された農作物を全て買い取ることにより、完結したループになった点、農作物の品質と継続性を販売者であるユニーが保証することにより、生産者・消費者の信頼性を確保している点が評価されたことによるものです。

【事例その2】D.I.Dバイオマスリサイクルシステム

D.I.Dバイオマスリサイクルシステムによる食品リサイクルループイメージ2008年に、再生利用事業者のD.I.Dバイオマスリサイクルシステムと、JAとの間で構築したリサイクルループです。構築当初より複数の自治体にある店舗を跨ってのループであり、さらに、サークルKサンクスを環の中に組み入れ、食品残さの搬入地域を拡大しています。
このループは、2008年に、ユニーで2例目の食品リサイクル法再生利用事業計画の認定を受けました。

【事例その3】ブライトピック、プリマハム、山崎製パン

ブライトピック、プリマハム、山崎製パンによる食品リサイクルループイメージ2009年に、千葉県の店舗から排出される食品残さ(野菜)を、再生利用事業者のブライトピックで飼料化し、その飼料で飼育した豚を使った肉惣菜を販売するというリサイクルループです。
肉惣菜はプリマハムで製造し、それらを使った惣菜パンを山崎製パンが作り、関東地区の店舗で販売します。
また、このリサイクルループには、サークルKサンクス、ファミリーマートも参加し、コンビニエンスストアでの売れ残りも飼料の原料として利用しています。さらに、前述の山崎パンで作った惣菜パンも、再生製品として販売しています。
このループは、2011年に、ユニーで4例目の食品リサイクル法再生利用事業計画の認定を受けました。

【事例その4】中部有機リサイクルPBブランド豚

中部有機リサイクルPBブランド豚による食品リサイクルループイメージ2011年に、再生利用事業者の中部有機リサイクルと、愛知県内の畜産生産農家との間で構築したリサイクルループです。愛知県内の店舗から排出される食品残さを原料に飼料を作り、ユニーのPBブランド豚を飼育・販売しています。2009年より食品残さの飼料化に取組み、2010年にPBブランド豚の給餌試験を実施、豚の成育状況や豚肉の品質が良好との結果を得、リサイクルループ構築に至りました。
さらに、環境省中部事務所の食品リサイクル推進事業である「中部地方における地域循環圏の構築に向けた検討会」に参加、岐阜県多治見市との協議が成立し、同市の店舗もループに加わりました。
2011年に、ユニーで7例目の食品リサイクル法再生利用事業計画の認定を受けました。

社内での役割分担

こういった各店舗所在地で構築した食品リサイクルループを継続してくため、ユニーでは、環境担当部署であるCSR部と食品商品部とが役割分担し、パートナーである地域の再生利用事業者、農畜産生産者とコミュニケーションを図るようにしています。
そういった中で、食品再生資源の排出事業者として、リサイクルループが有効であることを継続的に確認するため、再生利用事業者、農畜産生産者のもとへ訪問し、ユニーが排出した食品再生資源のリサイクルがきちんと行われているかを確認しています。

社内での役割分担イメージ

次回は、ユニーが各事業者と交わしている廃棄物処理・リサイクルの契約書について、ユニーが関係者向けに開催している「環境関連事業者連絡会」などについてお話します。

百瀬則子氏プロフィール

百瀬則子氏プロフィール画像百瀬 則子(ももせ のりこ)
ユニー株式会社 上席執行役員 CSR部 部長
消費生活アドバイザー・環境カウンセラー(環境省)地球温暖化防止コミュニケーター

  • 1980年4月 ユニー株式会社入社
  • 1996年5月 中京本部東浦店副店長
  • 2003年2月 環境部長
    日本チェーンストア協会環境委員
  • 2005年 愛知県 愛知環境学習推進協議会委員
  • 2006年 環境社会貢献部部長
  • 2009年 日本ショッピングセンター協会環境対策委員
  • 2010年 農水省 食料・農業・農村政策審議会専門委員(食品リサイクル小委員会)
    環境省 中央環境審議会専門委員(食品リサイクル)
    経済産業省 産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会委員
  • 2013年 環境省 政策評価委員
  • 2014年 ユニーグループ・ホールディングス株式会社 執行役員
  • 2017年 ユニー株式会社 上席執行役員 CSR部長
    環境省COOL CHOICE推進チームメンバー

 

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