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開館30年特別展「竹中郁と小磯良平―詩人と画家の回想録(メモワール)―」

最終更新日:2022年8月12日

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「竹中郁と小磯良平―詩人と画家の回想録―」

神戸を代表するモダニスムの詩人・竹中郁と画家・小磯良平は、1917(大正6)年、旧制兵庫県立第二神戸中学校(現・兵庫高校)で出会い、無二の親友となりました。竹中は関西学院(現・関西学院大)文学部英文科に進学、小磯は東京美術学校(現・東京藝大)を卒業後、ともにヨーロッパへ遊学し、帰国後は神戸で活躍しました。
本展では、竹中と小磯、そして彼らと関りの深い芸術家の作品から、約200点の資料や絵画を展示します。竹中の詩と小磯の絵画が共有する清冽な世界観、そしてそれを生んだ神戸の芸術的環境をたどります。中学時代に画家を夢見た竹中の戦後の絵画約40点もご覧いただきます。
11月15日(火曜日)より一部作品の展示替えがあります。

竹中郁と小磯良平チラシ(PDF:9,053KB)

TAKENAKA Iku and KOISO Ryohei - Memoire of the poet and the painter -

TAKENAKA Iku, a modernist poet who represents Kobe, and KOISO Ryohei, a painter, met in 1917 at Hyogo Prefectural Second Kobe Junior High School (now Hyogo High School) and became best friends. When they were in second junior high school, they belonged to a painting club and went out to see exhibitions and sketch together. TAKENAKA went on to Kwansei Gakuin (currently Kwansei Gakuin University), Faculty of Letters, Department of English, and KOISO studied at Tokyo School of Fine Arts (currently Tokyo University of the Arts). The two of them traveled to Europe to study, and after returning to Japan, they were active in Kobe. While TAKENAKA was a poet, he was actively involved in the community of painters, and KOISO worked on the covers of poetry magazines. Their activities expanded, while they interactively influenced each other.
In this exhibition, approximately 200 materials and paintings from the works of TAKENAKA, KOISO, and other artists, who were deeply linked to them, will be on display. Borrowing TAKENAKA's words, we trace the clear worldview shared by TAKENAKA's poetry and KOISO's paintings, as well as the artistic environment of Kobe that inspired their creation, like a ‘memoir’. About 40 post-war paintings by TAKENAKA, who dreamed of becoming a painter when he was in junior high school, will also be on display.
Some works will be changed from Tuesday, November 15th.

開催概要

会期:令和4年10月8日(土曜日)~12月18日(日曜日)
会場:神戸市立小磯記念美術館 〒658-0032神戸市東灘区向洋町中5丁目7
※六甲ライナー「アイランド北口(小磯記念美術館前)駅」下車すぐ

開館時間:10時00分から17時00分(入館の受付は16時30分まで)
休館日:毎週月曜日、10月11日〔ただし10月10日(月曜日)は開館〕
入館料:一般1000(800)円、大学生500(250)円※()内は20名以上の団体料金
高校生以下・無料※学生証、生徒手帳などを持参ください。
神戸市在住の65歳以上の方・500円
※住所と年齢が証明できるものを持参下さい。
障がい者手帳またはスマートフォンアプリ「ミライロID」ご提示の方・無料
※特別展「川西英~三つの百景」(神戸ゆかりの美術館 2022年10月15日~12月25日)との共通入館券・1500円

主催 神戸市立小磯記念美術館、朝日新聞社
協賛 一般財団法人みなと銀行文化振興財団
後援 関西学院大学、神戸新交通株式会社、NHK神戸放送局
協力 武陽会

展覧会の構成と作品

(1)出会い―第二神戸中学校―1917年~1922年

竹中育三郎(竹中郁)と岸上良平(小磯良平)は旧制神戸二中で出会いました。ともに絵画クラブに所属し、神戸の風景を写生に出かけていたそうです。後に画家となる古家新(しん)や田中忠雄、すでに活躍していた川西英や今井朝路(あさじ)らと出会ったのもこの頃でした。竹中は最終学年の時に投稿した詩が『詩と音楽』(第2巻第1号、アルス)に掲載され、詩人・竹中郁としてデビューを果たしました。

小磯良平《静物》1920年 個人蔵 『詩と音楽』第2巻第1号 アルス 1923年1月 個人蔵

(2)それぞれの道へ―関西学院と東京美術学校―1922年~1927年

竹中郁は関西学院文学部英文科に、小磯は東京美術学校に進学しました。竹中は同級生らと詩雑誌に参加して詩才を磨き、やがて自宅に構えた「海港詩人倶楽部」から詩集『黄蜂(くまばち)と花粉』を出版します。小磯は美校で洋画の技法を学び、卒業制作として竹中をモデルに起用した《彼の休息》を提出して首席で卒業しました。
 

竹中郁『黄蜂と花粉』1926年 個人蔵 小磯良平《彼の休息》1927年 東京藝術大学蔵

(3)ヨーロッパ遊学 1928年~1930年

竹中と小磯は約2年にわたりフランスに遊学しました。二人はともに美術館や劇場をめぐり、本場の芸術を吸収する日々を過ごしました。詩作に大きな刺激を与えたマン・レイ監督の映画「ひとで」を竹中が鑑賞したのもパリでのことでした。小磯もやはりパリの空気を存分に吸い込んだ《肩掛けの女》をサロン・ドートンヌに出品しました。

ヨーロッパ遊学中の竹中と小磯(中西利雄撮影ビデオ)個人蔵 マン・レイ監督『ひとで』1928年 神戸映画資料館蔵

(4)才能の開花と充実 1930年~1945年

帰国した竹中と小磯は神戸を拠点に本格的に芸術活動に取り組みます。竹中は詩作の傍ら画家コミュニティにも参加し、神戸画廊が発行する機関誌『ユーモラス・ガロー』に美術批評などを寄せました。新築された小磯のアトリエには仲間たちが集い、竹中は戦中の群像大作《練習場の踊り子達》などで再び絵画のモデルを務めました。

小磯良平《練習場の踊り子達》1938年 東京国立近代美術館蔵 竹中郁編『羅針』海港詩人倶楽部 1935年(小磯良平表紙)個人蔵

(5)神戸の“詩人さん”と画家 1945年~1982年

竹中と小磯は1945年の神戸空襲で住む家を焼かれ、戦前の絵画や膨大な蔵書も失いました。戦後の再出発として竹中は童詩雑誌『きりん』の発行に携わり、以後子どもたちの感性を育む仕事に注力しました。小磯は東京藝術大学の教授を務めながらも、展覧会への積極的な出品をつづけ、自らの画業を切り開いていきました。戦後の二人はそれぞれの道を歩んでいきますが、分野こそ違えどおたがいに認め合い、神戸の街で比類ない芸術を生み出し続けたのです。

小磯良平《竹中郁氏像》1941-51年 兵庫県立美術館蔵 竹中郁 創作ノート(部分)個人蔵

(6)”画家”竹中郁

旧制中学時代に画家を夢見た竹中は、戦後、積極的に絵筆をとりました。竹中は小磯の絵画制作を近くで見て技法を学んだと言います。竹中は目を引く鮮やかな色遣いで室内風景や静物を切り取った作品や、小磯があまり手掛けなかった自画像を多数描きました。竹中の独自のセンスを感じる40点余りの絵画を展示します。

竹中郁《卓上》1955/57年 兵庫県立美術館蔵 竹中郁《桃》制作年不詳 個人蔵

関連イベント

記念講演会(参加無料・要申込・要入館券)
「竹中郁の詩の煌めきをめぐって」大橋毅彦氏(関西学院大学文学部教授)

日時:11月12日(土曜日)14時~15時半
場所:当館2階 絵画学習室
定員:45人※応募多数の場合は抽選
申込締め切り:10月27日(木曜日)
申込案内リンク

大人のためのワークショップ(参加無料・要申込・要入館券)
「絵手紙をつくろう」

日時:11月5日(土曜日)14時~15時半
対象:高校生以上
定員:20名※応募多数の場合は抽選
会場:当館2階絵画学習室
申込締め切り:10月20日(木曜日)
特別展を見て、詩の世界を絵で表現しましょう。
申込案内リンク

子供のためのワークショップ(参加無料・要申込・要入館券)

・未就学児は保護者の付き添いが必要です(付き添い入館料は一般割引料金800円)。
・付き添いは1グループに対し2名まで
申込案内リンク(10月以降の実施回については9月25日以降にアップロードします)

①びじゅつかん大作戦スペシャル!!「絵とことばはなかよし」

日時:10月29日(土曜日)14時~16時半
対象:4歳~中学生
定員:12名※応募多数の場合は抽選
会場:当館2階絵画学習室
申込締め切り:10月13日(木曜日)
特別展を見て、美術館の思い出を絵と詩でカードにしましょう。
ゲスト講師:橋本正勝氏、乾公人氏、今井美之氏(大阪市立こども文化センター「こども詩の会」)

②びじゅつかん大作戦11月「くるくるワールド」

日時:11月26日(土曜日)14時~16時
対象:4歳~中学生
定員:12名※応募多数の場合は抽選
会場:当館2階絵画学習室
申込締め切り:11月10日(木曜日)
特別展を見て、お気に入りの詩を探します。選んだ詩と絵がくるくる回る作品をつくりましょう。

③びじゅつかん大作戦12月「クリスマスカードをつくろう」

日時:12月17日(土曜日)14時~16時
対象:4歳~中学生
定員:12名※応募多数の場合は抽選
会場:当館2階絵画学習室
申込締め切り:12月1日(木曜日)
パステルを使ってクリスマスカードをつくりましょう。

赤ちゃん家族の日

開催日:毎月第三木曜日(10月20日、11月17日、12月15日)
未就学児のお子様を連れた大人の方2名まで割引料金(800円)で入館いただけます。
「赤ちゃん家族でトーク」(13時00分より30分)
詳細リンク

お問い合わせ先

市政、くらし、各種申請手続でわからないことは神戸市総合コールセンターにお電話ください

電話 0570-083330 または 078-333-3330

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文化スポーツ局博物館小磯記念美術館 

〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中5丁目7