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台湾大地震災害復興支援 神戸市派遣職員活動報告書

最終更新日:2023年8月29日

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情報元:台湾大地震災害復興支援 神戸市派遣職員活動報告書

派遣名称 台湾(集集)大地震 嘉義市派遣 神戸市第1次派遣チーム
派遣期間 1999年10月22日~10月26日
派遣都市 嘉義市
派遣名称 台湾(集集)大地震 神戸市第2次派遣チーム
派遣期間 1999年11月16日~1999年11月20日
派遣都市 台北、台中(東勢市、埔里市)
被害状況
(1999年10月21日現在)
発生日時 1999年9月21日1時47分
地震の規模等 マグニチュード7.6
死者数 2,399人
全壊家屋(棟) 9,909棟
全壊家屋(戸) 約5万戸
火災発生件数 63件

経緯

1999年10月16日(金曜)、嘉義市より、神戸市職員の派遣要請が届く。その後、日本政府及び台北駐大阪経済文化弁事処(台湾窓口)からの要請も受け、神戸市職員派遣が正式決定。

目的

(第1次派遣チーム)

  • 嘉義市主催「阪神震災の災害処置及び再建経験発表会」への講師出席
    過去、嘉義市(人口約26万人)では、概ね30年毎(1904年斗六地震、1906年梅山地震(死者1,258人)、1941年中埔地震(死者358人)、1964年白河地震(死者100人))に大きな震災に見舞われてきた。
    本年9月21日に集集大地震(マグニチュード7.6)が起こった。幸い嘉義市では大きな被害に至らなかったが、近い内には嘉義市で大災害となる地震の発生が予測されている。この将来の地震に対する準備・防災のため、表記の発表会を開催し、阪神・淡路大震災における震災対応と復興の経験を伝えて頂きたいとの要請に応えることである。
    このため、発表会に先立ち集集大地震の被災地を見学・考察することが付け加えられている。
  • 台湾内政部消防署災害対策本部を表敬訪問し、神戸市長新書と神戸市職員による集集大地震に対する義援金700万円を贈呈すること。

(第2次派遣チーム)

  • 内政部營建署(建築行政)の発表と意見交換
  • 東勢鎮庁舎において、東勢市の復興計画の説明会への出席
  • 南投県庁での意見交換会への出席
  • 營建署主催の講演会への出席(神戸での経験の説明と質疑応答)

派遣の成果

派遣のための準備期間も短く、僅か5日間の滞在であり、現地の事情把握も充分とはいえなかった。法令、制度、慣習、風土、地質・断層構造等、日本・神戸とは様々な相違があり、今回の招聘への期待に充分に応えることができたかどうか不安はある。しかし、派遣職員3名は、台湾及び嘉義市における、防災計画、安全な街・建築づくりに貢献できればと、持てる知識と経験を能力の限り誠心誠意伝えてきた。台湾は、非常に親日的であり、震災対策・復興に対して、我が国及び我が市に期待するところが大である。国際都市として、また、同じ被災都市として、今後とも積極的な支援の継続が必要であると感じた。

お問い合わせ先

行財政局総務課