ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2022年9月 > 神戸文学館企画展「初公開 人間国宝善竹彌五郎の日記 ある能楽師の昭和」の開催
最終更新日:2022年9月22日
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記者資料提供(2022年9月22日)
狂言界初、兵庫県第一号の人間国宝、大蔵流狂言方善竹彌五郎が遺した未公開の日記等
を紹介する企画展を行います。彌五郎は京都に生まれ、大正から昭和にかけて京阪神を中
心に舞台を勤めた能楽の名人です。第二次世界大戦後は関西の重鎮として能楽界をリード
しました。晩年は神戸市東灘区に移り住み、1964年人間国宝に認定されました。
このほど遺族の許しを得て、昭和10年から30年代にかけて彌五郎の日記の内容の一部を
展示します。生前、舞台で演じる芸のみで存在感を示した巨匠弥五郎。公には多くを語り
ませんでしたが、日記では芸談だけでなく、当時の暮らしぶりや、家族について赤裸々に
書き残しています。阪神大水害や空襲の様子、また戦後の復興への思いなど記録文学とし
て貴重な証言がつづられています。今回、初公開となる日記から能楽師の目を通した昭和
を振り返ります。
2022年9月16日(金)~12月25日(日)
・彌五郎の昭和10年度、11年度の日記帳の実物
・日記からの引用文。戦前から終戦までの芸談など。
・戦後を中心に善竹彌五郎の舞台写真を集めた。なかでも1953(昭和28)年度芸術院賞を
受賞した「釣狐」は楽屋で装束を付けている写真もあり、貴重な一枚となっている。
・「釣狐」に使う狐の着ぐるみ。実際に善竹彌五郎が使用していた。
・愛用の舞扇。大蔵流の絵柄である三本の若松のほか、老松、杜若の3本。
・善竹彌五郎が楽屋や舞台で着用した紋付、袴等の愛用品。
・表彰状、勲章など。
・善竹彌五郎が身を置いた阪神大水害、空襲を引用文と当時の写真やイラストで追体験する。
人間国宝善竹彌吾郎の日記パンフ(PDF:2,685KB)
開館時間…平日 午前10時~午後6時
…土日祝日 午前9時~午後5時
休館日…水曜日(休日の場合はその翌日)
入館無料
〒657ー0838
神戸市灘区王子町3丁目1番2号(王子動物園西隣、関西学院の元チャペル)
阪急電鉄……王子公園駅から西へ約500㍍
J R……灘駅から北西へ約600㍍
阪神電車……岩屋駅から北西へ約850㍍
神戸市バス…王子動物園前から西へ約200㍍
電話・ファックス:078(882)2028
Eメール:kobebungakukan@river.ocn.ne.jp
担当:小阪英樹