水素エネルギーについて

最終更新日:2021年3月1日

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市公式note noteにて、水素エネルギーの紹介をしています

水素とは?

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水素(元素記号「H」、化学式「H2」)というのは、実は元素の中で最も小さく、また、地球上で最も軽い気体なのです。
常温常圧で無色、無味、無臭であり、あの広い宇宙の質量の約70%を占めると言われています。

地球上にある水素のほとんどは水(H2O)のように、形を伴う物質の要素として豊富に存在しています。
なぜなら、先述の通り、水素はとても軽く、何かとくっついておかないと、どこまでも上昇してしまうからです。
そしてまた、様々な方法で生成することができ、利用されています。
身近なところであれば、口紅やマーガリンなどの油脂を固める工程や、物質の性質を変えるための素材としてなど、その用途は様々です。実は、知らず知らずのうちに、私たちは水素にお世話になっているのです。

最近では、水素をエネルギーとして利用する取り組みが進んでいます。

皆さんも、近頃、よくCMで水素エネルギーについて耳にしませんか?
例えば、ガソリンの代わりに水素で走る自動車が開発されていたり、
他にも、火力発電所では、天然ガスに代えて水素を燃焼させて電気をつくる取り組みが始まっています。
さらには、2021年の東京五輪・パラリンピックで、聖火を灯すためのエネルギーとして水素が使われる予定です。
いま、最も注目され、また期待されているエネルギー、それが「水素」なのです。

「地球温暖化」「エネルギー不足」の問題解決に期待の水素

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甚大な被害をもたらす台風の増加、猛暑や季節外れの豪雪。
これらの「異常気象」は、毎年のように起こっていて、ニュースでよく耳にするようになりました。
異常気象の原因とされる地球温暖化は、二酸化炭素(CO2)が増えすぎたことにより、引き起こされていると言われています。

また、日本は消費エネルギーの90%以上を海外から輸入していますが、そのうちの約90%は石油や石炭などの化石燃料です。
そのため、テロや紛争などの国際的な問題が起こった場合や化石燃料が枯渇した場合には、私たちはすぐにエネルギー不足問題に直面します。

これらの問題解決に向けて、期待されているのが「水素」です

CO2ゼロのクリーンエネルギー

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水素は、利用時に地球温暖化の原因となる C O 2 を 排出しないため、
究極のクリーンエネルギーとも言われています。

また、様々な方法でつくることが可能で、無尽蔵のエネルギーとして期待が高まっています。

私たちが日常利用している「電気」は、発電した後に貯めておくことや、遠くへ運ぶことが難しいエネルギーですが、電気を水素に換えることで、貯蔵や運搬ができるようになります。

例えば、太陽光や風力で発電した再生可能エネルギーを水素として貯めておくことで、クリーンな電気を必要な時に、必要な場所で使うことができます。

水素から電気を直接つくる場合、エネルギーロスが少ないことに加え、熱も利用することができる効率の高いエネルギーです。軽くて高効率という特長を活かして、宇宙ロケットの燃料にも使われています。

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環境局環境創造課