神戸市健康科学研究所報(2021年)

最終更新日:2021年11月1日

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神戸市健康科学研究所報 第49巻 2021 神戸市健康科学研究所
Annual Report of Kobe I nstitute of Health X L I X( 2021)

はじめに

  令和3 年(2021 年)4 月より、名称が神戸市環境保健研究所から神戸市健康科学研究所に変更
になりました。 神戸市健康科学研究所報ができあがりましたので、お届けいたします。 発刊番号
はそのまま引き継ぎ、第49 巻とさせていただきます。
 令和元年(2019 年)12 月に中国武漢市で発生した新型コロナウイルスは、全世界に広まり、既に
477 万人以上の人を死に至らせました。 神戸市では、国内同様、これまでに5 回の波があり、波を
繰り返すたびに、感染者数が増加してきました。 神戸市内の累積感染者は26,845 人、死亡者は
609 人になりました (以上、2021 年10 月1 日現在)。
 令和2 年(2020 年)3 月に、国立感染症研究所から全国の地方衛生研究所に新型コロナウイル
スのゲノム解析をやろうと提案があり、神戸市健康科学研究所はいち早く協力することにしました。
神戸市内の医療機関に働きかけ、検体を神戸市健康科学研究所に送ってもらうようにしました。
当初は検体を国立感染症研究所に送って、ゲノム解析をやってもらっていましたが、同年11 月か
らは独自にゲノム解析ができる体制を組みました。
 ゲノム解析を続けていると、令和3 年(2021 年)2 月上旬にスパイクタンパクにN501Y という変異
を持つ、英国で最初に見つかったアルファ株が検出されました。 従来株より感染力が強いと言わ
れており、感染拡大が懸念されました。 久元市長が、神戸市民にこのことを伝える必要があると判
断され、記者会見で発表されると、大変な注目を浴びました。 地道な研究活動が日の目を見た形
で、大変誇らしい気持ちになりました。 現在の第5 波は、さらに感染力が強いとされる、インドで最
初に見つかったデルタ株がほとんどを占めています。それもようやく治まろうとしています。先が見
えない新型コロナウイルス感染症ですが、感染対策に寄与すべく所員一丸となって頑張ってまいり
ます。
 新型コロナウイルス以外の、感染症・食中毒対応、危機管理対応、収去検査など、神戸市健康科学研究所が取り組んできた昨年度一年間の活動も、この所報に記しています。 関係部局の方々のご意見やご助言をいただけますと幸いです。
 令和3 年(2021 年)10 月
 神戸市健康科学研究所
 所長 飯島 義雄

2021年度研究所概要

組織・職員及び予算(PDF:313KB)

業務報告(2020年度)

調査研究テーマ(2021年度)

調査研究テーマ(2021年度)(PDF:156KB)

研究報告(2020年度)

原著

著書及び発表論文記録

著書及び発表論文記録(PDF:978KB)

学会発表記録

学会発表記録(PDF:511KB)

参考

参考(沿革)(PDF:238KB)

お問い合わせ先

健康局保健所健康科学研究所