感染症部の業務

最終更新日:2023年9月15日

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感染症部では次のような業務と、それに関する試験検査・調査研究を実施しています。

なお、内容の詳細については、「神戸市健康科学研究所報」をご覧ください。

行政検査

「食品衛生法」に基づき、神戸市では食品衛生監視指導計画を定めています。この中の年間収去(法律に基づくサンプリング)計画に従い、保健所(衛生監視事務所)が収去した食品について、細菌に関する成分規格等の検査を行っています。
また、神戸市内のプール、公衆浴場が衛生的に保たれているか、細菌の検査を行っています。
これらの検査で問題が見つかれば、神戸市保健所(衛生監視事務所)から食品の回収や行政指導が行われます。

細菌検査の様子細菌検査
(検体を寒天培地の表面に塗抹)

病原体サーベイランス

「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」で定める病原体サ-ベイランス(細菌とウイルス)を実施し、地域における感染症の発生状況に加え、病原体の株(検出された細菌やウイルス)の特性や性状(病原性など)の把握に努めています。
これらの情報は、保健所を通じて市民や市内医療機関の皆さんへ情報提供されるとともに、国にも報告され、わが国全体の感染症発生状況の把握に役立っています。

細胞培養の様子ウイルス検査
(ウイルス分離のための細胞を準備)

検査業務管理

検査データの信頼性確保を目的として、収去食品についてはGLP(業務管理基準)に基づいた管理業務を行っています。
主な内容はSOP(標準作業書)に従い、検査に使用する分析機器などの日常及び定期の保守点検並びに、食品薬品安全センターが実施する外部精度管理調査の受け入れ及び内部精度管理などを行い、検査の信頼性確保体制の整備に努めています。
また、2022年(平成28年)4月から感染症法改正に伴い、病原体サーベイランス検査についても精度管理を行っています。

健康危機発生時の検査対応

神戸市内で発生する食中毒や感染症の原因となった細菌やウイルスの試験検査を行っています。
さらに、それらの関連性や原因究明、予防につなげるための遺伝子等の解析も行っています。

遺伝子解析をしている様子病原体の遺伝子解析
(次世代シークエンサーを用いてDNAの塩基配列を決定)

「神戸市健康科学研究所報」はこちらから
神戸市健康科学研究所報

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健康局保健所健康科学研究所