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「人間らしい、あたたかみのあるまち」を目指して

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1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の直後、作家の故陳舜臣さん(1924-2015)は、神戸新聞夕刊一面に『神戸よ』と題したエッセイを寄稿されました。その中に次の一節があります。

「・・・神戸市民の皆様、神戸は亡びない。新しい神戸は、一部の人が夢見た神戸ではないかもしれない。しかし、もっとかがやかしいまちであるはずだ。人間らしい、あたたかみのあるまち。自然が溢れ、ゆっくり流れおりる美わしの神戸よ。そんな神戸を、私たちは胸に抱きしめる」

「人間らしい あたたかみのあるまち」
心に響く言葉です。
陳舜臣さんは、震災で大きく傷ついた神戸の街の姿を前にし、神戸は「人間らしいあたたかみのあるまち」でなければならないと、強く思われたことでしょう。

いま震災以来の危機であるコロナ禍にあって、神戸は「人間らしいあたたかみのあるまち」でなければならないという想いを、改めて強く持ちます。
「人間らしいあたたかみのあるまち」とは、何か。それは、困ったときに気軽に誰かと相談できる、助けを求めることができる地域社会ではないかと思います。

人は独りで、誰の助けも借りずに生きていくことはできません。どのようにして、神戸の地域社会の中から、孤立と孤独をなくしていくかは、常に市政の重要な課題であり続けてきました。
残念ながら、感染が拡大すると、人と人との接触が制限されます。コロナ禍にあって、気軽に相談し、助け合うことができることの重要性は一層高まっていると思います。

「人間らしい、あたたかみのあるまち」を目指して①

神戸市では、2020年2月に「ひきこもり支援室」を開設、また、今年(2021年)の6月には、いわゆるヤングケアラーを支援するため、「こども・若者ケアラー相談・支援窓口」を設置しました。当事者がなかなか声を上げにくい難しい問題ですが、当事者に寄り添った施策を地道に進めていきます。

互いに助け合うことができる地域社会をつくるためには、誰かのために役に立ちたいという想いを形にすることができる仕組みづくりが大切です。

ワクチン接種のWEB予約をサポートする「お助け隊」もそのような発想で生まれた試みでした。たくさんの学生のみなさんから応募があり、65歳以上のシニア世代が行うWEB予約のかなりの部分を「お助け隊」が担いました。
若い世代の力がシニア世代のワクチン接種を支えたということだと思います。

社会の中には、何らかの方法で人のためになりたいという方がたくさんおられます。社会貢献に対する関心も企業の間で高まっています。
しかし、いつも一方に助ける側にいる人々がいて、もう片方に助けられる側の人々がいる、と考えるべきではないのかもしれません。
自分の得意な分野を活かして誰かの力になり、自分の苦手な、あるいは弱い部分を得意な人に助けてもらう―そんな相互扶助が気楽に、自然に行われるような地域社会であってほしいと思います。

行政は、そのような活動が広がり、深まっていく場を提供し、仕組みをつくっていくことではないかと思います。

「人間らしい、あたたかみのあるまち」を目指して②

陳舜臣さんは、「人間らしい、あたたかみのあるまち」に続けて、「自然が溢れ、ゆっくり流れおりる美わしの神戸よ」と続けます。
自然と調和した生活がある街は、人間らしく、あたたかみがあるということだと思います。そして、「ゆっくり流れおりる」とは、神戸の人と自然との付き合い方を端的に表現しているような気がします。世間の慌ただしさ振り回されるのではなく、ゆっくり流れる時間を大切にする暮らし。
日本を代表する国際都市として、海外の動きに常に注意を払いながらも、身近な自然と四季を愛でる生活がある街。

令和の時代、これからテクノロジーはますます進化していくことでしょう。私たちは、それらを使いこなし、より便利で快適な街をつくっていかなければなりません。
人間がテクノロジーに振り回されたり、使われたりするのではなく、人間らしい生活と地域社会の進化のために、テクノロジーを活用する街でありたいと思います。

「人間らしい、あたたかみのあるまち」を目指して③

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