ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2022年3月 > 甲南女子中学校・高等学校の茶道教室・西門守衛室が登録有形文化財(建造物)へ登録するよう答申されました。
最終更新日:2022年3月18日
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記者資料提供(2022年3月18日)
国の文化審議会(会長:佐藤信)は、令和4年3月18日(金曜日)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、新たに90件の建造物を登録するよう文部科学大臣に答申しました。この結果、官報告示を経て、登録有形文化財(建造物)は13,422件となる予定です。また、神戸市からは、以下の2件が新たに答申され、市内の登録有形文化財(建造物)は110件となる予定です。
●村野藤吾(むらの-とうご)
建築家。1918年早稲田大学卒業。大阪の渡辺節(わたなべせつ)建築事務所を経て、1929年に独立。以後、一つのスタイルにこだわらず、自由な造形活動を行なった。日本芸術院会員、日本建築家協会会長、イギリス王立建築学会名誉会員、アメリカ建築家協会名誉会員。文化勲章(1967)その他多くの賞を受賞。主な作品に広島世界平和記念聖堂(1953)、大阪新歌舞伎座(1958)、横浜市庁舎(1959)、京都都ホテル佳水園(1959)、早稲田大学文学部校舎(1962)、日本生命日比谷ビル(1963)、宝塚カトリック教会(1967)、兵庫県立近代美術館(1970)、日本ルーテル神学大学(1970)、箱根プリンスホテル(1978)、新高輪プリンスホテル(1982)などがある。(『ブリタニカ国際大百科事典小項目事典』)
●寄棟造(よせむね-づくり)
大棟の両端から四方に隅棟が降りる形式の屋根。屋根面は台形と三角形が2つずつからなる。四注造り。(『デジタル大辞泉』)
●桟瓦葺(さんがわら-ぶき)
断面が波形の瓦(=桟瓦)を使った瓦屋根の一つ。重量は本瓦の約1月2日、屋根全体では、1月4日になる。(『建築大辞典第2版』)
●土庇(ど-びさし)
地面に立てた柱の上に大きく張り出した庇。つちびさし。(『精選版日本国語大辞典』)
●モダニズム
過去の伝統的な装飾などを排除し、機能的な平面・立面を追求しようとする考え方。
●人造スレート葺
粘板岩(ねんばんがん)・頁岩(けつがん)等の天然石を薄い板状に加工した天然スレートに対して、人工的に製造されたスレートを屋根材として葺くこと。(『建築大辞典第2版』ほか)
●宝形屋根(ほうぎょう-やね)
屋根の形式の一。隅棟(すみむね)がすべて屋根の頂点に集まるもの。正方形平面の建物に多く、寺院では頂部に露盤・宝珠などをのせる。(『デジタル大辞泉』(「方形造」ほうぎょう-づくり))
●矩折れ(かね-おれ)
曲尺(かねじゃく)のように、直角に曲がった形。(『精選版日本国語大辞典』(「矩折」かね-おり))
近年の国土開発、土地開発の進展、生活様式の変化等により、社会的評価を受ける間もなく、消滅の危機にさらされている多種多様かつ大量の近代の建造物を中心とする文化財建造物を後世に幅広く継承していくため、届出制と指導・助言・勧告を基本とする緩やかな保護措置を講じる制度で、従来の指定制度(重要なものを厳選し、許可制等の強い規制と手厚い保護を行うもの)を補完する制度です。登録有形文化財(建造物)は、50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを文化財として登録し、届出制という緩やかな規制を通じて保存が図られ、活用が促進されています。
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