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更新日:2019年11月15日

神戸市所在の文化財建造物の登録(国登録有形文化財)

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記者資料提供(令和元年11月8日)
神戸市教育委員会事務局文化財課

概要

 国の文化審議会【会長:佐藤 信(さとう まこと)】は、令和元年11月15日(金曜日)開催の同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、新たに133件の建造物を登録するよう文部科学大臣に答申を行いました。
今回の答申を受けて、官報告示を経て新たに国登録有形文化財になる神戸市内の文化財建造物は下記の7件です。

登録される文化財建造物の概要(神戸市分)7件

甲南女子中学校・高等学校(こうなんじょしちゅうがっこう・こうとうがっこう)6棟

 甲南女子中学校・高等学校の校地は、先に設立した甲南女子大学のテニスコート用地として借用を計画していた土地を買収し、建設したものである。

 甲南学園伝統の清楚なる校舎のイメージを失わないことを第一にして、機能面には十分配慮して設計して貰うよう要望されてできた、村野建築が誇る独特の手法を用いた建造物群である。

甲南女子中学校・高等学校キャンパス全景

 甲南女子中学校・高等学校 キャンパス全景(南西から)(JPG:107KB)

1.「甲南女子中学校・高等学校管理棟」(こうなんじょしちゅうがっこう・こうとうがっこうかんりとう)

所在地:兵庫県神戸市東灘区森北町五丁目4他

建設年代等:昭和43年

登録基準:一 国土の歴史的景観に寄与しているもの

特徴・評価:甲南女子大学東隣のキャンパス中央に建つ。鉄筋コンクリート造二階建、一階中央部をピロティ(吹き放しの空間)として車路を通し、車路の東を主玄関とする。玄関から特別棟へは、回廊をつくり教職員と生徒の動線を巧みに分離する。村野藤吾によるキャンパス計画の中心をなす。

備考(調査等):建築年代は登記簿による。設計は村野藤吾(むらのとうご)、施工は大林組。平成2年に棟の南西側を増築した(登録範囲外)。

 甲南女子中学校・高等学校管理棟

 甲南女子中学校・高等学校 管理棟・正面南面(PNG:252KB)

2.「甲南女子中学校・高等学校特別棟」(こうなんじょしちゅうがっこう・こうとうがっこうとくべつとう)

所在地:兵庫県神戸市東灘区森北町五丁目4他

建設年代等:昭和43年/平成24年改修

登録基準:一 国土の歴史的景観に寄与しているもの

特徴・評価:管理棟の東側に接続して建つ鉄筋コンクリート造四階建の校舎。同一形状の窓が並ぶ立面だが、西側の窓は上下で窓の横幅を変えて凸字型(とつじがた)にし、中央部に水平庇(すいへいひさし)を突き出し、両端の外階段のバルコニー腰壁は煉瓦積(れんがづみ)とするなど、立面に変化を付ける。

備考(調査等):建築年代は登記簿による。設計は村野藤吾、施工は大林組。当初は三階建の棟が北側に雁行(がんこう)し、さらに桁行(けたゆき)約60メートル延びていたが、平成24年に解体された。

甲南女子中学校・高等学校特別棟

 甲南女子中学校・高等学校 特別棟(JPG:76KB)

3.「甲南女子中学校・高等学校体育館」(こうなんじょしちゅうがっこう・こうとうがっこうたいいくかん)

所在地:兵庫県神戸市東灘区森北町五丁目4他

建設年代等:昭和43年
登録基準:一 国土の歴史的景観に寄与しているもの

特徴・評価:管理棟の西端北側に建つ体育館。鉄骨造二階建で、一階は中廊下で食堂、卓球場を配し、二階は一室とする。矩形(くけい)平面の四隅に2本ずつ対をなす鋼管柱を8本立て、大梁を対角に架けて47メートルの大スパンを確保し、軽快な架構(かこう)を構成する。

備考(調査等):建築年代は登記簿による。設計は村野藤吾、施工は大林組。

甲南女子中学校・高等学校体育館外観

 甲南女子中学校・高等学校 体育館外観(JPG:77KB)

4.「甲南女子中学校・高等学校体育研究室」(こうなんじょしちゅうがっこう・こうとうがっこうたいいくけんきゅうしつ)

所在地:兵庫県神戸市東灘区森北町五丁目4他

建設年代等:昭和43年

登録基準:一 国土の歴史的景観に寄与しているもの

特徴・評価:体育館の南西隅に接続する鉄骨造二階建の建物。一階をピロティとし、二階は凸型の平面とする。ピロティの柱はセメント板で被覆した末広がりの角柱とし、二階の連続窓の上に薄い庇を張出し、細い螺旋階段で昇降する軽快なつくりの建物とする。

備考(調査等):建築年代は登記簿による。設計は村野藤吾、施工は大林組。

甲南女子中学校・高等学校体育研究室

 甲南女子中学校・高等学校 体育研究室南西面(JPG:77KB)

5.「甲南女子中学校・高等学校講堂」(こうなんじょしちゅうがっこう・こうとうがっこうこうどう)

所在地:兵庫県神戸市東灘区森北町五丁目4他

建設年代等:昭和43年

登録基準:二 造形の規範となっているもの

特徴・評価:管理棟の南側斜面に建つ講堂。六角形平面の北を舞台とし南を台形に突出させて座席とする。平面に対応して屋根を小割にし、その軒を薄くして軽快感を強調している。室内は天井や壁の出隅(二つの壁が外向きに出あってできる角の部分)に曲線を多用する有機的な設えとし、村野藤吾の造形的特徴を伺わせる。

備考(調査等):建築年代は登記簿、『新建築第44巻第2号』(1969)による。設計は村野藤吾、施工は大林組。

甲南女子中学校・高等学校講堂

 甲南女子中学校・高等学校 講堂全景(JPG:91KB)

6.「甲南女子中学校・高等学校守衛室」(こうなんじょしちゅうがっこう・こうとうがっこうしゅえいしつ)

所在地:兵庫県神戸市東灘区森北町五丁目4他

建設年代等:昭和43年

登録基準:一 国土の歴史的景観に寄与しているもの

特徴・評価:キャンパス南側の正門脇に設けられた守衛室。平屋建で、コンクリートブロック壁に木造の宝形造(棟が1点に集まる形)の屋根を架ける。矩折れ(かねおれ:直角に折れた)に取付く出窓や、煉瓦を二段帯状に積込んだブロック積の壁体など、小規模ながらも細部まで意匠的配慮が行き届いた造形である。

備考(調査等):建築年代は登記簿による。設計は村野藤吾、施工は大林組。

甲南女子中学校・高等学校守衛室

 甲南女子中学校・高等学校 守衛室北西面(JPG:70KB)

旧駒ヶ林公会堂(きゅうこまがばやしこうかいどう) 1棟

公会堂とは、大正期から昭和初期にかけて、デモクラシーの思想等を背景に一般大衆を対象とした集会施設として急増し、近代都市に不可欠な施設であると同時に「市民自治の涵養(かんよう:自然と育まれていくこと)」と「娯楽提供」という対をなす性格が求められるようになって建設されたものである。

7.「旧駒ヶ林公会堂」(きゅうこまがばやしこうかいどう)

所在地:兵庫県神戸市長田区駒ヶ林町五丁目51-2

建設年代等:大正13年頃/昭和44年・平成19年改修

登録基準:一 国土の歴史的景観に寄与しているもの

特徴・評価:長田港海岸線に平行する市道沿いに建つ公会堂。二階建で、外壁は煉瓦造、内部の柱、梁、スラブ(床の荷重を支える構造体)は鉄筋コンクリート造とする。左右対称のファサード (建物の正面)に縦長窓を配し、装飾性を抑えた外観とする。用途を変えながら利用され、地域のランドマークとして親しまれる。駒ヶ林保育所として、地域住民に愛されてきた。

備考(調査等):建築年代は伝聞による。設計は神戸市営繕課長であった清水栄二。昭和6年神戸市に寄付され、戦時託児所や保育所として使用。平成25年の保育所廃止後、イベントなどに活用。

旧駒ヶ林公会堂・南側外観

 旧駒ヶ林公会堂 南側外観(JPG:68KB)

旧駒ヶ林公会堂・南東側外観

 旧駒ヶ林公会堂 南東側外観(JPG:66KB)

文化財登録制度の概要

 近年の国土開発、土地開発の進展、生活様式の変化等により、社会的評価を受ける間もなく、消滅の危機にさらされている多種多様かつ大量の近代の建造物を中心とする文化財建造物を後世に幅広く継承していくため、届出制と指導・助言・勧告を基本とする緩やかな保護措置を講じる制度で、従来の指定制度(重要なものを厳選し、許可制等の強い規制と手厚い保護を行うもの)を補完する制度です。

 登録有形文化財(建造物)は、50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを文化財として登録し、届出制という緩やかな規制を通じて保存が図られ、活用が促進されています。

神戸市内の国登録有形文化財(建造物)の件数

 今回答申を受けた登録する7件を加えると、神戸市内にある国登録有形文化財(建造物)の件数は103件となります。

お問い合わせ先

市政、くらし、各種申請手続でわからないことは神戸市総合コールセンターにお電話ください

電話 078-333-3330 Fax 078-333-3314

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