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更新日:2021年4月21日

住吉宮町遺跡発掘調査現地説明会の開催~洪水に埋もれた葺石をもつ古墳を発見~

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記者資料提供(令和3年4月21日)

1.所在地1号墳全景

神戸市東灘区住吉宮町7丁目

2.調査に至る契機

保育園増築

3.住吉宮町遺跡の概要調査地と周辺の古墳位置図

住吉宮町遺跡は、1985年にJR住吉駅の南西で共同住宅建設に伴う工事により発見された遺跡です。国道2号沿いに東西約800m、南北約500mの範囲に広がり、これまで55次にわたる調査が行われ、弥生時代から中世に及ぶ複合遺跡であることがわかっています。

これまでの調査では、地下から約80基の古墳が発見されています。これらは密集した状態で築造され、古墳群を形成しています。古墳の多くは一辺約10m前後の方墳であり、築造に近い時期の洪水によって地上に痕跡を残すことなく埋もれていました。

今回の調査地周辺ではさらに古墳群より古い弥生時代の周溝墓や竪穴建物などと、古墳が築造されていた時期と相前後する時期の竪穴建物や、さらに新しい時代である奈良時代の掘立柱建物群や井戸なども見つかっています。

4.今回の調査について遺構配置図

調査期間:令和3年3月1日~令和3年5月31日(予定)

調査の概要:今回発見された古墳は、2基あります。1号墳は円墳と考えられますが、前方後円墳もしくは前方部の短い帆立貝形古墳の可能性もあります。円墳であれば直径約18mに復元できます。墳丘は2段に構築され、斜面全面に葺石が施されています。古墳の周囲は幅約4.5m、深さ約1.2mの周溝に囲まれています。

この古墳は築造からさほど立たない時期に押し寄せた洪水に飲まれ、砂の下に埋もれていました。そのため非常に残りの良い状態で見つかりました。1号墳が造られた年代は5世紀前半と考えられます。

住吉宮町遺跡で見つかっている古墳は方墳がほとんどであり、円形である当古墳は古墳群中で特別な位置を占める古墳と考えられます。

2号墳は一辺約6.5mの方墳です。周溝の深さは40cmほどです。出土品が少なく、築造年代は不明です。

5.現地説明会の開催

日時:令和3年4月24日(土曜日)午後1時30分から3時まで

場所:東灘区住吉宮町7丁目発掘調査現場 JR住吉駅下車徒歩8分

参加費無料 当日受付

当日の問い合わせ先:住吉宮町遺跡発掘調査 現場電話番号090-7367-7809

6.学識経験者のコメント

神戸市文化財保護審議会会長 大阪府立弥生文化博物館名誉館長 

黒崎 直 (くろさき ただし)氏

円墳があまり無い住吉宮町遺跡の中で、今回の1号墳は円墳であり、さらに葺石があるのも珍しい。これは円墳と方墳の違いを考える上で重要である。

住吉宮町遺跡の中で古墳群が東と西に分かれているが、そのうち西側の群の古墳は今まで方墳しかなかった。今回の1号墳が円墳であることから、同時期の古墳であればこの西側の群のキーとなる古墳ではないか。

埋葬施設が見つかっていないのは残念。

 

神戸市文化財保護審議会副会長 京都府立大学文学部教授

菱田 哲郎 (ひしだ てつお)氏

洪水によって墳丘がパックされたため非常に残りが良く、古墳を造る過程を知るうえで重要な手がかりを残しているといえる。

住吉宮町遺跡では5世紀後半に古墳の築造数を増やすが、今回みつかった古墳はそれらに先駆けて造られた古墳と考えられる。このため、当遺跡における古墳群の形成を考えるうえで重要な古墳といえる。

今回の調査地周辺では数多くの古墳がみつかっているが、そのことを地元の方々に知っていただく良い機会といえる。今後の文化財資源としての活用にも期待したい。

 

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