冷蔵庫は意外と燃える?

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はじめに

冷蔵庫は燃えますか?答えは燃えます。
消防職員なら自明のことですが、一般の人々にとってはイメージしにくいものです。
また、冷蔵庫以外の部分から出火し、延焼を受けた場合は、冷蔵庫が燃えることはよくあります。
しかし、冷蔵庫そのものだけが燃えるような現象になると、よりイメージが難しくなるのではないでしょうか。
今回は、そういったイメージの手助けとして、実際に冷蔵庫を燃やす実験をしてみました。

実験の前に過去の事例から

過去に冷蔵庫が起因する火災事例としてどのようなものがあったのか紹介したいと思います。

  • ねずみなどが、冷蔵庫の配線被覆をかじって、出火した。
  • ゴキブリなどが、冷蔵庫の裏や底部など熱がこもる部位に入り込み、その死骸や糞尿がリレー部やプリント基板に付着して、スパークが発生し、出火した。
  • 配線コネクター等の締め付け部分に、経年使用により緩みが生じて接触抵抗が増大、ジュール熱により発熱し配線被覆から出火した。
  • リレー部等の電機部品にホコリ 湿気が付着して、トラッキング現象により発熱し、出火した。

カバー表面のほこり 蒸発皿にライターで着火

実験

リレー部から発生した炎が、蒸発皿に延焼した事例があったことから今回、冷蔵庫後方下部カバー内に収納されている蒸発皿にライターで着火し燃焼状況を観察した。

  • 3分後 冷蔵庫裏面下方だけで燃焼していたのが、前面からも薄く煙が上がり始める。
  • 9分後 冷蔵庫一番下の部屋の扉が燃焼し始める。
  • 26分後 冷蔵庫全体が炎に包まれる。

実験開始9分後の状況 実験開始26分後の状況

実験から

冷蔵庫を構成している素材として、外装の金属のイメージが強く、燃えにくいという印象を抱きがちです。
しかし実際は、庫内のプラスチックやゴム、断熱材のウレタンフォームが構成素材の大半です。
これらに着火することで、容易に炎が拡大していくのです。
今回は冷蔵庫の周囲に物品等を何も置かず実験しましたが、実際には壁や棚などの可燃物が周囲に置かれていることが多いと思われます。
この場合、冷蔵庫全体が炎に包まれるまでの時間は、より短くなると考えられます。

おわりに

実験から、冷蔵庫自体が燃えるということはわかりました。
では、どのようにして、冷蔵庫からの出火を防げばよいのでしょうか?

答えは、掃除です。

最下面のグリル部そこで、コツを一つお伝えしたいと思います。多くの冷蔵庫の場合、最下面にグリル部(右図参照)という部分があります。ここを取り外し、掃除機の吸い込み口をさし入れて掃除すれば、冷蔵庫底部周辺のごみ ほこりは取り除くことができます。
とはいえ、本来は冷蔵庫を動かし、底部や背面をきちんと清掃し、コンセントにホコリが付着していないか、コードが踏み付けられていないか等確認することが一番です。
さらに、メーカー等の点検を受けることで機器の異常を未然に察知することが大切です。
最後に、冷蔵庫を含め白物家電といわれる洗濯機やエアコンについても同様に、容易に着火しやすいものです。
点検や掃除等を積極的に行い、これらの火事を防ぐことをお勧めします。

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