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更新日:2020年10月29日
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近年、住宅用火災警報器の普及や予防広報の効果もあり火災件数は減少傾向です。今年は5月31日現在161件で、昨年の同時期223件と比較すると約28%減少しています。
そのなかで、依然としてたばこ火災が多く発生しています。今年の5月31日現在では、放火と並び出火原因の1位となっています。
たばこの火は微小火源といわれる炎のない無炎燃焼(煙のみを出しているくん焼状態)を起こしています。燃焼部分や熱量が小さく、ライター等の裸火と比較すると着火しにくいものになります。
そのため、布団や衣類が焦げる程度で終わることも多いことから、「火災にはならないだろう」と軽視されがちです。しかし、そういった油断から誤った処置をしてしまうと取り返しのつかない大きな火災になる危険があります。
たばこの火は無炎燃焼から時間をかけて出火することから、外出中に出火したり、寝ている間に気がつかずに出火してしまうことがあり注意が必要です。
平成30年のたばこ火災の原因内訳を分析すると、「処置不良」、「投げ捨て」、「火種が落下」の順で多く発生しています。特に「処置不良」、「投げ捨て」によるたばこ火災が多くありました。
たまっていたたばこの吸い殻を捨てる時、完全に火が消えていない吸殻が混ざっていたため、ごみ袋内で出火した。
完全に消えていないたばこをごみ箱に投げ捨てたため出火した。
たばこの火種が座布団上に落下、そのことに気付かず外出したため数時間後に出火した。
たばこが原因の火災はこのように「たばこの不始末」によって発生しています。当たり前のことをしっかり守ることで防ぐことができます。
たばこ火災を防ぐために以下の点に注意してください。
また、たばこ火災は出火するまでに煙を多く発生することから、住宅用火災警報器を設置していれば出火する前に発見できる可能性があります。既に設置している方でも10年以上たったものは電池切れや部品の劣化も考えられるため、交換をおすすめします。
神戸市消防局では、たばこ火災の実験動画も公開していますので下のQRコードから実験動画もご覧下さい
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