IH調理器への過信は禁物

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新年度も始まり、引越しをされた方も多いのではないでしょうか?そこでガスコンロからIH調理器(以下、IHと表記)に替わった方もおられると思いますのでIHについてご紹介します

IH調理器とは?

IHとは(Induction Heating)の略称で、日本語では「誘導加熱」といいます。IHの中には渦巻状のコイルが入っており、ここに高周波の電流を流すと、コイルの周辺に磁力線が発生し、磁力線が金属(鍋)を通るときにうず電流が発生します。このうず電流が流れる時、金属(鍋)の電気抵抗で熱が発生する原理を、加熱調理に利用したのがIHです。

IH画像

金属(鍋)のみが発熱するため、トッププレート表面は発熱しません。また、ガスコンロと比べると表示火力は低いですが、熱効率がよいためガスコンロより高火力となります。

発生状況は?

IHを起因とした火災件数の表

過去10年の神戸市内におけるIHを起因とした火災件数を見ると、これまで0件から多くて4件と、平均して約2件が発生していることが分かります。

どんな原因で発生している?

これまで神戸市内で実際に発生した代表的な事例を紹介します。

  1. 揚げ物をするために油を入れて加熱していたところ、油の量が少なかったために油の温度上昇に内部温度センサーの感知が追いつかなかったことから油が発火して周囲に延焼した。
  2. 日頃から煮炊きしている際に吹きこぼしを繰り返していたところ、IH内部の基板に水分が浸入してトラッキング現象が発生して出火した。
  3. やかんでお湯を沸かしていたところ、使用していたやかんの底が反っていたために内部温度センサーが感知せずに温度上昇が継続されたことからIH内部のコイルが絶縁劣化して周囲の合成樹脂が出火した。

火災を防ぐためには?

  1. 『揚げ物時の油は規定量入れる』
    健康志向の高まりから、少ない油で調理するようなレシピ本もありますが、少量の油だと内部の温度センサーが油の温度上昇に追いつかずに一気に発火温度まで達して発火してしまいますので、必ず揚げ物モードを使用してメーカーの規定する量以上を入れて下さい。
  2. 『IH内部に水分浸入させない』
    繰り返しの吹きこぼしをしないことは勿論ですが、換気扇の掃除の際などにトッププレートに荷重を掛けて浸入の隙間を作らないことへの配慮も必要です。
  3. 『規定の器具を使用する』
    使用できる器具は、前述したようにうず電流が流れた際に電気抵抗で発熱することから、基本的には鉄・鉄鋳物、鉄ホーロー、ステンレス等の金属物です。しかし、ステンレスでも厚みがあると発熱しなかったり、オールメタルIHでは銅・アルミも使用できたりと様々なパターンがあるので、取扱説明書の確認が必ず必要となります。
    また、当初は使用できていても鍋底の凹みなどの経年劣化による変化に目を見張ることも大切です。

100%の安全はない

安全を過信して何気なく使うのではなく、「常に自身の行為の危険性の是非を考えて使用し続けること」、「点火すれば絶対にその場を離れないこと」が火災を防ぐ最善の策となります。
自分は大丈夫と思うことが火災発生の第一歩です。

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