現在位置
ホーム > 防災・安全 > 神戸市消防局 > 消防局広報 > 神戸市消防局監修 生活あんぜん・あんしん情報誌『雪』 > 生活あんぜん・あんしん情報誌「雪」バックナンバー > モノの「燃焼」を知る
更新日:2020年10月29日
ここから本文です。
毎月、このコーナーでは身の回りに潜んでいる火災の危険性や予防対策をお伝えしていますが、今月と来月は火災を知るうえで最も基本的な「燃焼」と、「消火」について、お伝えしたいと思います。
燃焼とは、「熱と光の発生を伴う酸化反応」のことで、この反応が「火」として我々の目に見えています。そして、この反応が起こるためには、絶対に欠かせない条件があり、これを燃焼の3要素と呼んでいます。
燃焼が継続していくためには連続した酸化反応が必要となります。この酸化の連続反応のことを「燃焼の継続」と言い、燃焼の3要素と合せて燃焼の4要素と呼ぶこともあります。
ひと言で燃焼といっても、可燃物を気体、液体、固体の3つの状態に分けると、それぞれ燃焼の仕方が異なります。
気体の燃焼は燃焼の管理のされ方によって更に2つに分類することができます。
液体の燃焼は液体そのものが燃焼しているのではなく、液面から蒸発した可燃性蒸気が燃焼しています。これを蒸発燃焼といい、例としては、アルコールランプの燃焼や火災事例では天ぷら油の燃焼が挙げられます。
固体の燃焼は可燃物によって更に3つに分類することができます。
初めに燃焼について説明しましたが、物が燃えるというのは要するに受熱によって可燃物から発生した可燃性蒸気が酸素と結合する化学反応であることが分かります。そして、その熱分解等の過程で、木材の炭化などの状態変化が起こっているのです。
来月は燃焼が起こる条件と火災現場で起こる現象、そして「消火」についてお伝えします。
お問い合わせ先
市政、くらし、各種申請手続でわからないことは神戸市総合コールセンターにお電話ください
電話 078-333-3330 Fax 078-333-3314