住宅火災から身を守るために

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今年に入りすでに4カ月が過ぎましたが、昨年に続き住宅火災による死者が多数発生しています。

そこで、今月号では住宅火災と死者の発生状況を知っていただき、初心にかえって火災の発生要因と身を守るために必要なことを書きたいと思います。

住宅火災と死者の発生状況

下記の表のように、住宅火災は毎年神戸市内で発生する建物火災の7割近くを占めており、建物火災による死者のうち、そのほとんどが住宅火災で亡くなっていることがわかります。

死因については、平成27年中は20人のうち15人が、今年に入ってからは7人のうち6人が一酸化炭素中毒で亡くなられています。

過去5年間の住宅火災と死者の発生状況の表
  平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年
建物火災件数 341 275 273 259 75
住宅火災件数 234 182 188 184 56
住宅火災割合 69パーセント 66パーセント 69パーセント 71パーセント 75パーセント
建物火災による死者数 11 9 8 20 7
住宅火災による死者数 8 9 8 20 7

(平成28年は3月31日現在、放火自損は除く)

住宅火災から身を守るには

当たり前ですが、一番大事なことは火災を起こさないことです。しかし現実には毎年およそ180件の住宅火災が発生しています。次に、その発生要因に着目すると、大きく二つに分けられます。

一つは「製品の不具合」、もう一つはミスや誤使用等の「人為的なもの」です。
製品の不具合による火災を起こさないことは困難ですが、製品購入時にユーザー登録等をしておれば、メーカーからのリコール情報をいち早く知ることができ、火災を未然に防ぐことができます。

次にもう一つの要因である「人為的なもの」ですが、これが住宅火災の最も多い発生要因です。このことは、住宅火災の出火原因トップ3が例年、「コンロ」「たばこ」「電気関係」であることからもわかります。「鍋を火にかけてその場を離れた」「寝たばこをした」「たこ足配線をしていた」等は人為的ミスの代表例ですが、人はさまざまな要因でミスを起こしてしまうものです。

早期発見、早期避難

そこで次に大切なのが、いかに早く火災に気づき、いかに早く避難するかです。実際に、避難しようとしたが結果として玄関先で亡くなられているなど、もう少し早く気づいておれば、逃げられていたのではと思うことも少なくありません。

どんな火災も初めは小さな火です。早期の段階で火災に気づくことができれば、十分避難することができます。この、早期発見を助けてくれる心強い味方が住宅用火災警報器です。平成18年から新築住宅に設置が義務づけられ、平成23年からは既存住宅を含むすべての住宅に設置が義務づけられています。

しかし、火事が起きた住宅の火災調査をすると、設置されていなかったり、未開封のまま置かれていたり、決められた場所に正しく設置されていなかったケースがありました。設置を義務と考えず、命を守る大切なツールと思ってぜひ設置するようにしてください。

設置の仕方は多くのホームページで公開されていますので「住警器」と検索して、ぜひご覧になってください。

住宅用火災警報器奏功事例1

早朝、通勤中の通行人が戸建住宅内から聞こえる警報音で火災に気づいたため、玄関の扉を叩いて住人に知らせた。住人は警報音に気づかず2階で就寝中であったが、通行人の声で目覚め、逃げ遅れることなく無事に避難することができた。

住宅用火災警報器奏功事例2

屋外から聞こえてくる警報音に気づき外に出ると、隣家の玄関から白煙が出ていたため火災であると思い、すぐに119番通報をおこなった。住人は熟睡して逃げ遅れていたが、消防隊によって無事救出された。

火事は起こすも防ぐも人次第

住宅火災の多くは人の行動よって起こります。しかし、予防するのも、万が一に備えるのも、また人の行動です。

1分の差が生死を分けます。
他山の石と考えず、わがこととして考えていきましょう。

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