更新日:2019年11月1日

エアコン洗浄に起因する火災

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4月は、冬から春へと移ろい、日々暖かくなっていきます。

そこで不要になった暖房機器は来シーズンも気持ちよく使うために、手入れし、ほこり等を避けて保管するようにしましょう。

また、梅雨や夏に向けて「エアコンの洗浄」を考えているご家庭もあるかと思いますので、今回はエアコン洗浄の注意点をご紹介いたします。

エアコンの洗浄

エアコンは、暖房・冷房・除湿と年中私たちの生活に欠かせない家電のひとつとなっています。当然内部には不要なカビやほこりがたまり、また、節電やエコの観点からメンテナンスも必要にもなってきます。そこで、業者に洗浄を依頼したり、ホームセンターで洗浄スプレーを購入し、ご自身で洗浄をおこなった方もいるのではないでしょうか?

ところが、このエアコン洗浄、エアコン自体の専門知識も必要となってくるため、不注意や知識不足で思わぬ火災になった事例があります。

火災事例

  • (1)6月 自宅にて就寝中、運転中のエアコンから「ポン」という異音と共に異臭がしたためすぐにコンセントを抜いた。洗浄は、スプレーにて自身で年2回程度実施。
  • (2)7月 自宅寝室にて就寝中、居室内の運転中エアコンから異音がしたため目を覚まし、その後異臭、炎が上がったもの。洗浄は、業者が一年前に実施。
  • (3)8月 自宅居室の使用していないエアコンから異音がし、白煙が上がってきたもの。洗浄は、業者が実施。

原因調査

ファンモーターの状況うち1件はリコール該当製品でしたが、いずれもエアコン内のファンモーター付近が強焼しており、そのモーターには2本の高圧配線と3本の信号線が接続されています。その高圧端子間においてトラッキング現象である溶融痕が認められました。

さらに、モーターの端子周辺の炭化物を化学分析すると、アルカリ性洗浄液に含まれるナトリウム、カリウム等の成分が検出されました。

洗浄液の多くは、電解質であるため不要に電気部品に残留していれば火災危険や故障の原因になるわけです。

洗浄には高度な知識と経験が必要

一般的なエアコン洗浄は、洗浄機や洗浄スプレーで洗浄することが多く、洗浄液や汚れが電気部品に飛び散らないよう内部に養生する必要があります。

エアコンは、メーカーごと機種ごとによって内部構造も異なるため、洗浄知識だけでなく、エアコン自体の専門性も必要となり、適切な洗浄方法が要求されてきます。

また、電気部品に洗浄液等がかかったからといってすぐに発火事故に至るわけではなく、数週間から1年程度かけて徐々に浸食され、異常や故障に至り、最悪の場合に発火・発煙事故につながっていきます。

エアコン洗浄火災って多いの?

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)のNews Release(平成26年6月26日)によりますと、平成20年度から24年度までの5年間にエアコンによる事故が347件報告されており、そのうち「洗浄液や結露水等の液体が電源基板等に付着し、トラッキング現象が発生して発火」事故が32件、うち火災により被害拡大したものは4件とあります。

NITEに報告された事例をみますと、幸いにも火災に至らず、発火事故で終了するケースがほとんどですが、火災事例のように使用の有無を問わず、コンセントに差しているだけで発火発煙することからも使用者、洗浄業者共に細心の注意が必要な行為といえます。

最後に

  • (1)ご自宅のエアコンがリコール該当製品かどうか確認して下さい。
  • (2)室内機を市販の洗浄剤などを利用して内部洗浄するときは、取扱説明書に従って正しく使用してください。
  • (3)業者による内部洗浄で起きた事故もあります。異変を感じたら購入店やメーカーに連絡してください。

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