自動車の火災を防ぐ(2014年6月)

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トレーラの後輪から出火神戸市内で昨年10月から今年にかけて、トレーラが燃える車両火災が5件発生しています。(けん引自動車で、運転席側けん引車をヘッド又はトラクタ、台車側被けん引車をトレーラといいます。)

この火災の原因は、いずれもトレーラ(被けん引車)のブレーキが引きずりをおこし出火したものと判明しています。

火災事例

  • 引きずられたライニング(1)平成25年10月の3時ごろ、西区の高速道路を走行中、トレーラの後部から出火、原因は、ドラムブレーキ内のリターンスプリングの経年劣化によりブレーキが引きずられ出火したもの。
  • (2)平成25年11月の5時ごろ、須磨区の一般道路上において、トレーラ後部より出火、原因は、駐車ブレーキを解除せずに走行したため、ブレーキが引きずられ出火したもの。
  • (3)平成26年2月の16時ごろ、東灘区の一般道路でトレーラ後部から出火、原因は、スプリング・チャンバが何らかの要因により作動したため、ブレーキが引きずられ出火したもの。
  • (4)平成26年3月の9時ごろ、灘区の高速道路を走行中、トレーラのタイヤ付近から出火、原因は、スプリング・チャンバのダイヤフラムから空気漏れが発生していたためスプリング・チャンバが作動し、ブレーキが引きずられ出火したもの。
  • (5)平成26年3月の19時ごろ、北区の高速道路を走行中、トレーラ後軸左内輪から出火、原因は、以前から右側のスプリング・チャンバに空気漏れがあり、応急的に強力スプリングを効かないよう処置をし走行を続けていたが、左右のスプリング・チャンバの空気配管は繋がっていることから、左側のスプリング・チャンバが作動、ブレーキが引きずりをおこし出火したもの。

空気漏れのチャンバ

トレーラのブレーキの構造

スプリングブレーキの図通常、乗用車は、フットブレーキと駐車ブレーキの2種類ですが、大型車は、他に排気ブレーキなどもあります。さらにトレーラは2台の車両が連結していることから、その駐車ブレーキも通常のものと異なった構造となっています。

トレーラのブレーキの多くはドラムブレーキ型で、空気圧でフットブレーキ(ブレーキ・チャンバ)を作動させますが、駐車ブレーキ(スプリング・チャンバ)は、空気圧で強力スプリングをダイヤフラムで抑え込み、通常は、ブレーキを解除の状態にして走行しています。駐車ブレーキを作動させると、スプリング・チャンバ内の空気が抜け、強力スプリングの力でブレーキを作動させています。このスプリング・チャンバ内やその配管に空気の漏れがあると駐車ブレーキが作動し、ブレーキの引きずりがおこり、ブレーキ・チャンバ内に空気の漏れがあると逆にブレーキの利きが悪くなります。

類似火災撲滅のために

これらの火災が急増していることから、記者資料提供やホームページ上で広く予防広報するとともに、国土交通省神戸運輸監理部にも類似火災撲滅のため予防啓発への協力依頼をおこなっています。

具体的には、兵庫県内の公的、民間の車検指定工場等への情報提供及び消防局作成の広報用のポスター及びチラシ、さらに運輸監理部は整備事業者に研修をおこなっていることから研修題材に取り上げてもらうよう依頼もおこないました。

トレーラ等大型車は、過去の事故事例等から厳しく法定点検項目が規定されていますので、整備関係業者の方々は、より安全に、より的確に点検整備をお願いしたいと思います。

広報用チラシ(PDF:351KB)

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