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更新日:2020年10月29日
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神戸市内で昨年10月から今年にかけて、トレーラが燃える車両火災が5件発生しています。(けん引自動車で、運転席側けん引車をヘッド又はトラクタ、台車側被けん引車をトレーラといいます。)
この火災の原因は、いずれもトレーラ(被けん引車)のブレーキが引きずりをおこし出火したものと判明しています。
通常、乗用車は、フットブレーキと駐車ブレーキの2種類ですが、大型車は、他に排気ブレーキなどもあります。さらにトレーラは2台の車両が連結していることから、その駐車ブレーキも通常のものと異なった構造となっています。
トレーラのブレーキの多くはドラムブレーキ型で、空気圧でフットブレーキ(ブレーキ・チャンバ)を作動させますが、駐車ブレーキ(スプリング・チャンバ)は、空気圧で強力スプリングをダイヤフラムで抑え込み、通常は、ブレーキを解除の状態にして走行しています。駐車ブレーキを作動させると、スプリング・チャンバ内の空気が抜け、強力スプリングの力でブレーキを作動させています。このスプリング・チャンバ内やその配管に空気の漏れがあると駐車ブレーキが作動し、ブレーキの引きずりがおこり、ブレーキ・チャンバ内に空気の漏れがあると逆にブレーキの利きが悪くなります。
これらの火災が急増していることから、記者資料提供やホームページ上で広く予防広報するとともに、国土交通省神戸運輸監理部にも類似火災撲滅のため予防啓発への協力依頼をおこなっています。
具体的には、兵庫県内の公的、民間の車検指定工場等への情報提供及び消防局作成の広報用のポスター及びチラシ、さらに運輸監理部は整備事業者に研修をおこなっていることから研修題材に取り上げてもらうよう依頼もおこないました。
トレーラ等大型車は、過去の事故事例等から厳しく法定点検項目が規定されていますので、整備関係業者の方々は、より安全に、より的確に点検整備をお願いしたいと思います。
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