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更新日:2020年10月29日
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~火災のプロが実演します~
近年、火災総数がゆるやかに減少している中、発生件数が若干の増加傾向にある火災に電気火災があります。
そのため、電気が持つ火災危険については繰り返し注意を呼びかけていますが、電気は目に見えず電気配線も通常は高熱になることもないため、その火災危険について、認識してもらうことが難しいのが現状です。
そこで消防局では、「電気から火災が発生する状況を実際に目で見て肌で感じて、その危険性を知ってもらいたい」と考え、電気火災を簡単に再現できる「電気火災実験セット」を作成しました。
電気火災実験セットを使った実験では、実際に電気火災を再現できるため、音・匂い・煙・炎・熱を体感してもらうことができ、電気が持つ火災危険に対して危機感を持つことができます。
電気火災実験セットでは、発生頻度が多い、「短絡」「過負荷通電」「トラッキング」という3つの現象を実演することが可能です。
電源コードの絶縁被覆が破損し、内部の銅線どうしが接触することを短絡といい、短絡が起こると火花が発生して周囲の可燃物を燃焼させます。
実験では、電源コードをあらかじめ接触させ、可燃物の脱脂綿を置いた状態で通電させます。これにより、短絡が起こって脱脂綿に火がつく様子が観察できます。
電気機器を使用するときに、一つの延長コードに多くの機器(負荷)を接続して使用すると、そのコードに定められた「定格」以上の電流が流れ、コードが異常に発熱することがあり、これを過負荷通電とよんでいます。
実験では、過負荷通電により発熱した電源コードに触れることで、その熱を体感することができます。
コンセントに刺された電源プラグの差し刃と差し刃の間が変質(グラファイト化)し、炭化導電路(トラック)が形成されることで絶縁が破壊されると、出火に至ることがあり、これをトラッキング現象とよんでいます。
実験では、トラッキング現象が発生した場合、どのように出火するのかを見ることができます。
電気火災実験セットは、市内各区の消防署に配置しています。
防災訓練等で要望があれば消防職員が出向いて実演することができますので、最寄の消防署にご相談ください。
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