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更新日:2020年10月29日
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私たちが暮らす住宅で使用される電気製品は、非常に便利である反面、使用方法を誤ると火災を引き起こす危険性を持っています。
平成23年に神戸市内で発生した232件の住宅火災のうち、電気に起因するものは41件発生しており、その内の14件が電気コード(以下「コード」とする)から出火した火災でした。
今回は、コードが原因となった火災事例と、その予防方法をご紹介します。
洗面所の二口コンセントに、電気ストーブと電気ファンヒーターのプラグを差して使用していたところ、壁の中のコードが燃えた。
この火災の原因を調べると、定格1200Wのコンセントに、定格値を超える電気製品を接続して使用していたため、壁の中を通っているコードが発熱し、火災を起こしていたことがわかりました。
壁の中を通してテーブルタップを延長していたところ、テーブルタップのコードから出火した。
これは、壁の中を通したコードが過度に折り曲げられた状態であったため、コード内の銅線が部分的に断線して、発熱を起こしたことで発生した火災でした。
テーブルタップに電気機器を接続して使用していたところ、テーブルタップのコードから出火した。
この火災は、テーブルタップのコードを長期間折り畳んで使用していたため、蓄熱した状態が続いてコードの被覆が経年劣化し、ショートを起こしたことによって発生したものでした。
コードに許容量以上の電流が流れると、コードは発熱を起こします。この様な状態を過負荷状態といいますが、過負荷状態で使用を続けると、コードのビニール被覆が徐々に劣化し、ついにはショートを起こして火災を発生させる危険性があります。また、過負荷状態ではなくても、コードを束ねて使用すると、コードから発生する熱が蓄熱して過負荷状態と同様の高温状態となる場合があります。さらに、外から力が加わることで、コード内の銅線が部分的に断線した場合にも、断線部分は高温状態となり、場合によっては火災を発生させます。
コードからの火災を防止するため、以下に示すような状態で使用されているものがないか、ご自宅のコードの一斉点検を行ってください。
これらの状況で使用したからといって、すぐさま火災が発生するとは限りません。しかし、ビニール被覆の劣化やコードの断線は、私たちが気付かないところで、少しずつ進んでいる可能性があります。日ごろから適切に管理して、電気製品を安全に使用しましょう。
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