記者資料提供(2022年8月26日)
- 市立図書館では、平成7年度以降、市独自で開発した図書館システムにより、本や雑誌など図書の蔵書検索、予約及び貸出等のサービスを提供してまいりました。
- 時代の変化に合わせて図書館サービスを一層便利なものとするため、本年12月末のシステム更新の際に、民間事業者の開発による新たな図書館システム(以下「新システム」)を導入します。
- 新システムでは、新たな図書館サービスを導入するとともに、一部の図書館では「withコロナ」に適合するようサービスの自動化(非接触)を進め、令和5年1月31日から運用を開始する予定です。
- 新システム導入の作業期間(年末年始~令和5年1月30日)は、システム関連サービスをすべて休止しますが、図書館サービスを限定して「部分開館」するとともに、貸出冊数を増やすなどの「臨時対応」も検討いたします。
(1)窓口手続きに関する主なサービス
【全館対象】
ア マイナンバーカードによる貸出
(事前登録が必要)
- 図書館カードの代わりに、マイナンバーカードにより図書の貸出(窓口での貸出・自動貸出機の利用)ができます。
イ スマートフォン版図書館カード
(事前登録が必要)
- スマートフォンにバーコードを表示し、スキャナーにかざすことで図書の貸出(窓口貸出・自動貸出機の利用)、予約図書セルフ受取棚(後述)、Web座席予約(後述)が利用できます。
ウ 図書館カード受取り時間の短縮
- インターネットから必要事項を事前入力し、来館時のカード受取り時間が短縮できます。
(2)検索・予約方法に関する主なサービス
【全館対象】
ア My本棚
- インターネット上の蔵書検索の結果から「お気に入り」に図書を登録し、自分だけの図書リストが作成できます。
イ Web書棚
- インターネットの蔵書検索結果画面に仮想(バーチャル)な書棚を設け、図書の表紙画像や概略(あらすじ)を表示することで、実際の書棚で図書を探すような感覚で予約できます。
ウ 貸出履歴の閲覧
エ 予約順番の指定
- 巻数の多いシリーズ物の図書を予約する場合、最初から順番に読めるように、受け取る順番を指定することができます。
(3)サービス自動化(人と非接触)
【利用者の多い繁忙図書館が対象】
ア 自動返却機
- 自動返却機に投入した時点で返却処理を仮登録し、返却した冊数分だけ新しい図書の貸出ができます。
- 返却後、返却図書の損傷等の有無を職員が手作業で確認し、損傷等が無ければ正式登録します。
(現在は返却ポストに投入しても返却処理の正式登録が完了するまで新しい図書は貸出できません)

※自動返却機のイメージ
(写真:和歌山県有田川町・有田川町地域交流センターALEC)
イ 予約図書セルフ受取棚
- 利用者自身が予約図書照会機で予約図書のレシートを発行し、指定されたセルフ受取棚から予約図書を受け取ります。自動貸出機を併用すれば、非接触で貸出ができます。

※予約図書セルフ受取棚のイメージ
(写真提供:千葉県市川市)
ウ Web座席予約
- インターネットから座席を予約し、予約日に来館して、館内の専用端末から座席券を発行して利用できます。
令和4年度にサービス自動化を導入する繁忙図書館
垂水・北・三宮は新館整備時に導入
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中央
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東灘
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灘
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北神
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名谷
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西
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ア 自動返却機
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〇
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〇
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〇
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〇
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〇
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イ 予約図書セルフ受取棚
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〇
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△
※1
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〇
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〇
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ウ Web座席予約
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〇
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〇
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〇
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〇
※2
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〇
※2
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※1 北神図書館の「予約図書セルフ受取棚」は令和5年度に配置場所を検討予定
※2 名谷図書館、新西図書館の座席予約は令和4年12月28日までは館内手続きのみ
(1)令和3年7月(契約締結)~
令和4年12月28日
- 現行システムを運用しつつ、新システムの開発及びテストを繰り返し実施します。
(2)令和4年12月29日~
令和5年1月30日
- 図書館の全データを現行システムから新システムへ移行しながら、個々の端末のネットワーク接続テストを実施します。
⇒ すべて完了するのに約1か月(研修の期間を除き、上記期間が必要)
- 端末がある有人の図書館サービス拠点(図書館12館、予約図書受取コーナー16か所)で、現行システム機器の撤去、新システム機器の搬入、設置工事及び動作確認します。
- 令和5年度の開館日数を増やすため、同年度の蔵書点検を前倒しで実施します。(例年は4月~6月に実施しています)。
- Web座席予約の導入と動作テスト及び操作研修を行います。
⇒ 5日間(中央・東灘・北神・名谷・新西の各図書館)
- 新システム操作に従事する図書館職員等(300人以上)の研修を行います。
⇒ 運用開始前に5日間程度
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(3)令和5年1月31日~
- 新システムの運用開始と同時に、新たな図書館サービスを利用することができます。
(1)図書館サービスを限定して提供
(部分開館)
- 新システム導入のスケジュール、職員研修及び蔵書点検等に支障のない範囲で、次の①②に限定して部分開館します。
①児童書・雑誌・新聞の閲覧
※ただし、児童書・雑誌・新聞コーナーと一般書コーナーとのゾーン分けが可能であり、かつ図書館が指定する場所に限ります。
※システムに関連する予約・貸出・返却はできません。
②閲覧室、机・座席の利用
※図書館が指定する場所に限ります。
- ①②の「部分開館」日数は、定例休館日を除く1月4日~1月30日の期間中、本来の開館日数(23日間)に対して、概ね1/4(地域図書館。一部の館を除く)~1/2程度(中央図書館)となる予定です。
- 図書館ごとに現行システム機器の撤去、新システム機器の搬入、設置工事及び動作確認並びに蔵書点検の日程等が異なるため、「部分開館」スケジュールは全館一律ではなく、各館ごとにずらす予定です。
- 各館の「部分開館」スケジュール等の詳細は後日公表させていただきます。
※以下の図書館は、個別の事情がありますのでご留意ください。
【東灘図書館】
- 予約図書セルフ受取棚等の設置工事のため、部分開館の日数が減ります。
【灘図書館】
- 床タイルの経年劣化により、継目が拡張[最大約3cm]し段差も発生しているため、一部を除き全面に張り替えます。施工面積が広いため1月30日まで休館します。
(2)貸出冊数の上限増及び貸出期間の延長
(臨時対応)
- 令和4年12月15日~12月28日に貸し出す図書は、貸出冊数の上限を倍増するとともに、貸出期間を約3倍に延長することといたします。
- 貸出冊数の上限増 現行10冊→20冊まで貸出可能(2倍増)
- 貸出期間の延長 現行2週間→7週間まで延長(約3倍延長)
(3)自動車図書館・電子図書館
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