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平清盛と神戸 祇王(ぎおう)・祇女(ぎじょ)

最終更新日:2023年2月10日

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神戸にある祇王(ぎおう)・祇女(ぎじょ)の塔について知りたい

祇王・祇女は、平家物語に出てくる平清盛が愛した白拍子の姉妹ですが、清盛の寵愛を失い、京都嵯峨野の祇王寺で尼になりました。

その祇王・祇女の塔が、兵庫区にある経島山来迎寺(通称築島寺)にあります。

なぜ、京都で尼になった祇王・祇女の塔が、神戸にあるのでしょうか。『来迎寺々記』によると、「京の嵯峨野に庵を結びて隠れしも津の國福原は平相國に最も縁故深き処なれば、此地に罷下り兵庫なる眞福寺に住持し、平家一門を弔ひしといふ」とあり、眞福寺について『摂津名所図会』を見てみると、「白拍子祇王・祇女暫くここに住みて、平家一門の菩提を弔ひ給ひしとなり」とあります。

なお、来迎寺は、清盛が経ヶ島を築造する時に、人柱となった松王丸の菩提を弔うために建立されたとされており、境内には松王丸の供養塔もあります。

兵庫築島寺『摂津名所図会』より 祇王・祇女の塔

参考文献

  • 來迎寺々記/來迎寺編/來迎寺/昭和3年6月
  • 摂津名所図会;下巻/秋里籬島〔著〕;竹原春朝斎〔ほか画〕;原田幹校訂/古典籍刊行会/昭和50年4月
  • 国際港都の生いたち/奥中喜代一〔著〕/建設工学研究所/1976

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