記者資料提供(2023年2月10日)
企画調整局参画推進課
神戸市が抱える行政課題や地域課題の解決に向けた大学等の若手研究者の独創的な学術研究活動の支援を通じて「知の拠点」「人材育成の拠点」である大学を核とする産官学共創と地域連携のエコシステムの醸成、神戸の未来社会の変革を担う高度人材の育成、発掘、循環の枠組みづくりを推進していく。
1 募集概要
原油等のエネルギー価格や様々な原材料、資材価格の高騰を中心とする物価の高騰は、神戸の地域経済、とりわけ中小事業者の経営環境や市民生活に大きな影響を及ぼしており、脱炭素化などを含む中長期の物価高騰への対応策や物価高騰に直面している生活困窮者の実態調査分析、その効果的な支援策、更には物価高騰による市民生活への影響とその軽減策に関連する幅広い調査研究を緊急募集する。
2 助成概要
(1)助成対象
研究者:日本国内に本部を有する大学等に所属する若手研究者
(※1)人文・社会科学から自然科学など幅広い知見を活用するため、対象研究者の専攻分野は問わない。
(※2)令和5年3月末日で49歳以下の研究者を若手研究者と定義
(※3)代表研究者は、研究の取りまとめを行い、助成金管理および報告事務等を含めて研究計画の推進に責任を持ちうる者とする。
(※4)研究分担者に関して年齢制限はない。
(※5)大学院生等の学生は対象外
(所属する大学等において研究活動を行うことを本務とする職に就いている者で、学生の身分も有する場合は対象となります。)
(2)助成条件
・神戸市外に本部を有する大学等に所属する研究者が申請する場合、市内に立地の大学に所属する常勤の研究者や市内に本社機能を有する事業者との連携
(例えば研究分担者としての参画)があること。
・設定する課題は国連の持続可能な開発目標であるSDGsに紐づけられた「神戸2025ビジョン」における7つの基本目標に沿ったものであること(※6)
・当該研究の中で、神戸市の文化、歴史、産業、地域、土地などを活用すること
・後記の(3)「募集テーマ」に即した研究であること
・研究実績等を実績報告書にまとめて提出すること
・研究最終年度に研究内容等を研究成果報告書(神戸市HP等で公表)にまとめて提出すること
・当該研究の成果を論文・学会等で発表する場合は、本助成金の交付を受けたことを明示すること
・研究内容や研究スケジュールに変更がある場合には、随時、神戸市に報告すること
・神戸市および令和5年度設立予定の産官学共創推進組織である地域連携プラットフォーム(仮称)(※7)による研究の進捗管理(研究進捗の報告を求めた
場合等への速やかに対応など)や研究活動への神戸での実装に向けたプロジェクトなどへの参画に協力すること。
(※6)「神戸2025ビジョン」は、別添「神戸2025ビジョン」及び下記神戸市HPをご参考ください。
https://www.city.kobe.lg.jp/a47946/shise/kekaku/masterplan/jikikihonkeikaku00/kobe2025vision.html
(※7)令和5年度設立予定の地域連携プラットフォームにおいて、研究の進捗管理や新たな研究アプローチの導入等に関する必要な検討を行い、採択研究に
対して必要な助言等を行う予定です。
(3)募集テーマ及び助成内容
①募集テーマ: エネルギー価格を含む物価高騰対策や物価高騰に直面している生活困窮者への支援対策に関わる幅広い調査研究
【研究例】
〇脱炭素に向けた革新技術やエネルギー社会の創出に向けた研究
・エネルギーの効率的利用に向けた省エネルギーに関する研究
・化石燃料に代替する低・脱炭素型エネルギーの利用を実現するための再生可能エネルギーに関する研究
・高性能電力貯蔵や水素製造・輸送・貯蔵、新しい概念に基づく蓄エネルギーに関する研究
〇脱炭素に向けた市民や企業等の認識や行動変容を促す政策、手法等に関する研究
〇市民生活への物価高騰の影響の分析とその軽減、適応を可能にする技術的、社会的、制度的インフラ、システムに関する研究
〇物価高騰による直面する生活困窮者への効果的な支援スキームなどに関する研究
②助成期間:対象認定後から(~令和5年度末まで)
③助成金額:上限500万円/件
(直接経費の20%を上限に所属施設へ交付可能な間接経費を含めて500万円までとする。)
④採択件数:約8件程度
(4)予定スケジュール(日程等)
日時 |
内容 |
~令和5年3月17日 |
「研究費助成申請書」等の提出 |
令和5年3月下旬 |
審査 |
令和5年4月上旬~ |
神戸市より「交付内定書」の送付 |
「交付申請書」の提出 |
神戸市より「交付決定通知書」の送付 |
神戸市より令和5年度分の研究費を交付 |
研究開始 |
「補助事業廃止承認申請書」 「内容変更申請」 等を提出 |
個別対応 |
~令和6年2月末 |
実績報告書(収支・実績)の提出 |
令和6年4月~5月末 |
研究内容報告書の提出 |
(5)選考方法
選考会等による審査を経て、補助対象研究を決定します。
【審査項目】
・研究実施計画の具体性・明確性、申請研究経費額に見合った研究成果への期待度
・社会実装実現の可能性、研究内容の新規性や創造性、継続性、収益性
・社会実装した場合の経済的効果、社会的効果(SDGsを踏まえたKPIを設定) 等
【加点対象項目】
・神戸地域 での実証実験、フィールドワークを伴う研究
・民間企業等の事業者も研究に参画し、研究終了後に当該事業者と連携(支援を含む)し、神戸での社会実装を見据えた研究
・神戸の地勢や産業構造などの分析を踏まえ、神戸市或いは神戸経済にメリットあるエネルギー技術やその促進政策導入に係る手法等を見いだせる研究
3 募集締め切り・申請方法
(1)募集締め切り
令和5年 3月17日(金曜)17時
※変更の場合もありますので、随時、HPでの確認をお願い致します。
(2)申請方法
・大学等の事務局を通して申請していただきます
・大学等の事務局より下記の書類を【問い合わせ・申請先】宛にEメールでご提出ください。
①研究費助成申請書(下記の神戸市HPよりダウンロード)
URL:https://www.city.kobe.lg.jp/a05822/daigakurenkei/uuik.html
②当該研究と関係の深い論文・書籍のデータ(該当部分抜粋・研究分担者のものも可)
※②の論文等のデータ容量は5MBを上限とします
※添付資料を含めてメールに添付して提出。メール1通につき、申請1件のみとしてください
(メール件名:研究経費助成申請書提出(〇〇大学〇件目・〇〇先生))
※所定の申請書、資料に加え、更に詳しい書類等の提出依頼や面接等を行う場合があります