ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2023年5月 > KIITO:商店街の空き家問題に向き合う「+クリエイティブゼミ リサーチャー養成編」開講
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記者資料提供(2023年5月17日)
産学連携推進課
神戸市の都市戦略「デザイン都市・神戸」の拠点施設である「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)」では、社会貢献活動の活性化や創造性を育むさまざまな活動に取り組んでいます。この取り組みの⼀環として、次のとおりゼミを開講いたしますのでご案内いたします。
デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)では、+クリエイティブゼミvol.39 リサーチャー養成編「リサーチ・リテラシーを学ぶ 例題4:商店街の空き家をみんなで考える。」を開講します。本ゼミは、2022年度より神戸市長田区を対象エリアに、「空き家」をテーマとして実施したリサーチゼミの第2弾となります。全国的に増え続ける空き家は、神戸のまちにおいても大きな課題となっています。終わりの見えない空き家問題は、一時的な対処療法ではなく、地域の理解や提案が必要なのではないでしょうか。大阪大学COデザインセンターの山崎吾郎氏を講師に、フィールドワークに重点を置く「文化人類学」の観点から「リサーチ」にフォーカスし、その手法を学びながら、これからの商店街のあり方や地域のつなぎ方など、商店街の空き家問題について参加者と一緒に考えていきます。
+クリエイティブゼミvol.39リサーチャー養成編「リサーチ・リテラシーを学ぶ」
講師コメント「空き家」はいまや、日本全国でみられる社会問題です。しかしながら、それがどういう意味で「問題」なのかは、必ずしもはっきりしているわけではありません。「こうすればうまくいく」という決まった答えが用意されているわけでもありません。だからこそ、問題とその答えを、自分たちの手で探し出していくためにリサーチをしてみましょう。今回のテーマは商店街の空き家です。商店街はどんな場所なのか、またどんな場所であってほしいでしょうか。リサーチを通して、地域や人とのつながり方を(再)発見し、そして社会のあり方を考え直すきっかけができればと思います。 ―山崎吾郎 KIITOではこれまで継続的に「空き家」の問題に取り組んできました。昨年度のリサーチゼミでも長田区の特定の地域の空き家を対象に「空き家問題」を様々な角度から検証し、活用策の検討を行いました。今年度のリサーチゼミでも引き続き長田区役所と連携し、長田区内の商店街の空き家を対象にしたゼミを開講します。今年度のゼミでは空き家と地域の関係に加え、商店街が抱える問題などにもアプローチしたいと考えています。今回のリサーチゼミに関してはKIITOとして相当の決意で臨み、リサーチからアクションに繋げ、皆さんと考え、企てたアクションプランの実現、効果の検証まで行いたいと考えています。ぜひ奮ってご参加ください。 ―永田宏和 講師プロフィール山崎吾郎
<大阪大学COデザインセンター 教授> 1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(人間科学)。専門は文化人類学。主な仕事に『臓器移植の人類学:身体の贈与と情動の経済』(単著、世界思想社、2015年)、『やっかいな問題はみんなで解く』(共編著、世界思想社、2022年)、『構造と自然:哲学と人類学の交錯』(共編著、勁草書房、2022年)などがある。 主な仕事に『臓器移植の人類学:身体の贈与と情動の経済』(単著、世界思想社、2015年)、『文化人類学の思考法』(共著、世界思想社、2019年)、『共生学宣言』(共著、大阪大学出版会、2020年)などがある。
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