ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2023年2月 > KIITO:トークイベント「活動記録の残しかた、届けかたを考えるー3つの震災の活動記録から捉え直す」
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記者資料提供(2023年2月28日)
参画推進課
神戸市の都市戦略「デザイン都市・神戸」の拠点施設である「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)」では、社会貢献活動の活性化や創造性を育むさまざまな活動に取り組んでいます。この取り組みの⼀環として、次のとおりトークイベントを開催いたします。
デザイン・クリエイティブセンター神戸では、トークイベント「活動記録の残しかた、届けかたを考えるー3つの震災の活動記録から捉え直す」を開催します。
本イベントは、社会的な活動をいかに記録し、届けるかについて、震災にかかわる活動の記録や公開のあり方を考えるものです。ゲストに、「阪神大震災を記録しつづける会」の担い手の一人として震災体験の記録集出版を行なう高森順子さん、東日本大震災をめぐる文化的支援と実践を行う佐藤李青さん(アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)、新潟県中越地震でのフィールドワークなど、復興に関する研究を行う宮本匠さん(大阪大学大学院人間科学研究科 准教授)をお迎えし、三者三様の活動の内容を紹介しながら、「阪神大震災を記録しつづける会」の活動をまとめた書籍『震災後のエスノグラフィ—「記録しつづける会」のアクションリサーチ』のなかで検討されたさまざまなトピックを手がかりに、「いまここ」の活動を、「いつかだれか」に手渡すために、活動の肌理(きめ)と呼べるような、「確かさ」や「リアリティ」のある記録の残しかたや届けかたを考えていきます。また、震災から28年目を迎えた神戸の参加者の方々との意見交換を行うなど、対話する場となることを目指します。
日時:令和5年4月1日(土曜)14時~15時30分
会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸 2F ギャラリーC
ゲスト:高森順子(阪神大震災を記録しつづける会 事務局長)、佐藤李青(アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)
宮本匠(大阪大学大学院人間科学研究科 准教授)
定員:40名程度(事前申込制、先着順) 参加費:無料
申込:令和5年2月28日(火曜)14時からWebサイト(https://kiito.jp/)にて申込み受付開始
主催:阪神大震災を記録しつづける会、デザイン・クリエイティブセンター神戸 協力:明石書店
高森順子
(阪神大震災を記録しつづける会 事務局長)
1984年兵庫県神戸市生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位修得満期退学。博士(人間科学)。グループ・ダイナミックスの視点から、災害体験の記録や表現をテーマに研究している。2010年より「阪神大震災を記録しつづける会」事務局長。公益財団法人ひょうご21世紀研究機構主任研究員、愛知淑徳大学助教などを経て、現在、在野で活動している。2014年度井植文化賞報道出版部門受賞。近著に『10年目の手記————震災体験を書く、よむ、編みなおす』(共著、生きのびるブックス、2022年)。『震災後のエスノグラフィ—「阪神大震災を記録しつづける会」のアクションリサーチ』(明石書店、2023年)を出版。
佐藤李青
(アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)
1982年宮城県塩竈市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科(文化資源学)博士課程満期退学。2011年6月より現職。東京アートポイント計画、Tokyo Art Research Labに加え、Art Support Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業)を立ち上げから事業終了まで担当(2011-2020)。単著に『震災後、地図を片手に歩きはじめる——Art Support Tohoku-Tokyoの10年』(アーツカウンシル東京、2021年)。共著に『10年目の手記——震災体験を書く、よむ、編みなおす』(生きのびるブックス、2022年)『文化政策の現在』(東京大学出版会、2018年)がある。
宮本匠
(大阪大学大学院人間科学研究科 准教授)
1984年大阪府東大阪市生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。2004年新潟県中越地震の被災地でのアクションリサーチをはじめとして、内発的な災害復興はいかに可能かという問いをもちながら、東日本大震災や熊本地震などの被災地で支援活動を通した研究を行っている。共編著に、『現場でつくる減災学』(新曜社、2016年)、近著に「人口減少社会の災害復興の課題——集合的否認と両論併記」(『災害と共生』、2019年)がある。特定非営利活動法人CODE海外災害援助市民センター副代表理事。
「阪神大震災を記録しつづける会」活動の様子。震災から25年目(2020年)に出版した手記執筆者インタビュー集の聞き取りの一部。
「Art Support Tohoku-Tokyo」の最初の出張の様子(2011年)。
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