記者資料提供(2023年3月9日)
企画調整局参画推進課
グッドデザイン賞を中心としたデザインのコミュニケーションスペース「GOOD DESIGN Marunouchi」(東京都千代田区)で開催されるデザイン展で、神戸市役所1号館の市民ロビーの空間デザインが紹介されます。
今回行われる「世の中を良くする不快のデザイン展」は、“不快”を効果的に使うことで“世の中を良くするデザイン”になっているコト・モノを、心理効果から紐解き展示する企画展です。
市民ロビーの展示では、ベンチ兼テーブルが同じ高さで統一されており、使う人次第でベンチにもテーブルにもなる点を評価され、取り上げられました。あえて使い方を「曖昧」にすることで、多様性のある豊かな空間を創りだした事例として紹介されています。パネルでの紹介に加え、現物の展示も予定しています。

神戸市役所1号館の市民ロビー(左・右ともに(c)中村竜治)
「世の中を良くする不快のデザイン展」開催概要
名 称:世の中を良くする不快のデザイン展 〜 A Better World Through Displeasing Design Exhibition 〜
会 場:GOOD DESIGN Marunouchi(〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F)
https://www.g-mark.org/gdm/
会 期:令和5年3月24日(金曜) - 4月23日(日曜)
時 間:11時〜20時 ※最終日は18時閉館
入 場:無料
主 催:公益財団法人日本デザイン振興会/世の中を良くする不快のデザイン展 企画チーム
(株式会社電通クリエーティブX)
展示概要
「世の中を良くする不快のデザイン展」は、“不快”を効果的に使うことで“世の中を良くするデザイン”になっているコト・モノを、心理効果から紐解き展示する企画展です。
一般的に良い印象を持つデザインは、「使いやすく、分かりやすいこと」「見た目が美しく、洗練されているもの」「誰もが幸せになるもの」といった側面が強く、“快”を求める傾向にあります。
一方、“不快”なものは排除されがちで、不要なものとして捉えられています。世の中を見渡すと、“不快”という視点に着目し、世の中を良くするデザインへと昇華させたコト・モノが数多く存在します。
私たちの暮らしの中で心理効果を上手く使い、“不快”の側面からアプローチした、身近なモノからちょっと面白いコトまで、さまざまな事例をご紹介します。
「世の中を良くする不快のデザイン展」プレスページ
https://kyodonewsprwire.jp/release/202303023546(外部リンク)
神戸市役所1号館の市民ロビーについて
市役所1階ロビーは、「デザイン都市・神戸」施策の一環として空間デザインの公募を行い、株式会社中村竜治建築設計事務所が設計者となり、平成29年度にリニューアルしました。
六甲山系の樹木を中心に、さまざまな種類の木材を使用した温かみのあるベンチ兼テーブルは、サイズ・形は様々に、同じ高さで統一されていて、シンプルで広々とした空間を作り出しています。
その優れたデザインが評価され、令和2年度に公益財団法人日本デザイン振興会主催の「グッドデザイン賞」を受賞しました。
さらにその中でも特に優れている100件に贈られる「グッドデザイン・ベスト100」にも選出されています。
(c)阿野太一