伝統芸能のご紹介

最終更新日
2016年3月1日
  • [5月16日]「垂水区に伝わる伝統芸能」の動画を追加しました!

勇壮な海上渡御、新年の鬼追い、弓引き、秋祭・・・遥かな時代から受け継がれてきた祭りが、この垂水には多く残っています。 めぐる季節の中、人々の幸せ・安全を願い、行われてきました。ここでは垂水の伝統芸能・行事の一部をご紹介します。

追儺式

明王寺(みょうおうじ)の追儺式

 この追儺式は、毎年1月4日に行われ、3匹の親鬼と4匹の子鬼の踊りで、市の登録無形民俗文化財となっています。
 行事が終わると燃え残った松明(たいまつ)や椎(しい)の木に、五色の色紙で花型をつけた「鬼の花」は、厄除けになるといわれ、多くの見物人が持ち帰ります。

多聞寺の追儺式

 旧多聞村の歴史の中心とも言える多聞寺では、今も毎年1月5日は厄除け、魔除けの追儺式(ついなしき)が受け継がれています。
 鬼は3匹の親鬼と4匹の子鬼が踊ります。鬼踊りは7番行われますが、その間、塩や餅などがまかれます。

転法輪寺(てんぽうりんじ)の追儺式

 区内最古のお寺、転法輪寺では、毎年1月7日にこの追儺式が行われます。
 こちらも3匹の親鬼と子鬼による踊りで、神戸市の登録無形民俗文化財となっています。

弓引き神事

 区内では新しい年の初めに地区の人々の無病息災と豊作を願う伝統の「弓引き神事」が区内三つの神社で行われています。
 区内3つの神社とは西名谷の春日神社、東名谷の奥津神社、奥畑の大歳神社です。
 特に大歳神社では、源義経が須磨一の谷合戦前に勝利を祈願し、1月8日に本殿に参り、お礼参りに2月9日に立ち寄り「百手武射神式」を務められたことに由来すると伝わっています。


 引き手は大きな的から小さな的へと繰り返し矢を射ます。


 地域の人々に見守られながら、引手は的の「鬼」を狙って矢を射り、厄を払って新たな年の幸せを願います。


弓引き神事の様子をコンパクトにまとめましたので、ぜひ新年の幸せを願う地域の様子をご覧ください。

 

音頭

塩屋音頭(塩屋)

 塩屋音頭は、兵庫県美嚢郡吉川町(現三木市)の吉川音頭を源流とするもので、地元の古老によれば、江戸時代の中頃から末頃にかけて塩屋村に伝えられたものです。


 塩屋村に伝わったこの音頭は、地元の青年会主催で夜通し踊られていました。青年会がなくなった後、しばらく空白の時間がありましたが、1978年に地蔵講のメンバーによって塩屋盆踊り唄として復活し、今日に至っています。

垂水音頭(西垂水)

 垂水音頭の歴史は古く、一遍上人の念仏踊りがはじまりといわれています。その後、歌舞伎浄瑠璃の物語を音頭に取り入れた段文音頭が播州一円に伝わり、垂水音頭はその代表的な音頭です。

 昔は、旧盆には村中の老若男女が集まり賑やかに夜通し踊っていました。戦争で一時中断していましたが、1946年に青年団で復活させました。その後自治会が行事を継承し、地元有志が保存会をつくって今日に至っています。

舞子音頭(舞子)

 舞子音頭は口説き語りといわれ、一定のテンポやメロディがありません。その踊りについては、一遍上人が踊り念仏を広めようと全国行脚して、播州に立ち寄った際に伝えられたものとされています。

 その後、庶民文化の花形となり、出雲の阿国、歌舞伎、浄瑠璃の物語を音頭に取り入れるようになりました。その頃の舞子は、白砂青松と淡路島を望む景勝の地として知られ、全国からの観光客で賑わっており、8月の旧盆には近郷近在より大勢集まって、夜通し踊られていました。戦争で一時中断していましたが、戦後に青年団が復活させ、今日に至っています。

獅子舞

塩屋の獅子舞・布団太鼓巡行(塩屋)

 約40年前まで、塩屋若宮神社秋祭に奉納される獅子舞に使っていた「獅子頭」が、2001年夏、塩屋公民館の倉庫整理中に見つかりました。

 その後、塩屋青年会が中心となって、2005年5月に開催された「塩屋まつり」で復活させ、今日に至っています。
 下の動画では、海神社秋祭りにおける塩屋地区の布団太鼓巡行と獅子舞の披露の様子がご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
(獅子舞は3:20から30秒間ほどの映像となります)

瑞丘八幡神社 西垂水の自棄獅子(やけじし)(西垂水)

 厄除けで有名な瑞丘八幡神社の秋祭で奉納されます。少なくとも200年前の文化・文政時代から伝わる芸能で陸(くが)の自棄獅子と呼ばれていました。


 戦後何時しか中断されていましたが、西垂水の青年たちが昔、獅子舞を経験されたお年寄りに願い出て稽古をつけてもらい、2000年の秋祭で40年ぶりに復活させました。

奥畑大歳神社の獅子舞(名谷)

 古くから受け継がれており、秋祭で舞われています。


 お多福とひょっとこがセンマ太鼓に合わせて踊り、その後しし太鼓、笛、鐘に合わせて獅子が舞います。お多福とひょっとこは、しゃもじと棒をこすりあわせたり、獅子の口へご飯を食べさせる格好をします。

多聞六神社の獅子舞(多聞)

 古来より脈々と受け継がれており、秋の例祭には絶対欠かせないものです。


 舞は、獅子の生来の生活の状態を7つの芸に表しており、五穀豊穣、子孫繁栄、村内安全を祈願して奉納されます。

宮野尾神社の獅子舞(名谷)

 秋祭りで行われ、初めにひょっとことお多福が出て唄に合わせて踊り、次に獅子が二人一組で太鼓に合わせて色々な踊りを舞います。

舞子六神社の布団太鼓・獅子舞

 10月10日に海神社の秋祭りが始まり、東垂水や西垂水地区と同様に舞子地区でも布団太鼓の巡行がおこなわれます。
午前は旧国道と舞子六神社を往復し、午後は国道を駆け抜けます。布団太鼓のほか、御輿や獅子舞も巡行します。

東垂水・西垂水布団太鼓練り合わせ

 毎年10月12日に、秋祭り最終日の宮入りの後に、豪華絢爛に飾られた東垂水布団太鼓と西垂水布団太鼓の練り合わせが行われています。
 「マーカセ マカセ サァーヨイヤマカセ サアヨイヤサ」、「ヨーイヤサ」「サアァヨーイヤサ」などの威勢のいい掛け声と共に太鼓の音が響き渡り、祭りは最高潮に盛り上がります。

しもはたの秋祭り

下畑海神社で行われる下畑町の秋祭りでは奉納神相撲と赤子ころがしが行われます。近年の少子化から一時休止せざるをえませんでしたが、日本相撲協会の協力を得て、平成23年から再開を果たしました。

垂水区に伝わる伝統芸能

 追儺式・弓引き神事・音頭・ふとん太鼓・獅子舞・秋の祭りの動画を一つにまとめました。

年間スケジュール

名称場所一口メモ
1月追な式
(鬼追い)
4日明王寺面をつけ、体に藤のつるを巻きつけた3匹の鬼が、たいまつや斧、槌、鉾を持ち、太鼓やホラ貝などにあわせて踊り、餅などをまく。悪鬼を払い、疫病を除く儀式。
5日多聞寺
7日転法輪寺
えびす祭9〜11日海神社
舞子六神社
商売繁盛だけでなく、海上、漁業の神様でもある「えびす」に豊漁を祈願する祭事。
弓引き神事成人の日
(第2月曜)
東名奥津神社弓を引いて的を射る。村にひそむ悪霊を払い、村人の無病息災と豊作を願って古くから行われた儀式。
奥畑大歳神社では、源義経が必勝祈願のために立ち寄って弓を引いたとの伝説がある。
奥畑大歳神社
春日神社
厄除祭18〜20日瑞丘八幡神社ご祈祷、お神楽舞いが行われ、多くの人が厄払いのお参りをする。
トンド
(左義長)
中旬区内各地正月のしめ飾り、書き初めなどを持ち寄って焼く儀式。この火で焼いたもちを食べると年中無病という。
2月節分祭3日海神社
舞子六神社
福を招き、災いを追い払うことを願って豆まきが行われる。
厄除かわらけ
神事
3日海神社石の鬼面(赤・青)で土器(かわらけ)を割り願いをかなえる。
弓引き神事11日
(建国記念日)
奥畑大歳神社弓を引いて的を射る。村にひそむ悪霊を払い、村人の無病息災と豊作を願って古くから行われた儀式。
4月龍華祭第1日曜転法輪寺子ども達が象車に乗った花御堂を引っ張って本堂まで行列をする(花祭)。
また、播磨の山伏修験者を招き本堂前広場で大護摩供法(「火渡り」など)の行事などを行う。
5月「観花会(かんかえ)」法要第2日曜多聞寺見ごろになったカキツバタを見物する。
天神祭25日瑞丘八幡神社小学生が思い思いの文字を書いた行燈に火を灯し、学問ができるようにお祈りをする。
7月夏祭第3月曜(海の日)海神社境内の茅の輪をくぐり、厄よけを祈る。
下旬舞子六神社小学生の絵画・習字の展示、婦人会の踊り、カラオケ大会。
海の記念日祭第3月曜(海の日)
を含む土・日・月曜
の3連休
海神社海上安全を祈願する神事がとり行われる。
8月精霊送り15日福田川川尻
左岸
毎年8月15日に行われる故人の霊を慰める儀式
盆踊り 区内各地 
地蔵盆 区内各地子どもの安全祈願のための行事。各地で参ってきた子どもに駄菓子が振る舞われる。
10月秋祭り上中旬下畑海神社5〜7歳の男の子たちによる神相撲。
上旬の土日舞子六神社御輿を船に積み舞子漁港を回った後、布団太鼓や御輿、獅子舞が商店街を練り歩く。
第2月曜
(体育の日)
多聞六神社獅子舞、小学3・4年生による子ども神輿。
第2日曜奥畑大歳神社獅子舞、子ども神輿、猿田彦。
10〜11日瑞丘八幡神社子ども神輿、西垂水の自棄獅子。
10〜12日海神社みこし、フトン太鼓の巡行。12日は海上渡御。