ながたの歴史

最終更新日
2015年4月1日

歴史

弥生時代から

長田地方の歴史を振り返ってみると、弥生時代にまでさかのぼることができる。日本に初めて稲作がわたってきたのは弥生時代のことで、その当時使われていた弥生式土器が、長田神社境内を中心に苅藻川流域で多数出土しており、人々はこの恵み多い川の流域に居を定めて稲作に従事し、集落を守る神を中心に、四季の生活を送っていた。この苅藻川に沿って長く拓けた田地の美称として、長田の名が起こったといわれている。

その後、大化の改新前後には、条理制の地割が行われ、古代の山陽道が整備された。源平合戦の際には長田の谷から長田一帯にかけて主戦場になり、民家などが焼かれてしまったと思われる。南北朝時代にも、合戦の場となり、長田神社は湊川合戦で足利方についた。そして、明治に至るまで、農村地域としてそれぞれの地域は発展してきたのである。

神戸市に編入

野田浜慶応3年(1868年)12月7日、兵庫開港が行われ、明治12年(1879年)には神戸市の前身神戸区が、神戸郡・兵庫郡・坂本村を併せて成立している。明治22年(1889年)この神戸区に葺合村・荒田村を併せて神戸市として発足し、長田の方では、東尻池・西尻池・長田・駒ケ林・野田・御崎・今和田新田・吉田新田を併せて林田村となる。

明治29年(1896年)林田村・湊村・池田村を神戸市に編入し、神戸・湊東・湊西・葺合・湊・林田の6区を設ける。

こうして、神戸市に編入された林田区では、道路整備事業が始まると共に、山陽電鉄の前身兵庫電気鉄道により明治43年兵庫〜須磨間の営業が始まった。

又、兵庫運河沿岸には、精糖工場を始め、製粉工場・発電所・木材業・マッチ工場・鉄工関係の工場が建設されていった。

長田交差点大正時代に入ると、耕地整理組合による市街地化が始まり、西部・長田・西代と順次耕地整理組合が設置され、農地を整理して道路をつくり、新町名をつけ、将来市街地に発展することを予想して土地整理が行われ、市街地発展の基礎となった。

第一次世界大戦下の好況や昭和初頭の不況等を経て、昭和6年行政区が設置された。林田区を始め、灘・葺合・神戸・湊東・湊・湊西・須磨の7区が設置され、戸籍・寄留・埋火葬認許・就学・兵事・種痘・税務・選挙・印鑑・諸証明等の事務を身近に処理できるようにしたのである。

くつ工場こうした努力にもかかわらず、昭和13年の阪神大水害により区内全戸数の80%が被害を受け、更に第二次世界大戦により壊滅的な打撃を受けた。戦災による人口移動で、神戸市の人口分布は大きく変化したため、区域の広さを適正化し、一区一警察署の設置を基本として、昭和20年従来の8区は6区に統合された。

従来林田区であった兵庫運河より東の地域を兵庫区に移すと共に、従来は須磨区であった旧西代村の範囲を林田区に編入した。

これが、今の長田区である。奇しくも林田区から長田区に変わって50年目に大震災が起こったのである。

長田南部このように、長田の歴史を見てくると、早くから開けた土地であったこと、田園地域から住居地域・工業地域に変遷したこと、近代に入ると耕地整理が行われ市街化が早く進んだこと、水害や戦災にあっていること、第二次世界大戦後早くに基盤整備がなされたことなどがわかる。

長田区のミニ年表
できごと
1868年(慶応3年)兵庫開港
1873年(明治6年)真野小学校創立(1887年に真陽小学校に吸収)
1889年(明治22年)東尻池村 西尻池村 長田村 駒ヶ林村 野田村 御崎村 今和田新田 吉田新田を合わせて林田村と命名
神戸市制実施。神戸区に葺合,荒田両村を合わせて神戸市とする
1896年(明治29年)湊村 林田村 池田村を神戸市に編入
1898年(明治31年)苅藻島埋立工事完成(工事着手明治29年8月)
1901年(明治34年)湊川付け替え工事完成、通水式を実施
1910年(明治43年)兵庫電気軌道(山陽電鉄)兵庫〜須磨間開通、 長田駅 西代駅開業
1919年(大正8年)寺池、重池、蓮池を市営住宅地として埋立
1931年(昭和6年)区制実施(林田区誕生)
1938年(昭和13年)阪神大水害
1945年(昭和20年)林田区は須磨区との境を変更し長田区と改称
1961年(昭和36年)長田港の築造完成開港式
1965年(昭和40年)戦後、長田区の人口がこの年ピークになる。 人口214,345人、57,165世帯
1967年(昭和42年)7月豪雨災害
1968年(昭和43年)神戸高速鉄道開通
(阪神 阪急 山陽 神戸電鉄相互乗り入れ)
1969年(昭和44年)西市民病院完成
1970年(昭和45年)西市民病院開院
1974年(昭和49年)丸山コミュニティーセンターオープン
1977年(昭和52年)神戸市営地下鉄西神線、新長田〜名谷間開通、 新長田駅前ビル完成
1983年(昭和58年)神戸市営地下鉄山手線新長田〜大倉山間開通
1984年(昭和59年)12月 区の花として「サルビア」を選定(全市ではじめて)
1985年(昭和60年)神戸市営地下鉄山手線大倉山〜新神戸間、 西神延伸線名谷〜学園都市間開通
1989年(平成1年)サルビアギャラリー開設
1990年(平成2年)長田消防署 警察署新庁舎完成
1993年(平成5年)長田区総合庁舎移転
1995年(平成7年)阪神 淡路大震災
1998年(平成10年)ピフレ新長田(区民ホール)完成
2000年(平成12年)シューズプラザオープン
2001年(平成13年)神戸市営地下鉄海岸線開通
三宮花時計前〜新長田
2003年(平成15年)長田区の木が「ハナミズキ」に決定
2007年(平成19年)西代蓮池公園オープン
2009年(平成21年)鉄人28号モニュメント完成、KOBE鉄人三国志ギャラリーオープン
2010年(平成22年)地域人材支援センターオープン
2011年(平成23年)三国史ガーデンオープン、長田区計画策定
2012年(平成24年)アーカイブ写真館オープン
2015年(平成27年)長田区制70周年、阪神・淡路大震災20年