神戸市-KOBE-


【事例5】団体の基礎ヂカラ向上講座 テーマ:「組織内コミュニケーション」

 NPO等が課題と感じているテーマを設定し、ゲストにお話を伺いながら解決の糸口をみつけていく、団体マネジメントの「基礎ヂカラ向上講座」を開催しました。当日お話いただいたゲスト団体の貴重な事例を一部紹介します。

開催概要

日時:平成29年10月28日(土曜)
場所:ふたば学舎
テーマ:組織内コミュニケーション
ゲスト:特定非営利活動法人シミンズシーズ 木上 裕貴 氏

ゲスト法人の事例紹介 シミンズシーズ木上さんのお話

シミンズシーズについて

シミンズシーズ 木上さん 設立15年の中間支援組織です。まちづくりをしたい人たちを応援・アドバイスし、一緒に汗を流して働くのが特徴です。
 職員17名のうち、正職員は10名、パート職員は7名で、若い世代から還暦迎えた方まで、幅広い年代が働いています。平均年齢は35歳くらいで、県外出身者の方も多いです。
 行っている事業は、ボランティア活動のサポート、NPO・市民活動の支援、地域活性化プロジェクト(空き店舗活用など)、町内会のサポート、企業や団体のチームビルディング、公園の活性化、地域・社会参加に関する授業開催などです。アドバイザーのようなポジションで、より良い社会にするための活動のサポートをしています。

シミンズシーズで大事にしている、組織の中で「自分を出し合える」コミュニケーション

「ジリツした主体的な組織づくり」を目指して・・・
 ・月1回のスタッフ全員参加の全体会議
 ・仕事やそれ以外のことも話す情報共有
 ・スタッフのスキルアップ研修
そのほか、様々な工夫を取り入れ、コミュニケーションの機会を設けています。

ポイント1 非日常の機会・・・普段の仕事から少し離れて

○素の自分として関わり合える空気作り
 イス取りゲームや野外活動などといったアクティビティを行っています。意外な個性や特技が分かる場合があります。

○自分の思考や価値観を出し合える機会
 偏愛マップ、私ってこんな人なんよシートなど、興味・好きを掘りおこし、みんなで共有し、事務室内に掲示しています。

○個人個人のビジョンを共有し合える機会
 活動への原点を探るワークショップなどを行います。個人のビジョン、将来像を聞き、共有することで働きやすい環境にしています。

ポイント2 日常の機会・・・普段の仕事に近いもの

○仕事に個性を出せる環境づくり
 社内SNSのようなもので、業務の報告をするほか、プライベートの近況報告をしています。プライベート欄を設けることで、仕事の休みの配慮ができる場合もあります。

○活動への思いを分かち合う
 工夫を凝らした方法(例:パネルディスカッション風で情報共有)で、通常の業務報告では知ることができない思いを分かちあうようにしています。

○日々の感性・感覚を仕事に生かし合う
 朝礼で、良いなと思ったこと・新しい発見だと思ったことを話し合ったり、ブレーンストーミング(1つの議題について話し合う)を行ったりすることで、アイデアを出す練習をしています。

まとめ

 組織を動かすのは日々の意思決定であり、それぞれが発言する言葉の背景を理解し合うことで、納得ある合意形成をすること、また、理念を再認識し行動基準をつくることが大事だと考えています。

参加者からの質疑応答

Q.スタッフにご高齢の方もいるかと思いますが、社内SNSといったツールを使いこなせているのですか。
A.はい。サポートはしますが、無理のない範囲でできればいいと考えています。新しいツールを導入するのは難しいことではありますが、組織に合っているものであれば、社内研修などを行い、理解を得ることが必要だと思います。

Q.組織内コミュニケーションで今まで行ってきたものは、まとめていますか。
A.まとめてはいますが、特に文字おこし等は行っていません。模造紙に落とし込み、それを事務所に掲示しています。

Q.過去にコミュニケーションという観点で、失敗したことはありますか。
A.仕事のやり方の方針・考え方の違いにより、スタッフが辞めてしまったことです。共通認識を持つことの大切さを学びました。

グループワーク

グループごとに分かれて、今回の事例紹介を受け、感想や課題等を話し合いました。

グループごとに出た意見(一部)

グループワークの様子・言葉で伝えることの大切さ、月1回の会議では足りないかもしれない。
・対話を促す多様な手法を取り入れてみたい。
・多様性・意見の違いをまず認めることが大事。
・通常業務が多忙であるので、「対話」の組織内での位置づけが難しい。
・プライベートをどこまで出してもいいのか、その境界線が分からない。
・納得のできる合意形成をとりたいが、それをとるにはどの方法が良いのか、なかなか難しい。
・役割・立場をこえた情報共有をすべき。

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