神戸市-KOBE-


【事例3】団体の基礎ヂカラ向上講座 テーマ:「地域と若者の連携」

 NPO等が課題と感じているテーマを設定し、ゲストにお話を伺いながら解決の糸口をみつけていく、団体マネジメントの「基礎ヂカラ向上講座」を開催しました。当日お話いただいたゲスト団体の貴重な事例を一部紹介します。

開催概要

日時:平成29年9月30日(土曜)
場所:ふたば学舎
テーマ:地域と若者の連携
ゲスト:灘地域活動センター(N.A.C.) 田中裕大 氏、中村茜 氏
     特定非営利活動法人コミュニティ事業支援ネット 奥西崇文 氏

ゲスト団体の事例紹介

灘地域活動センター(N.A.C.)

団体について

N.A.C 田中さん、中村さん 神戸大学内にあるボランティアサークル「総合ボランティアセンター」と「学生震災救援隊」のセクションのひとつであり、阪神・淡路大震災の発生を契機に、1997年4月に設立されました。現在は、災害復興住宅である県営岩屋北町住宅、HAT神戸灘の浜の2か所にて、お茶会(ふれあい喫茶)・戸別訪問・季節ごとのイベントなどを行っています。

活動をするうえで・・・

 メインで行っている毎週土曜日のお茶会では、年齢の離れた初対面の住民の方と話すことが難しいと感じることもありますが、お茶会を生きがいだと思っていてくれることや、住民の方より「元気だった?」などと声をかけられることで、自分の存在を認識してくれているということが嬉しく、活動を通して得られる喜びと充実感が大きいです。
 また、学生だけの団体というのは、入学や卒業によってメンバーの入れ替わりが起こることで活動のマンネリ化を防げたり、学生の視点で自由なアイデアを発揮して活動をしたりといったメリットがあります。一方で、「ボランティアをしたい」という学生が少なく、毎年メンバーの確保に苦労しています。また、活動の中で学生だけではどうにもならない部分もあります。

コミュニティ事業支援ネット

法人について

コミサポ 奥西さん 特定非営利活動法人コミュニティ事業支援ネットは、中間支援・就労支援・学生支援を3本柱に活動する、西宮のNPO法人です。
 学生支援では、学生の社会に出る前の学び場として、西宮大学交流センターでNCPという学生団体の学生と地域をつなぐコーディネートを行ったり、阪神まち大学で学生が企業やNPO・地域と連携した活動などを通して地域について学ぶ講座を開催したりしています。

学生支援をするうえで・・・

 学生は就活や留学やゼミなど色々と忙しく、地域・ボランティアに関わりたい!という学生もいますが、やはり人集めが難しいです。また、多様な学生のタイプの中でも、「こんなことをやらせてほしい!」と目的がはっきりしている学生が多い一方で、NPOにはミッション、地域には暗黙のルールがあり、学生の思いとNPOや地域のニーズをマッチングさせるのはとても大変です。
 学生にとって、NPOや地域で活動するには、社会の常識を理解し、さらにはNPOや地域がやりたいことを理解することが大切です。それは容易ではなく時間もかかりますが、私たちは、人生の先輩としての役割(次世代への投資)として、コーディネートを行っています。

参加者からの質疑応答

灘地域活動センター(N.A.C.)への質問

Q.メンバーは何人くらいいますか。
A.約20人です。たまにOB、OGも活動に参加します。

Q.活動資金はどうしていますか。
A.ほとんど助成金です(灘区の助成など)。申請書などは自分たちで作りますが、大学を通して申請することもあります。

Q.お茶会は学生しかやっていないのですか。
A.ふれまちがやっているお茶会も別にあり、どちらにも参加している住民さんもいます。

Q.卒業生の就職先はどこが多いですか。
A.NPOやボランティア、地域団体などの仕事は少なく、一般企業に就職する方も多いです。生協等で働く人も中にはいます。

Q.活動は土曜だけですか。
A.イベント前は平日にミーティング等をすることもありますが、基本は土曜日のみです。

コミュニティ事業支援ネットへの質問

Q.学生ボランティアをすることで大学の単位をもらえることはありますか。
A.一部の大学にはあります。ただし、卒業単位ではない場合があります。(卒業単位ではないが、単位数が増えると就職活動で有利になることも)
 ボランティアに単位がつくことについては、ボランティアの門戸を広くするという意味では良いですが、単位のために来る学生が多くなると、本来の地域と関わる中で学ぶ(成長する)、NPOのミッションや地域の暗黙のルールを知るなどの目的でない学生が増えるため、それはそれで議論が起こります。

Q.どのような学生を求めていますか?
A.単発的なボランティアが多いので、継続的にかかわることができる学生を求めています。

Q.支援した学生の就職先はどうですか?
A.国際協力的なことを学んでいた学生は、そういったNGOに行くこともありますが、やはり一般企業で就職する方が多いです。

グループワーク

グループワーク 事例紹介を聞いた後、グループに分かれ、「地域やNPO」と「学生」について自由に話し合いました。最後に、「学生と連携するために、地域やNPOはどういうスタンスでいたらいいのか」をテーマに、グループで意見をまとめ、写真のとおり、標語を作りました。

ゲスト団体のHP