このページ内容は、2009年に発生した新型インフルエンザに関するもので、当時の参考資料として掲載しています。
A1 今回の新型インフルエンザは、ブタ由来のウイルスが人から人へ感染する能力を持ったものです。新しい型のインフルエンザなので、多くの人が免疫を持たないため、世界中で急速に広がっています。
A2 特徴的な症状は、38度以上の発熱、体のだるさ、せき、のどの痛み、関節痛・筋肉痛、鼻みず・鼻づまり、頭痛等で、季節性インフルエンザとよく似ています。したがって、症状だけで新型インフルエンザと季節性インフルエンザを見分けることは困難です。
A3 インフルエンザの特徴的な症状がある場合は、感染している可能性があります。もともと健康な人であれば、特別な治療をしなくても、比較的軽症のままで回復しています。ただし、呼吸困難や息切れがある、意識障害がある、症状が長引いて悪化してきたなどの場合は、医療機関を受診してください。
受診する場合は、かかりつけ医など近隣の内科系(小児の場合は小児科)の診療所へ事前に電話して、その診療所の指示にしたがって受診してください。医療機関に行く際は、必ずマスクを着用し、なるべく公共交通機関は使わないで受診してください。医療機関がわからない場合は、各区役所のあんしんすこやか係や、新型インフルエンザ健康相談窓口へご相談ください。
なお、妊婦さんや乳幼児、高齢者、呼吸器疾患・心疾患・腎疾患・糖尿病などの慢性疾患をお持ちの方は、Q12をご参照ください。
A4 インフルエンザのウイルスは、感染した人のせきやくしゃみなどの「しぶき」に含まれています。近く(1〜2メートル以内)にいる人が、そのしぶきといっしょにウイルスを吸い込むことで感染(飛沫感染)します。また、しぶきが飛んだり、ウイルスの付着した手でドアノブやつり革などをさわったあと、別の人がそれをさわった手で、鼻や口、目の粘膜に触れても感染(接触感染)します。
A5 感染を完全に防ぐ方法はありませんが、日ごろからこまめな手洗いやうがいを習慣にしましょう。どこかで手に付着したウイルスを不用意に体の中に入れないようにするのが手洗いです。また、休養やバランスの良い食事を心がけるなど、体力と抵抗力をつけておくことも大切です。
特に、妊婦さんや慢性疾患のある方は、不要不急の外出、特に人混みへの外出は控えていただくことが望ましいです。
なお、マスクは症状のある人が他人にうつさないために使うことが基本です。症状のない人がマスクをしていても、感染を完全に防ぐことはできません。
A6 帰宅時や食事の前など、15〜30秒手洗いをするよう心がけてください。正しい手洗い方法は、(1)手指を流水で濡らし、石けんをつけてよく泡立てる (2)手の甲をてのひらでこする(両手) (3)指を組んで、両手の指の間をこする (4)親指をもう片方の手で包み、こする(両手) (5)指先を、もう片方のてのひらでこする(両手) (6)両手首までていねいにこする (7)流水でよくすすぎ、ペーパータオルか清潔なタオルでていねいに水気をふき取るが基本です。
A7 医療機関では、医師の判断によりインフルエンザかどうかの簡易検査をする場合があります。医師の判断によっては、検査をしない場合もあります。
なお、この検査でわかるのはA型インフルエンザかどうかだけで、新型か従来の季節性かの区別はできません。ただし、現状では検出されているインフルエンザウイルスのほとんどが新型インフルエンザウイルスであるため、A型インフルエンザと診断された方のほとんどが新型インフルエンザに感染していると考えられています。
A8 現在、入院中の重症患者など一部の方を除いては、新型インフルエンザかどうかの遺伝子検査は行っていません。そのため、新型インフルエンザにかかっていないという証明書を発行することはできませんので、お勤め先にはよく説明していただき、理解を求めてください。
A9 タミフルは貴重な治療薬で、数に限りがあります。たとえ家族が感染したとしても、普段健康な方にはタミフルの予防的使用はしていません。
妊婦さんや透析患者など、感染すると重症になりやすいといわれている方については、家族が感染した場合には予防内服も認められていますので、かかりつけ医と相談してください。ただし、予防内服の場合は保険が適用されませんので、全額自己負担となります。
A10 今シーズンのインフルエンザワクチンは、昨シーズンに流行した新型と、季節性のA香港型、さらにB型のワクチンを混合した三価ワクチンが採用されました。昨シーズンのような接種の優先順位は設定されていませんので、すべての方がワクチン接種の対象になります。
A11 ワクチン接種に要する費用は、接種を受ける方の年齢等によって異なりますので、下記の表をご参照ください。なお、13歳未満の方を除き、接種回数は原則として1回とされています。
対象年齢 | 1回目 | 2回目 |
65歳〜 | 1,000円 | 1,000円 医師が必要と判断した場合に限る。 |
60〜65歳で内部疾患による身体障害1級の人※1 | ||
0歳※2 | 4,080円 | 2,520円 |
13〜64歳 | 2,520円 医師が必要と判断した場合に限る。 | |
1〜12歳 | 3,000円 | 2,520円 |
※1 心臓,腎臓,呼吸器の機能に障害を有するかヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に障害を有し,身体障害者手帳1級を有する人。
※2 1歳未満の人は接種を行っても十分な免疫をつけることが困難であると考えられています。
なお、ワクチン接種の費用負担を軽減するため、所得が一定以下の世帯の接種費用を全額免除します。
A12 呼吸器の病気(ぜんそく・在宅酸素を使っている人など)、心臓の病気、腎臓の病気・透析をしている人、糖尿病やステロイド治療などにより免疫機能が低下している人など、慢性疾患をお持ちの方は、インフルエンザに感染すると重症になりやすいといわれています。また、妊婦さんや乳幼児、高齢者もインフルエンザが重症化することがあると報告されています。
日ごろからかかりつけ医に相談し、「うつらない」よう感染予防を心がけてください。また、インフルエンザ様の症状が出た場合は、早めに医療機関を受診してください。
A13 新型インフルエンザもしくはその疑いがあると診断された場合でも、重症でない限りは自宅での療養が基本です。自宅では、水分補給と十分な睡眠を心がけ、処方された薬は指示どおり最後まで服用してください。また、症状がなくなっても、症状が出た日の翌日から7日間または解熱後2日間は外出を自粛してください。
多くの人はおおむね1週間で回復しています。熱が下がっても2日は自宅で様子をみましょう。
A14 家族など新型インフルエンザの患者さんに濃厚接触した方は、感染している可能性が高いので、不要不急の外出の自粛をお願いします。また、体調には十分注意を払って、症状(発熱やのどの痛み、せきなど)が出れば、医療機関に相談したうえで受診してください。外出する際には、マスクを着用することが望ましいです。
会社や学校を休むかどうかについては、会社や学校と相談してください。
A15 できれば、家族と患者さんは別の部屋で過ごすようにし、換気と家の中が乾燥しないように気をつけてください。手洗い、うがいを徹底し、患者さんと接するときはなるべくマスクをつけ、患者にもマスクをしてもらってください。なお、患者さんの看護をしたあとなどは、石けんによる手洗いをお願いします。
患者が使った食器や衣服は、通常の洗い方、乾燥で消毒できます。