神戸市-KOBE-


神戸市復興計画推進プログラム-新生・神戸をめざして-

最終更新日
2009年11月11日

はじめに

日本で初めての近代的な大都市における直下型大地震による「阪神・淡路大震災」は、多くの神戸市民の尊い生命や生活基盤を奪いました。また、神戸港をはじめ、道路・鉄道、ライフラインなどの都市インフラ、そして神戸経済を支える基幹産業や地場産業、市場・商店街などにも甚大な被害をもたらし、都市機能を完全に麻痺状態に陥れました。

神戸市では、速やかに震災復興に取り組むため、10か年の「神戸市復興計画」を平成7年6月に策定しました。この復興計画に基づき、全国や世界各国からの支援や励ましを受けながら、市民・事業者・市が一体となって復興に懸命な努力を積み重ねてきた結果、着実に復興への歩みを進めてきました。改めて、これまでのご支援、ご協力に心から感謝申しあげます。

昨年度は、震災から5年を迎えるということで、これまでの復興過程を振り返る「復興の総括・検証」を市民の皆さんと協働で行いました。その結果から、市民生活のハード面での基盤はほぼ整ったといえます。しかし、被害の程度が想像を超えるほど大きかったこと、特例措置が講じられたものの基本的には現行制度の枠組みの中での取り組みにならざるを得なかったことなどから、経済や雇用の回復、コミュニティの再生などに引き続き取り組む必要があります。この残された課題を一日も早く解決することによって復興を成し遂げ、21世紀の新しい神戸に向けて再出発するため、復興計画の後半5か年に重点的に取り組むべき施策をとりまとめて「復興計画推進プログラム」を策定いたしました。

震災の経験を通じて、人と人のつながりの重要性を再確認することができました。また、その質を高めていくためには、一人ひとりが自律し、地域社会の一員としての自覚を持つ必要があるということも実感しました。一方で、一人ひとりの能力には限界があり、お互いの助け合いや相手への配慮が大切であることはいうまでもありません。自律した市民がお互いに連携し合う社会を築くことが重要であると考えております。

また、都市間競争や経済の国際化が進展する中で、市民生活を再建し、都市の魅力・活力を再生するためには、その活力源となる活発な経済活動が不可欠です。これまで育まれてきた「みなと・こうべ」の文化や酒・洋菓子・洋服・靴・家具などのものづくりの技術、また「みなと・こうべ」を支えてきた港湾関連産業の集積を生かしながら、先端医療やITなどの新たな産業、文化・教育産業などを育成していくことが重要であると考えております。

震災後も、トルコや台湾、北海道洞爺湖、伊豆諸島、鳥取県西部など、国内外で様々な自然災害が発生しております。被災地神戸の責務として、震災で得た経験や教訓を、国内外に向けて積極的に発信していきたいと考えております。

長引く景気の低迷からくる市税の伸び悩みや復旧・復興事業を進めるために発行した市債の償還の本格化などから、本市の財政は極めて深刻な状況にありますが、今回策定しました「復興計画推進プログラム」を今後5年間全力で進めてまいります。国・県との連携を強化するとともに、市民の英知と活力を結集し、市民・事業者の皆さんと協働で復興のまちづくりに取り組むことによって、震災を克服し、持続可能な都市として神戸が新生していくことを確信いたしております。

平成12年10月
神戸市長 笹山 幸俊

目次

1.復興計画推進プログラムの基本的考え方

2.事業プログラム

1.市民の生活再建

2.都市活動の再生

3.安全で安心なすまい・まちづくり

3.重点行動プログラム

1.選定の考え方

2.重点行動プログラムの推進

3.重点行動プログラム

「神戸市復興計画推進プログラム中間報告に対する市民意見等の募集結果」については,こちらをご覧ください。