神戸市航空機動隊では、1972年の発隊以来、通算5機のヘリコプターを使用してきました。その総飛行時間は、2000年末で1万時間を超えました。また2004年度より兵庫県が所有する消防防災ヘリコプター1機も共同運航することとなりました。ここでは歴代の機体を含めた7機の消防防災ヘリコプターを紹介します。

アメリカのヒューズ社が開発したH369HSを日本の川崎重工業株式会社がライセンス生産した機体が神戸市消防航空隊の1号機となりました。コンパクトな機体に運動性の良い操縦特性を備えています。神戸市消防局は、この機体に独自に開発した空中消火ノズルを取付けたり、創設期の航空消防の可能性を研究しました。現在この機体はポートアイランドの神戸市立青少年科学館に展示保存されています。みなさんも是非一度ご覧になって下さい。

ドイツのメッサーシュミット・ベルコー・ブロム社が開発した機体で、エンジンを2基搭載した双発ヘリコプターです。胴体の後ろに観音開きのドアを持っており、救急搬送時の担架の収容に大変優れていました。BO-105の長所はそのまま、後に開発されたBK-117へ受け継がれました。

運動性の良い操縦特性と優れた胴体構造をBO-105から受け継ぎ、さらに出力アップしたエンジンを搭載し、胴体を大型化することであらゆる任務に対応が可能となったのがBK-117です。現在多くの消防・防災航空隊に採用されていますが、この機体を日本でいち早く導入したのが神戸市消防局です。3号機は垂直写真窓を装備し、サーチライトの搭載もできるように改修されていました。

3号機と同型機ながら、より充実した航法計器や救急ヘリとしてのエアコンディショニング装置、ヘリコプター画像伝送装置等を装備し、現在、消防ヘリに求められているさまざまな任務に対応できるよう、特殊な改修をしています。
BK117の最新型でヨーロッパではEC145として販売されています。ローターブレード、エンジン、操縦システム等、最新の設計によりキャビンスペースの拡大と最大離陸重量が増加しています。計器版は従来の機械式アナログ表示から液晶ディスプレイによるデジタル表示になっています。

神戸市3号機4号機と同型機である「ひょうご」は共同運航を実施する上で運航方式の共通化や整備支援資機材の互換性等のメリットが多い機体でした。同型機としては飛行時間も多く、18年間兵庫県を空から守ってきました。
神戸市5号機と同じ仕様の最新鋭機です。赤外線カメラを装備し建物火災、林野火災発生時には熱源感知に活躍しています。