神戸市-KOBE-


機動隊員の活動風景写真

令和元年月別活動紹介

最終更新日
2019年9月26日

紅葉の季節が近づいてきました!登山は計画的に決して無理することなく楽しみましょう!

山岳発見 夏の暑さもひと段落し、紅葉の時期を控え、登山を楽しむにはちょうど良い季節となってきました。兵庫県内には市街地から近く、手軽に登山が楽しめる六甲山や標高1,510mの氷ノ山など、多くの山があります。
登山を楽しむためにも事前準備から無理のない登山計画、体調管理には十分注意してください。暑さもひと段落したとはいえ、熱中症になる可能性も十分にあるため、喉が乾く前にこまめに水分をとるよう心がけましょう。  
また登山中の道迷いによる捜索事案も多く発生しています。冬が近づくにつれ、日没時刻も日を追うごとに早くなります。もし道に迷ってしまった場合はその場で一旦立ち止まり、地図や携帯の地図アプリ等を確認し自分が今いる場所の把握に努めてください。それでも道がわからない場合は119番通報し、状況をしっかりと伝えるようにしてください。

説明 ヘリでの捜索及び救助活動は大変危険を伴い、天候等でヘリによる救助ができない場合があります。過去には日没を迎え、ヘリでの救出を断念した事案もありました。
みなさん、日没時間を把握し、無理のない登山計画を立て、登山を楽しみましょう!!

 秋田県に視察研修へ行ってきました!!

駐機写真 当隊では、他都市の消防防災航空隊の体制や地域特性に応じた様々な活動から学ぶため、視察研修を行っております。
今回は当隊と同じ機体を持つ最北端の県、秋田県消防防災航空隊への視察研修のお話しをさせて頂きます。消防防災ヘリコプターは、全国各都道府県で運航しています。(一部地域を除く)。その中でも、兵庫県と神戸市は、県と市で共同運航を行っています。
 秋田県消防防災航空隊は警察と消防が共同運航という体制で運航業務を行い、パイロット、整備士は警察の職員、救助隊員は消防の職員が担当しております。また豪雪地域で、兵庫県と比べ標高が高い山脈がそびえます。雪山の山岳救助事案などは県内でも雪の質が全く違うため、使用するアイゼンを災害発生地域に応じて変えるなどの工夫をしているそうです。
 さらに、飛行訓練にも参加させて頂き、確実、かつ丁寧な動きの中で規律のある行動に感銘を受けました。

訓練写真 今回、同じ機体を運用する航空隊への視察研修は非常に参考になりました。当隊のこれまで取り組んできた伝統と他隊の伝統にはそれぞれ歴史があり、他隊と比較することで自隊の良いところを再認識しました。さらに他隊から学ぶべき部分は数多くあり、これらを自隊へ還元するとともに、市民・県民の皆様からの期待に応えられるよう、日々訓練に励んで参ります。

医療スタッフに対する航空機連携講習会を実施しました!

機内風景 航空機動隊では、7月29日から31日の3日間、当隊と連携してヘリコプターを活用した救急活動を行う兵庫県災害医療センター、兵庫県立こども病院、神戸大学医学部付属病院、神戸市立医療センター中央市民病院の4病院の医療スタッフを対象に、講習会を実施しました。
 

ヘリを使用した訓練風景 この講習会は、医療スタッフにヘリコプターでの活動要領や特有の活動障害を知ってもらうことでスムーズに現場活動につなげ、さらに、ヘリコプター搭乗時の危険性を理解してもらうことで安全な活動を行うために実施しています。受講者には、座学や実際にヘリコプターに乗り込んで飛行してもらい、実践さながらに訓練に望んでいただきました。
 

集合写真  『訓練は現場のように、現場は訓練のように』を意識し、実践でも落ち着いて安全に活動ができるように、航空機動隊員だけでなく一緒に活動する医療スタッフの方も、このような訓練を積み重ねています。今後もヘリコプターの迅速性を活かした安全で適切な活動を継続していきます。

ヘリ救急活動!!

機内の活動 消防防災ヘリコプターは、救助、消火、救急及び情報収集等、様々な場面において能力を発揮し活動を行っています。その中でも今月はヘリ救急活動について紹介します。
 全国的にも年々救急件数が増加している中で、当隊では医師同乗型「ヘリ救急」による救急搬送や高次医療機関への転院搬送等を行っています。「ヘリ救急」とは緊急的に処置が必要な場合や医療機関への搬送に時間を要してしまう場合などに病院の医師、看護師をヘリの出動時に同乗させ、救急現場へ向かい現場で救命処置を実施した上で患者を安全かつ迅速に適切な治療ができる医療機関へ搬送するものです。

病院屋上ヘリポート 当隊では6月12日に災害医療センターの医師及び看護師の協力のもと災害医療センター屋上ヘリポート、三木ヘリポートを使用しヘリ救急現場を想定した救急オペレーター訓練を実施しました。救急オペレーターとは救急活動を行う隊員を指揮する者で隊員の安全管理はもちろん活動全体を把握し、活動方針や時間管理等を行います。ヘリでの搬送は時間短縮や早期医療介入といったメリットがある反面、危険を伴う場面も多くあり航空隊員と医療スタッフとの連携がとても大事になります。何より現場では安全を最優先し、医療スタッフと情報の共有やコミニュケーションをとることで今後救急現場での円滑な活動につながると考えます。
 我々航空隊員も救急医療において更なる知識及び技術を身につけるとともに日々研修、訓練等に取り組んでいきます。

川遊びにご注意を!!

急流をアグレッシブスイム 毎年夏になると、川での水難事故のニュースを耳にします。川で溺れている人を助けに行った人が溺れて事故に遭う。このようなことがしばしば起きます。溺れている人が目の前にいたら、泳いで助けにいかなくてはと思うかもしれませんが、その行為が二次災害を招く危険に繋がります。川での救助は「スイフトウォーターレスキュー」と呼ばれ、正しい知識と技術が必要とされます。
 神戸市航空機動隊では、急流環境下での水難活動に対する技術及び知識の習得を目的に、令和元年5月7日〜9日の3日間京都府亀岡市保津川にてレスキュー3ジャパンが主催する「スイフトウォーターレスキューテクニシャンレベル1コース」に1名参加しました。

ストレーナー その研修内容の座学では、川に対する危険を学び、実技では急流の川で要救助者を救出する訓練を行いました。川には流れがあり、川の流れで受ける強さを動水圧と呼びます。膝丈くらいの水量でも流速が早いところは立っていられない場合もあります。また川は急に深くなっていたり、急に流れが速くなっている箇所も多く存在します。川のレジャーを楽しむ際はお気をつけ下さい。 
 

4月 林野火災にご注意を!!

上空火災状況 春になり寒さが少しずつ和らいでいる一方で、連日のように乾燥注意報、強風注意報が発令されています。このような季節のなか4月に入り、兵庫県消防防災航空隊・神戸市航空機動隊には林野火災でのヘリ出動要請が増加しています。そのうち2件で散水活動を実施し、うち1件はヘリを2機使用した散水活動を実施しました。
 林野火災の発生原因は、あぜ焼きなどの焼却火の拡大、登山者のたばこのポイ捨てなど様々ですが、一度発生するとその日の気象状況に大きく左右され、急激に延焼拡大し、場合によっては消火に長時間必要となることがあります。
 

散水状況 また、大切な自然だけでなく、人命にも危険を及ぼす可能性があるため、あぜ焼きを行う際には消火バケツを用意する、また風の強い日は焼却を控える、さらに山に入られる時は、たばこの吸殻の処理など火の取り扱いには充分気を付けるなど、市民・県民の皆様のご協力をよろしくお願いします。

 焼却には届出が必要な場合があります。各市町村のホームページ、最寄の消防署にご確認願います!!

3月 ベランダへの投入・救出手技の検証について

フック投入 当隊では、現在新たに「一般(共同)住宅のベランダへの航空隊員の投入及び要救助者救出手技」の確立に向け、検証訓練を繰り返し実施しています。
 近年、「平成27年9月関東・東北豪雨」や「平成30年7月豪雨」等、大雨により住宅地が浸水し、住民が取り残される事案が相次いで発生しています。災害派遣で活動した航空隊においては、ヘリコプターにより一般住宅に取り残された数多くの住民をベランダ等から救出しており、報道等によりその映像をご覧になられたことがあると思います。

ベランダ投入 当隊においては、これまでベランダへの投入や救出訓練を実施しておらず、手技が確立していませんでした。しかし、近年の災害発生状況を鑑み、当該手技の早期の確立が必須であると考えました。当初は、新ノーカット(ホイストフックから隊員及び資機材を切り離さない)救出手技の検証を平成30年9月から11月にかけて兵庫県消防学校訓練塔にて実施し、現在は、より現場環境に近い神戸市消防学校総合訓練塔にて訓練を実施しています。今後も検証訓練を重ね、手技を確実なものとし、実災害に備えてまいります。
そして、航空隊として、自然災害等の災害発生時には、ヘリの高速性・機動性を最大限に活かし被害を軽減させられるよう、また市民・県民の皆様の期待に応えられるよう、日々、研修・訓練に取り組んでいきます。

2月 氷ノ山で冬山救助訓練を実施!!

訓練風景1 2月19日、20日の2日間、氷ノ山において冬山救助訓練を実施しました。この訓練は毎年実施しており今年も日本山岳レスキュー協会から2名の講師を招き、専門家の指導のもと雪山登山における基礎技術及び救助、搬送技術等を学びました。
普段雪に接することが少なく慣れない環境下での訓練となり、また専門的な知識が必要なため、自隊だけでは簡単には訓練をすることができません。雪山では雪崩、低体温症、滑落など、大きな危険を伴うことがあり、災害現場でもこれらが起こるおそれがあるため、事前にリスクを把握し、訓練を積み重ね十分な技術を身に付けておくことが大切です。
訓練では、まず雪に慣れるところから始まり、つぼ足歩行、わかん、スノーシュー、アイゼンを着装して平行移動や急傾斜地を歩行する雪上歩行訓練、ピッケルを使用しての滑落防止訓練、ビバークを想定しての雪洞作成訓練、山岳救助資機材を使用しての要救助者救出訓練、要救助者を背負っての搬送訓練等を実施しました。
今回訓練を通じて雪山における基礎的な技術を身につけるとともに雪山での活動における注意事項、それぞれの資機材の特性など知ることができました。われわれ航空隊においては、限られた人員、資機材をどれだけ有効活用できるかで現場での活動状況が変わることから、災害に備え常に準備しておくことが必要です。今後訓練で得た知識、技術を十分に活かし、災害現場において、安全、確実、迅速に救助活動ができるようこれからも継続して訓練に励んで行きます。

訓練風景2

1月 氷ノ山で雪山訓練を実施!!

一面白銀の雪景色  兵庫県消防防災航空隊・神戸市消防局航空機動隊は、兵庫県全域の山岳現場へ出動するため、冬季に氷ノ山で雪山訓練を実施しています。今年で2年目となる訓練ですが、地元の南但消防本部にご協力いただき、1月21、22、29、30日の計4日間訓練を計画し、災害出動のため実施できなかった22日を除き、3日間実施することができました。
 この時季の氷ノ山は、普段見慣れた六甲山系や、県域南部の山とは違い、一面美しい白銀の世界が広がっています。一見美しい景色ではありますが、普段の現場、訓練とはまた違った危険が潜んでいます。そのため、訓練を実施する前には、隊員間でミーティングを行い、経験者から活動の注意点や起こりうる不測の事態などの情報共有を行ったのち訓練にのぞみました。
 雪山訓練では、寒さはもちろんのこと、上空では雪景色のため地上との距離感がつかみにくく、また雪山独特の視界の悪さや風の強さがありました。地上ではダウンウォッシュの影響で雪煙による視界不良や、雪に足を取られて思うように動けない不自由さなどを経験することができました。
 今後、雪山で災害が発生した場合は今回の訓練を活かして、より安全・確実・迅速に救助活動ができるようにさらに技術を向上させたいと思います!