油分を含んだタオルを乾燥機にかけて出火!!
−日常に潜む自然発火の危険性−

最終更新日
2011年6月20日

 衣類乾燥機から出火し、火災となる事例が発生しました。
 この火災は、乾燥機内にあったタオルから出火しており、タオルには動植物油の成分が含まれていました。

なぜ火災が発生したのか

焼損した乾燥機とタオル 繊維に含まれた油分は、手洗いや洗濯機では完全には落ちません。それを乾燥機にかけると、乾燥機の熱によって、常温では得られない熱量が束になった繊維の内部に蓄積されます。それらの繊維をそのままの状態で乾燥機内などに放置した場合、繊維に含まれた油分の温度が発火点へと達し、自然発火したのです。
 ちなみに、乾燥機作動中は、回転することによって熱が拡散されるため、発火するのは乾燥機停止後であることがほとんどです。

自然発火とは

 自然発火とは、物質が空気中で酸化することで自然に発熱し、その熱が長時間蓄積されて発火点に達し、物質自身から発生した可燃性ガスや、周囲で接している可燃物を燃焼させる現象のことをいいます。
 また、繊維状のものは表面積が広く、酸素との接触面が大きくなるため、酸化反応を起こしやすくなっています。

神戸市内で発生した火災の概要

近年、同様の火災は全国的に発生しています。神戸市内では主にマッサージ店やコインランドリーなどの店舗内で発生しており、中には一般のご家庭における家庭用乾燥機から発生した事例もあります。


油分を拭き取るのに使用した繊維は、絶対に乾燥機にかけないでください!!

発生

業態

概要

平成21年5月

コインランドリー  

販売店調理場で使用した洗濯後の布巾7枚をコインランドリーに持ち込んで乾燥し、その場を離れた後に出火。

平成21年5月

空調清掃業

飲食店調理場ダクトの油汚れを清掃した際に使用したウエス数枚を乾燥機にかけたまま退社し、数時間後に出火。

平成21年5月

温泉施設

アロママッサージに使用したタオル40枚を乾燥機にかけ、乾燥機から取り出した後、洗濯カートに放置し出火。

平成21年5月

マッサージ店

アロママッサージに使用したタオル5,6枚を洗濯乾燥機にかけたまま取り出さずに放置し出火。

平成23年2月

共同住宅

一般家庭において使用したマッサージ用オイルを含んだタオルを、洗濯後、乾燥機にかけて出火。

平成23年6月

コインランドリー

アロママッサージ店で使用したタオルをコインランドリーに持ち込み、洗濯乾燥が終了し、約5時間後に洗濯物を回収しよう乾燥機のふたを開けると白煙が出始め、出火。