神戸市-KOBE-


世界最強のお酒は火気厳禁! 注意書 アルコール度数が高いため、火気に注意

最終更新日
2005年4月1日

はじめに

スピリタス500ml瓶お酒の飲める方も飲めない方もアルコール度数の高いお酒は火がつけば燃えることはご存知だと思いますが、 お酒の中でも最もアルコール度数の高いお酒は何か知っておられますか?
それはポーランド産ウォッカ スピリタスというお酒です。
このお酒のアルコール度数は何と96度!ウォッカというよりも精製アルコールといったほうがいいような代物です。
私もショットバーで、ものは試しにと飲んだ経験があります。注文をすると、キンキンに冷やされたグラスに冷凍庫から出されたスピリタスが注がれました。
恐る恐る口に含むと、まさに口から火が出る感じで、強烈なのど越しは食道から胃にかけて焼けるような感覚が残りました。
このお酒は、カクテルのベースとして使われる場合が多いのですが、酒屋でも千円ちょっとで500ml瓶が販売されています。
瓶のラベルには、注意書としてアルコール度数が高いため、火気に注意してくださいと記載されています。

スピリタスによる火災事例

このお酒が原因で発生した火災事例のいくつかを紹介します。

まず、神戸市内で発生した事例。
中央区のあるショットバーでのことです。
ソファーで眠ってしまった男性に、同僚の男性がふざけてスピリタスをかけました。
その同僚の話によると、タバコを吸うためライターに火をつけたところ、一瞬にして衣服に染み込んでいたアルコールに引火。上半身に大やけどを負った事例がありました。

また、東京都においても2件の火災事例がありました。
報道によるとそのうちの一件は女性がスピリタスを飲んでいた時、酔っ払っていたのか、知らない間に衣服にこぼしていたようで、 タバコを吸おうとライターに火をつけたところ、こぼしたスピリタスに引火し、大やけどを負ったものです。
二件目は男性がバーにおいてスピリタスを飲みながらタバコに火をつけたところ、グラスが燃え上がり、驚いた男性が衣服にこぼ したため引火し、やけどを負ったものです。
これら、いずれの事例もストレートのスピリタスにライターの火が引火したもので、飲酒による注意力の欠如が招いた悲劇とも いえます。

スピリタスの引火実験

以上の火災事例に基づいて、スピリタスが引火する危険性について、実験を行いました。

実験 1

まず、グラス(高さ8cm 直径6cm)に50mlのスピリタスを注いで30cm離れた場所でライターに火をつけたところ、引火しませんでした。
そこで、グラスにライターの火を序々に近づけましたが引火しませんでしたので、コップの口元から炎を差し入れるようにすると、いきなりボッ!という音とともに15cmほどの炎が上がりました。

実験 2

座布団に染み込み燃え上がるスピリタス座布団にスピリタスを100ml振りかけて1m離れた位置でライターに火をつけましたが、引火はしませんでした。実験1と同様にライターの火をつけたまま座布団に近づいていきましたが、引火しませんでした。
そして、座布団に接炎しそうになった時、はじめて燃え上がりました。

実験 3

床面で燃え上がるスピリタスもっと燃えやすい環境にするため床面にスピリタスをまき散らし、ライターの火で引火する状況を観察しましたが、数十cm離れるだけでも引火しませんでした。

おわりに

アルコール度数の高いスピリタスが染み込んだ衣服などに火がつくとやけどを負うことは必至ですが、上記の引火実験から、注意をしていれば火災事故は防ぐことができるものと思われます。
しかし、このような強い酒を飲んだ状態で正常な注意力を保つのは難しく、こぼしたり、ふざけて火をつけたりすることも考えられます。
このお酒だけはほかの酒と違うことを認識していただいて、一気飲みなどは自殺行為ですので、決して無理な飲み方をせず、楽 しいお酒を飲みましょう。