神戸市-KOBE-


動物に起因する火災 生き物の習性から学ぶ防火知識

最終更新日
2005年4月1日

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はじめに

最近のペットブームで、室内でペットを飼育している世帯が多くなっています。飼育用品が進化し、多種多様なペットが素人でも飼育できるようになりました。
しかし、そのペットの習性や行動を十分認識していないと、ペットが火災を発生させてしまうことがあるので、注意が必要です。

放し飼いは要注意

室内でペットを飼育する際、特に気をつけていただきたいのが、放し飼いにすることです。
この季節、電気ストーブ等をつけた部屋で犬や猫を放し飼いにすると、ペットが衣類やタオルをストーブに接触させてしまい、出火することがあります。
また、亀やイグアナなどは保温の必要がありますが、白熱球スタンドなどを利用して保温するとスタンドが転倒した場合、白熱球と繊維が接触し、蓄熱出火する危険があります。
これは珍しい事例ですが、室内で飼っていた犬が台所のコンロ台に前足をかけて立ち上がったところ、ガスコンロのプッシュ式スイッチを押してしてしまい、コンロ上に置かれていた鍋から発煙するということがありました。
また、猫がテーブルタップのコンセントと電源プラグの接続部に尿をかけたため、トラッキング現象を起こし、出火したという事例もありました。

飼育ケージでも要注意

飼育ケージの焼損状況飼育ケージで飼育していても火災が発生した事例がありました。
皆さんは、プレーリードックという動物をご存じでしょうか。
動物園などでよく見かけますが、後ろ足で立つ姿は何とも愛らしい動物です。リスの仲間ですが、元来草原に穴を掘って暮らすことから、かじったり、掘ったりする習性があります。寿命は5年から10年で体長約40cmです。人間にも良くなつくことから、ペットとして飼っておられる方もいると思います。通常、室内では飼育ケージに入れて飼育するのですが、飼育ケージの置き場所をよく考える必要があります。

次に、実際にあった火災事例を紹介いたします。
市内のある住宅で、プレーリードッグを室内で飼っていたところ、その飼育ケージのすぐ近くにコンセントがあったため、延長コードが飼育ケージのそばを通っていました。
先に述べたようにプレーリードッグは何でもかじる習性があることから、その延長コードをかじってしまい短絡出火させたという火災がありました。
プレーリードッグに限らず、鋭い歯を持ったウサギやハムスターが電源コードやテーブルタップをかじってしまうこともあります。
このようなペットを飼育する際は、かじる可能性がある電源コードに保護カバーを取り付ける必要があります。

ペット以外の生き物にも注意

ペット以外でも建物内に生息するネズミやゴキブリが原因で火災が発生する可能性もあります。
ネズミは、昔から都市部に生息していた大型のドブネズミが少なくなり、小型のクマネズミが増えています。
このクマネズミは小型であるため狭い所に入り込みます。
ネズミはウサギなどと同様、なんでもかじる習性があり、屋根裏の屋内配線や倉庫の電源コードをかじることもありますので、ネズミが走る物音が聞こえたり、ふんを見つけたりした時は早めに駆除しましょう。

ゴキブリは、気温の高い季節には屋内でもよく見かけるのですが、寒くなると電気製品、特に冷蔵庫の裏や底部など熱がこもる部位に何十匹とかたまっていることがあります。電気製品内部の配線はゴキブリの影響を受けることは少ないと思いますが、プリント基板に付着した死骸やふんが基板上に回路を形成し、出火した事例もあります。

おわりに

最近、火災現場で室内に閉じこめられたまま無惨な姿で発見されるペットを見かけることが多くなってきました。
火災からペットの命を守るのは飼い主の責任です。