神戸市-KOBE-


『感震ブレーカー』をご存知ですか?

『感震ブレーカー』とは

地震発生時に設定値以上の揺れを感知したときに、ブレーカーやコンセントなどの電気を自動的に止める器具です。感震ブレーカーの設置は、不在時やブレーカーを切って避難する余裕がない場合に電気火災を予防する有効な手段です。

なぜ必要なのか?

大規模な地震などに伴う停電が復旧し、通電が再開される際に発生する火災のことを『通電火災』と言います。
この火災が注目されたのは23年前の阪神淡路大震災の時でした。阪神淡路大震災では10日間に157件の建物火災が発生しましたが、原因が特定できた55件のうち35件が電気火災と最も多く、そのうち33件が通電火災でした。

阪神淡路大震災時の原因別建物火災件数

出火のメカニズム

なぜ火災が発生するのかというと、電気ストーブや観賞魚用ヒーター、オーブントースター等の電熱器具を使用中に地震が起こると、揺れの影響で可燃物がヒーター部分に接触した状況になることがあり、停電から復旧した際に、それらの器具が再度通電することによって、可燃物が過熱されて出火に至るのです。地震発生と共に出火するのではなく、避難して無人となった室内から時間差で出火することも少なくありません。もちろんこれらの電熱器具には過熱防止のサーモスタットや転倒時OFFスイッチ等の安全装置が設置されていますが、地震時の室内の状況によっては落下物等により正常に作動しないことがあり、実際、前記のように火災が発生しています。
また、揺れの影響で配線被覆が傷付き、復旧した際に配線がショートして付近のホコリ等に着火したり、漏れたガスに引火して火事になった事例もあります。

電気ストーブが可燃物と接触して出火する様子電気ストーブが可燃物と接触して出火する様子

通電火災を防ぐには

この火災を防ぐ方法は、単純に「避難する前にブレーカーを落とす。」ことです。しかし、実践するとなると話は別で、停電による暗闇といつまた余震が来るかもしれないという恐怖の中、冷静にブレーカーを落としてから避難するのは非常に困難となります。
 そこで、人に替わってブレーカーを落としてくれる感震ブレーカーの取付けが有効となってきます。現在では、様々な種類が販売されています。(下図参照)

感震ブレーカーの種類

備えあれば憂いなし

阪神淡路大震災時に注目され、設置が火災抑制に効果的であると提案されてきた感震ブレーカーですが、残念ながら普及が進んでいるとは言えないのが現状です。簡易タイプであれば、数千円で購入でき、設置もご自身で簡単にできます。神戸市内の各消防署には、展示用の簡易タイプ感震ブレーカーを置いていますので、防災訓練時や興味のある方は最寄の消防署までお気軽にご連絡下さい。
また、下のQRコードか、「神戸市消防局 実験動画」と検索すれば、関連動画がありますので、ぜひご覧下さい。
一つの備えで防げる火事があるのです。過去の教訓を活かし、大地震の発生に備えましょう。

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