神戸市-KOBE-


     こんろ火災の脅威
〜住宅火災の出火原因1位の火災〜

平成29年に発生したすべての火災の出火原因で一番多かったのが「放火」です。それでは、住宅から発生した火災(住宅火災)で一番多い原因はご存知でしょうか?
正解は「こんろ火災」です。
今月は住宅火災における出火原因1位のこんろ火災についてお話しします。

こんろ火災の発生件数

こんろ火災(こんろに起因する火災)といえば天ぷら油の火災を思い浮かべる方も多いと思いますが、実際には天ぷら油以外にもさまざまな原因で発生しています。
10年前は住宅で発生したこんろ火災の6割近くを天ぷら油火災が占めていましたが、近年はその割合と件数は減少しています。しかし、天ぷら油以外の原因によるこんろ火災は微増しているためこんろ火災全体の件数はあまり減っていません。

天ぷら油火災の原因

天ぷら油は370度前後になれば油そのものが発火します。また、油の量が少量ですと発火に至るまでの時間が短くなります。
こういった天ぷら油火災のほとんどが加熱中に「その場を離れた」ことにより火災に至っています。

グラフ

安全装置

なかなか減らない天ぷら油火災対策として、平成20年10月のガス事業法改正によりすべてのバーナーに「調理油過熱防止装置」、「立ち消え安全装置」の搭載が義務づけられました。加えて、業界の自主規制として「こんろ・グリル消し忘れ消火機能」等を装備しこれらの機能を持っているものを「Siセンサーこんろ」としています。
そういった安全装置の普及で天ぷら油火災は減少傾向ですがまだまだ注意は必要です。

天ぷら油以外のこんろ火災

こんろ火災には天ぷら油以外にもさまざまな原因があるため、事例を紹介します。
1 ガスこんろで調理中にシンク内で中身が残っているカセットボンベに穴を開けガス抜きをしたところ引火爆発した。
2 台所でやかんに水を入れてこんろの火にかけていたところ、寝入ってしまったため、こんろの近くに置いていたまな板が燃えた。
3 調理中、こんろの上の鍋を覗き込んだ際に、別の鍋で加熱していた火が上半身の着衣に着火した。
4 炊飯器をガスこんろの上に置いた状態でスイッチを入れようとして誤ってガスこんろの火をつけたため、炊飯器が燃えた。

こんろ火災を防止するために

こんろ火災のほとんどが「不注意」や「考え違い」によるちょっとしたミスによるものです。「調理中はその場を離れない」、「ガスこんろ周囲に可燃物を置かない」など当たり前のことをしていれば防げる事案ばかりです。
安全装置が普及していますが、自分の身を守るのは自分自身です。火気を扱う際はちょっとした注意を怠らないようにしましょう。

実験動画をご覧ください

天ぷら油火災に水をかけるとどうなるのか、エアゾール式消火器を使った消火方法などを消防局が配信している実験動画でご紹介しています。下のQRコードを読み取ってご覧いただくか、「神戸市消防局実験動画」で検索してご覧ください。

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