神戸市-KOBE-


電気機器からの火災

10年間の火災統計から〜電気火災の傾向〜

 神戸市の火災発生状況をグラフにすると、グラフ1のようになります。棒グラフが示すとおり、火災件数は、ここ10年の間で減少する傾向にあるにもかかわらず、折れ線グラフの示す電気に起因して発生した火災には、増加する傾向が見られます。

グラフ1                (グラフ1)

電気火災を詳しく見ると〜電気火災の内訳〜

 神戸市では平成29年の1年間で、電気に起因する火災が73件、発生しました。この電気火災の内訳を見ると、「電気機器(電源配線部分を含む)」が29%と最も多く、次いで「電気配線」、「電気配線器具」と続きます。(グラフ2参照)

グラフ2                (グラフ2)

電気火災が起こるとき

 グラフ2に記載されている「電気機器」というのは、パソコン、冷蔵庫、携帯電話、、、種類を挙げればキリがないのですが、家庭用や業務用等、電気製品全般を指しています。
 次に、それら電気機器がどういう経過をたどって火災になるのかについて説明します。

電気機器が古くなることで

 電気機器を長期にわたって使用していると、コンデンサ等、部品類が本来の性能を発揮できなくなっていき、その状態でさらに使い続けると「発熱する」「火花が飛ぶ」ことで火災になることがあります。
 長年使用した古い電気機器に、普段とは異なる不安定な状態(例えば扇風機の場合、止まったり動いたりを繰り返す、羽の回転が遅くなる等)が見られる時には、火災の兆候であることも考えられるので注意が必要です。
 また、平成21年以降に製造・販売された電気機器のうち、扇風機やエアコンなど、一部の製品には標準使用期間などが表示されているので参考にしてください。

電気機器自体に不具合があることも

 電気機器の設計や組み立て段階での不具合、使用する部品類が適切でない等の原因で火災になることがあります。
 このような場合、不具合を起こした電気機器の製造会社等が同型機からの火災の危険を呼びかけて回収等を行う「リコール」という制度があります。もしも、テレビ、ホームページや新聞等に掲載されたリコール情報を見かける機会があれば、自身がお使いの電気機器がリコール製品に該当しないかどうかの確認をお願いします。

使用方法が適当ではないことから

 電気機器の配線に折り曲げたり、ねじったりというような無理な力が繰り返しかかることで、電気配線の被覆の内側で銅線(芯線)の一部が切断されて発熱、出火することがあります。例えば、掃除機やドライヤー等のように機器を動かして使用したり、コンセントから電気配線(プラグ)を抜き差しする機会の多い電気機器では、特に注意が必要です。

おわりに

 電気火災について、その傾向と出火までの経過について、紙面の許す範囲ではありますが紹介させていただきました。それらを踏まえた上で電気機器を上手に使用してほしいと思います。
 また、電機機器から火災が起こる前に電気機器から「焦げ臭い臭いがする」「異常に発熱する」といった直接的に火災を連想するような事だけではなく、「異音がする」や、先に述べた「不安定さ」などが火災の兆候であることも有ります。
 もしも電気製品に異常を感じたときは、電気製品の購入先等に相談をしていただき、少しでも火災の兆候が疑われる時には、使用を中止してコードをコンセントから引き抜く等の処置をお願いします。