神戸市-KOBE-


火災調査課程(火災の発生を防ぐために)

火災原因調査の目的

消防職員が火災の消火活動とともに行う原因調査ですが、その目的は、出火原因や関係者の行動等を明らかにすることによって、なぜ火災が発生したかを解明し、それを予防広報に活かすことで、市民生活の安全を確保することにあります。しかし、機器構造の複雑化や新機種の登場により、電気機器や燃焼機器など、製品火災の原因究明は年々難しくなってきており、原因調査についてもより高度な知識が求められるようになっています。そして、このような情勢に応えるためには職員の調査技術を向上させる必要があります。

火災調査課程とは

現在、神戸市消防局では、職員の調査技術の向上を目的とし、入局10年以内の職員を対象とした火災調査課程を年1回、2週間の期間で行っています。研修期間中には、法律や原因及び損害の調査手法、出火機構や機器の構造、現場写真の撮影要領など様々なことを学びます。 
また、研修には神戸市の職員だけでなく、兵庫県内の他の消防本部や、遠方では北九州市消防局からも受講生が来られ、知識の習得とともに他本部との情報交換も行っています。

各種出火実験行います

こんろから炎火災の種類には、ストーブやコンロなどの燃焼機器火災や、電気火災、たばこ火などの微小火源火災、さらに車両火災など様々なものがあります。
研修では、それらの出火のメカニズムについて、講義で得た知識をより深く理解するために色々な燃焼実験を行っています。

乗用車から炎

住宅火災を再現します

炎を上げる家さらに実験だけでなく、実際の火災調査時の進め方や見分方法、写真撮影技法などを学ぶために、模擬建物火災を発生させ、その火災原因調査を研修生が実際に行います。さらに調査報告書を作成し、出火原因の特定に至った経緯を他の班にプレゼンテーションすることによって、調査活動から関係者への原因説明、報告書の作成と、一連の流れを実習します。

火災を予防するために

燃えた家を調査するこの研修を修了したからといって、すぐに完璧な火災原因調査が出来るわけではありません。ここで基礎を学び、あとは各々の勉強と経験によって、より多くの出火原因が解明されれば、類似火災の発生を防ぐことができます。
これからも市民の安全のために、より効果的研修内容にしていきたいと思います。