神戸市-KOBE-


小さな火が持つ大きな危険〜微小火源の恐怖〜

小さな火災原因

火災の原因となるものには、ロウソクの火やコンロの火など、様々なものがありますが、今回は、それらの中でも「こんな小さな火が火災の原因に?」と思ってしまう「微小火源」についてご紹介します。

微小火源とは

火災の原因となるもののうち、「炎が出ない無炎燃焼が続いている、光や熱が小さいもの」を微小火源と呼びます。
私たちの身近に存在する微小火源には「たばこの火」や「線香の火」があり、神戸市内では、これらを原因とした火災が例年発生しています。

火災事例1

ゴミ箱に捨てたたばこから炎があがる◆たばこによる火災
住人が外出後の無人となった室内で火災が発生し、ゴミ箱と周囲の家具が焼けた。
この火災は、外出前にゴミ箱に捨てた「消したはずのたばこ」から発生しました。消えていると思ってゴミ箱に捨てたたばこには、実は小さな火種が残っており、その小さな火種が周囲を焦がしていき、火災を発生させました。

火災事例2

仏壇のまわりの座布団や畳が焼け焦げている◆線香による火災
1階で就寝中、焦げ臭いにおいで目覚めると天井が燃えており、2階部分が全焼した。
この火災の原因を調べると、なんと「40時間前に火をつけた線香」が原因であることがわかりました。2階の仏壇に供えた線香が、何らかの理由で綿座布団の落ちたことで綿座布団を焦がし、さらには長時間をかけてカーペットと畳を焼き抜いて、火が出ない状態のままで、床下の梁や柱までをも焼いたことで発生していました。

微小火源による火災の特徴

微小火源による火災の特徴として、微小火源を取り扱った人の多くが「小さな火だから大丈夫だろう」と油断していたことが挙げられます。たばこの事例では、「もう火は消えているだろう」と考えて、吸殻を水に浸すことなくゴミ箱に捨てていました。また、線香の事例では「線香は自然に消えるだろう」と考えて、火を消すことなくその場を離れていました。
もうひとつの特徴として、微小火源は長い時間をかけて音もなく成長し、人のいないところで火災を発生させることが挙げられます。たばこの事例は無人の室内で発生し、線香の事例は仏壇で拝むとき以外には上がらない、住宅の2階部分で発生しています。

微小火源による火災を防ぐ

水をかける等して、確実な火の始末をお願いします多くの火災は、火災に対する警戒心が十分ではないときに発生しています。微小火源はその見た目の小ささから、「大丈夫だろう」と油断をしてしまいがちです。しかし、どんなに小さな火でも、燃えやすい物との接触や空気の流れといった条件さえ揃えば、たちまち大きく成長して火災を発生させるため、油断は禁物です。
たばこの吸殻は、必ず水に浸してから捨てるようにして下さい。仏壇の線香や蚊取り線香、またはアロマのお香は、必ず専用の容器に入れて、燃えやすいものがない場所で使用して下さい。また、微小火源は成長していく段階で大量の煙を発生させるため、住宅用火災警報器の設置が早期発見、被害の軽減に非常に有効です。
住宅用火災警報器を設置した上で完全な火の始末を心がけ、火災のない安心安全な毎日をお過ごし下さい。